どちらも台湾らしいオープンな飲食店
高雄観光も定番どころを巡ったので、そろそろ小腹満たしに事前に調べておいた小籠包が美味しいという屋台と、高雄名物という鴨肉の名店に行こうとMRT塩埕埔(えんていほ/イェンチェンプー)駅にやってきました。
塩埕埔駅はMRT橘線終点の西子湾駅より1駅手前の駅でして、この後西子湾駅からフェリーに乗って高雄灯台に向かうという計画だったので、その前に小腹を満たそうという魂胆でございます。
調べてみると目当ての小籠包の屋台と鴨肉のお店はどちらも徒歩圏内という事なので、この2店をセットで食べ歩きしてみるのも良いかと思います。
【永和小籠湯包】某有名店にも負けないくらいウマくて安い小籠包
まずは小籠包を食べようと、Googleナビを頼りに塩埕埔駅から2分くらい歩いて行きます。 いかにも台湾らしい路地を歩いて行くと、写真の赤丸のような看板が出ているのでこちらが目印です。
永和小籠湯包という屋台…というか建物の軒下にテーブル広げたようなお店でして、この通り非常に地味なのでよーく見てないと見落としてしまいそう。
永和小籠湯包ではメインの小籠包が1籠70元(当時)と激安価格でございます。
ちなみに台湾の小籠包と言えば「鼎泰豐」や「京鼎楼」が鉄板でして台湾で食べるには数時間待ちがザラというのが定番なんですが、そういう有名どころで小籠包1籠頼むと大体250~300元くらいするので永和小籠湯包の安さが際立ちますね。
もちろん有名店と、こういう屋台や食堂的な小籠包を比べること自体ナンセンスですが、どうやら永和小籠湯包はそんな有名店に負けないくらい美味しくてスープもたっぷり入っているという事で、ちょっと期待してみます。
注文方法がよくわかんなかったんですが、とりあえず店主らしきおじいちゃんに小籠包1つ欲しいアピールをしてから着席。
ほどなくして出てきた小籠湯包 1籠9個入りで70元。
…で、この記事を書くにあたって気づいたんですが、そもそも「小籠包」と「小籠湯包」は厳密には違うらしく、僕含めて多くの日本人がイメージしているであろう「小籠包の皮を破ったらスープがジュワ~」的なのは「小籠”湯”包」らしく、本来の小籠包はスープが入っていないものなんだそうな。
なので現地でいわゆる「スープがあふれる小籠包」を欲したら「小籠包」ではなく「小籠湯包」と書かれているお店や屋台で頼むと、期待しているような小籠包に出会える可能性が高くなるかと思います。 で、永和小籠湯包の小籠湯包は先ほどの某有名店ほどスープは出ない…ものの、旨味の詰まったスープがしっかりと入っていて、とても屋台(?)の小籠包とは思えないクオリティだったのは間違いないです。
台湾の食堂や屋台系の小籠包は変に甘かったりする罠があったりするんですが、永和小籠湯包は甘さは感じられず、某有名店に似通った味の方向性でした。
現在は若干値上げしたっぽいですがそれでも安い方かと。 食べ回りじゃなければ酸辣湯(30元/当時)も頼んでみたかったかも。
あとはまぁ写真通りのお店なので衛生面は露店レベルですし天候によって食べにくい時があるかもしれませんし、注文方法がやや謎なのがちょいハードル高めですが、この価格でこの味なら高雄に来たら食うべき小籠包間違いなしですねー。
住所:台湾高雄市鹽埕區鹽埕街33號
・非常に分かりにくいので要Googleマップ参照
料金:小籠湯包75元/酸辣湯30元/猪血湯35元の3品のみ
営業時間:11:00~19:30
定休日:火曜日
参考HP:食べログ/永和小籠湯包
【鴨肉珍】弾力強めな鴨肉飯はマジで必食!
さてお次は永和小籠湯包より徒歩5分ほど、ちょいと大きな幹線道路沿いにある鴨肉珍というお店に来ました。
そもそも高雄は鴨肉(アヒル肉)を扱う飲食店が多く、その中でも「鴨肉珍」は老舗かつ名店なんだそう。
確かに店内は常に賑わっていて注文待ちの行列が発生していました。 シーズン時はちょっと飯の時間をずらして行った方がスムーズかもしれません。
メニューはこんな感じで一番人気な鴨肉飯が小60元より。 鴨肉冬粉(鴨肉入り春雨)や総合下水(モツ入りスープ)、鴨肉切盤(鴨肉単品)などがあります。
注文を受け付けてるカウンターでは鴨肉の並々ならぬ臓器たちがガッツリスタンバっていて、こういうオープンな感じも台湾らしいですね。
店内は注文カウンターのある部屋とそのお隣にもテーブル部屋が、店舗前の屋外にもテーブルが広げられていてそこそこ席数はあります。
今回は食べ回りという事で鴨肉飯 小 60元のみにしました。
台湾のご飯系ほとんどに言えるんですが、「小」は子ども茶碗並に小サイズなので普通にごはん1杯分食べたいなら迷いなく「大」にするといいです。
で、鴨肉飯はどうやらアヒル肉版ルーローハン+鴨肉の切り身と言った感じでして、味付けも甘辛くて非常に食べやすい味わいでした。
なにより弾力の強いアヒル肉が味・食感共にクセになるお味でして、これは大にするべきだったかもなーとちょい後悔。 それか単品とスープものも頼めばよかったかと。
今回の台湾一人旅の中で高雄で食べて美味しかった料理№1でございます。
また高雄に来たら外せないメチャ旨店舗が増えてしまった感が。 日本ではなかなかアヒル肉って手軽に食べられないですし、こういう所でレアなローカルフードを食べるのっていいですよねー。
料金:鴨肉飯小60元など
営業時間:10:00~20:20
定休日:火・水
【訪問時期:2023年3月/最終更新:2023年7月】
★Googleマップで【鴨肉珍】を見る★