【本店】室蘭と苫小牧にある2つの「味の大王」のカレーラーメン【総本店】

どちらも道南地域を代表するご当地ラーメン！

　北海道のご当地ラーメンと言えば「札幌の味噌」「旭川の醤油」「函館の塩」の三大ラーメンが有名ですね。　細かく言えば北海道には他にも色々なご当地ラーメンがあったり、札幌も意外と味噌一筋って訳でもなかったりと当然事情はあるんですけれども。
　で、その北海道三大ラーメンに続く第四の北海道ラーメンと言われているのが苫小牧･室蘭のカレーラーメンでしょう。

　その苫小牧･室蘭のカレーラーメンの全国レベルに知れ渡らせたお店が味の大王です。　味の大王は室蘭の「味の大王 本店」と苫小牧の「味の大王 総本店」2つの系統に別れています。

　どういう経緯でそうなっているのかはまぁ置いといて、とりあえず「室蘭の味の大王本店」と「苫小牧の味の大王総本店」のカレーラーメンは似通ってる部分もあるもののほとんど別物のラーメンとなっています。

どこか懐かしい味わいがあるカレーラーメン「味の大王 室蘭本店」

　味の大王本店はJR室蘭駅前の商店街などがある市街地エリアにあるんですが、午後6時の訪問にも関わらずお店は味の大王本店くらいしか空いてないくらい、シャッター街のような非常に寂しい通りにポツンとありました。
　ちなみに、上記写真右側に見えてる「大町商店会専用お客様駐車場」が商店街利用向けの駐車場となるので、味の大王本店に行くにはこの駐車場を利用しましょう。

　寂れた商店街に煌々と輝く味の大王本店。　公式HPが無いので詳細は不明ですが、室蘭市内や美唄市･登別市に計6店舗展開しているっぽいです。

　外観や内装はいかにもそこらにありそうなザ・昭和の町中華。　キッチン側にカウンター、中央にテーブル、壁際に小上がり席があります。

　そして注文はもちろんカレーラーメン 830円。　この脂身が少なそうなチャーシューがいかにも昔のラーメンのチャーシューっぽくてアリですね。
　スープはちょっとドロッとしてますが、ちゃんとラーメンのスープぽさもあるスープ。　味は甘口ながらもかなりスパイシーな辛さが強いカレーらしい味でした。

　麺はまるで袋麺かってくらい縮れた中太麺。　もちろん袋麺なんかじゃなく、町中華の中華そばの麺のようなプリプリとした麺でした。

　真新しさがあるようでどこか素朴な味わいが残る美味しいカレーラーメンでした。

よりがっつりカレーっぽいラーメン！「味の大王 苫小牧総本店」

　そして室蘭から約60㎞離れた苫小牧市内にあるのが味の大王 総本店です。　総本店は国道36号を千歳市から苫小牧市に向かう、特に何もない道中に突然現れます。
　苫小牧港や市街地からちょっと離れているものの、千歳方面からフェリーへ向かう又はフェリー降りて千歳方面へ行く場合にちょうどいい腹ごしらえポイントとなるでしょう。

　苫小牧の味の大王総本店系列は苫小牧市内に3店舗と餃子専門の系列店1店舗を展開。
　外観のぱっと見は室蘭の味の”本店”系列とほとんどそっくりですが、苫小牧の”総本店”系列は「味の」「大王」の間に○で囲った「王」のマークがあるのが目印です。

　訪問当時(2013年)は昭和…とは言わないが平成初期にはこんなドライブインあったなぁ…って思える雰囲気でしたが、どうやら最近になって今風のラーメン屋っぽい感じにリフォームしたっぽいです。　そしてこちらもカレーラーメン 850円を注文(訪問当時は750円)。　スープと言い、チャーシューと言い、明らかに室蘭の本店とは別物のカレーラーメンな感じがします。

　何よりも特徴的だったのがドッロドロのカレースープ。　ちょっと言い過ぎかもですがカレーライスのルーに麺ぶっこんだのか⁉ってくらいドロドロしたスープは、適度なスパイシーさと中辛～辛口レベルのカレーの辛さで非常に美味しかったです。

　よりラーメンっぽい室蘭本店と、よりカレーっぽい苫小牧総本店でそれぞれ個性が違った味の大王のカレーラーメンなんですが、個人的にはドロッとしたラーメンが珍しかったので苫小牧総本店の味の大王をオススメしたいかな？

　とはいえ、それぞれに特徴のあるカレーラーメンを出しているので、せっかくならどちらも行って食べ比べてみるのがベストかと思います。