愛車で沖縄ツーリングはハードル高め。でもレンタルバイクは安い!
・・・って思うかどうか人それぞれなんですが、少なくとも僕はそう思ったので過去2回だけ沖縄本島を走り回るツーリングに出かけました。
ぐるりと沖縄本島を一周するなら2泊3日、北側半分・南側半分などにエリアを絞るなら1泊2日あれば可能です。
1泊2日でも駆け足で本島を一周することも可能ですが、ほとんど走るだけのツーリングとなってしまうのであまりオススメできません。
最近はじゃらんや楽天トラベルに登録しているゲストハウスもたくさんあるので比較的簡単に見つけることが出来ます。
ただ、那覇など市街地に近いゲストハウスはバイクの駐輪場が無かったりするのでそこだけ注意が必要です。
さて、沖縄をバイクで走るには大まかに以下の方法があります。
①:飛行機+レンタルバイク
②:鹿児島まで自走+長距離フェリー
③:バイク配送サービス
手軽に沖縄ツーリングするならダントツオススメ「レンタルバイク」
レンタルバイクをオススメする理由は沖縄はレンタルバイク激戦区で価格がとても安いからです。 特に那覇市はレンタルバイク屋激戦区らしく、至る所にレンタルバイク取り扱いのバイクショップを見かけます。
本土では250ccで1日1万円くらいが相場ですが、沖縄の相場は大体50ccで3000円/日 125ccで5000/日 250ccで6000円/日 750cc以上で10000円/日くらいでしょうか。 店によって結構価格にバラつきがあるのでよく調べてみるのがいいでしょう。
そして沖縄でレンタルバイクを借りる事情としては、遊びや観光目的の他に短期の出張や住み込みで生活の足として借りる人も多いです。
なので数時間単位のレンタルプランもあるものの、基本的に1日~1か月以上の長期レンタルがメインとなります。 そのため長く乗れば乗るほど安くなる店が多いです。
例えば上の写真のフォルツァは、レンタルバイク業界の中でも激安と謳う「ジャスミン」(地図)というレンタルバイク屋で借りたんですが、ジャスミンなら1日で3800円、4日なら11130円という価格設定なので、250㏄ビグスクを4日間利用で1日あたり2782円で借りることが出来ました。 とにかく本土や北海道とは比べものにならないくらい破格の安さです。
ちなみにレンタルする際に排気量をどうするか悩むかもしれません。
那覇空港の南辺り~名護市手前まで高速が開通しているのと、最近は那覇市と名護市を中心に自動車専用道扱いの無料バイパスが順次開通しているので、特に那覇市内の混雑区間をショートカットするなら中型以上がオススメです。
ですが、時間に余裕があるようなら125㏄でもさほど問題ないと思います。 実際、沖縄では50~125ccのスクーターが主流で中型以上のバイクはあまり見かけません。 特に乗りたいバイクが無いなら、125㏄~250㏄クラスで安く借りることができるでしょう。
ただし、離島にレンタルバイクを持ち込む事は禁止している店がほとんどなのでそこだけ注意。 離島にもレンタルバイク屋はあったりするのでそこで借りましょう。
また、ヘルメットやグローブ,雨具,荷造りロープなどは有料で貸し出してる店がほとんどです。 僕の場合は全部自前で持って行きました。
荷物はバイクにくくりつけられるようなリュックやボストンバックなどに入れて行くか、メットインのあるスクータータイプにしましょう。 レンタルバイクにキャリアやフック類、スマホホルダーなどちょっと便利なグッズも付いてない場合がほとんどなので、その辺もどうするか対策する必要がありますね。
・飛行機を使えば出発初日からツーリングができる
・2~3日の休日でも沖縄ツーリングの計画が組みやすい
・自分の好きなバイクや気になるバイクで沖縄ツーリングを楽しめる
・保険代や保証代が別途必要だったり、事故・損傷があった場合の弁償が高くなることも
・ヘルメットやグローブなどの小物類は有料貸出の場合がほとんど。自分で持っていくにもそれなりのお荷物に
・乗り慣れてない排気量やタイプだとちょっと不安。車種に合わせて荷物を固定する工夫も必要
東京・阪神発フェリーは旅客便廃止に。「鹿児島まで自走+長距離フェリー」
また途中、南西諸島へ立ち寄るため航行時間が23~25時間と、それなりの時間と覚悟が必要です。
料金も「昨今のLCC航空便+沖縄相場のレンタルバイク」と比べると割高なんですが、一度愛車を沖縄に持ち込んでしまえばレンタルバイクの料金(レンタル期間)は気にしなくていいので、数週間~月単位レベルで沖縄に滞在するならばフェリーに乗る方が割安になるかもしれません。 と言うわけで暇を持て余した(?)旅人ライダーにはオススメの手段と言えます。
・鹿児島新港まで九州ツーリングをしながら走ることもできる
・わりと貴重な?マルエーフェリーの船旅を楽しめる
・数週間単位な長期間のツーリングならレンタルバイクよりもお得な場合も
・フェリー乗船時間が長く、短期間の沖縄ツーリングには向かない
・波の状況によっては飛行機よりも欠航率が高いかも?
・数日程度の沖縄滞在ならレンタルバイク+飛行機代よりも自走代+船代の方が高い
鹿児島新港:鹿児島県鹿児島市城南町45-1 奄美・沖縄フェリーターミナル3階
※途中、名瀬(奄美大島)・亀徳(徳之島)・和泊(沖永良部島)・与論(与論島)の各港に寄港(住所等は省略)
本部港(沖縄本島):国頭郡本部町字崎本部5232
那覇港(沖縄本島):沖縄県那覇市通堂町2番1号那覇港ターミナルビル内
◆参考料金(2020年2月時点/二輪料金の他に旅客料金が必要)◆
・鹿児島新港~本部港
一等:27860円/二等:13930円/学割:11150円
自転車:2900円/原付(125㏄以下):5810円/自動二輪(125㏄以上):7250円
※「寝台A/B」と表示された部屋は二等料金に加え、別途6280円(A)/2080円(B)が必要
・鹿児島新港~那覇港
一等:29760円/二等:14880円/学割:11910円
自転車:2900円/原付(125㏄以下):5810円/自動二輪(125㏄以上):7250円
※「寝台A/B」と表示された部屋は二等料金に加え、別途6280円(A)/2080円(B)が必要
運行便数:1日1往復(マルエーフェリーとマリックスライン運行便含めて)
乗船時間:鹿児島~本部:約23時間/鹿児島~那覇:約25時間
どうしても愛車で!と言うなら「バイク輸送」
沖縄までバイクを輸送してくれる業者さんは限られますが、とりあえず有名なのがバイク輸送で有名な「BAS」でしょうか。 全国各地のBASデポ拠点に加え、2りんかんやナップスなどの提携しているバイクショップにバイクを預けて沖縄デポ・那覇港デポもしくはライコランド那覇店まで輸送してくれます。
で、参考に125~750㏄クラスのバイクを足立2りんかんから那覇港デポまで料金検索をしたところ、片道43670円というなかなかなお値段が出てきました。 あくまで参考料金なので車両サイズ等で料金が変わる可能性があります。
あとはまぁ預けている間はマイバイクに乗れないなどのデメリットはありますが、どうしても愛車で沖縄ツーリング!と言う方はお財布と相談して試してみる価値はあるかも?しれません。
・沖縄での受け取り&預かりをスムーズに行えば、短期間でも愛車で沖縄ツーリングが可能
・事前にバイクを預けなければならない
・出発前に預けている間と沖縄から帰ってからバイクを受け取る間は、愛車が無い生活をしないといけない
・ヘルメットや荷物等は輸送不可なので各自持参しないといけない
【最終更新日:2020年2月】
「愛車でツーリング」でなければ沖縄ツーリングの難易度は低い
という訳で、飛行機で沖縄にさえ着いてしまえばハードルは低い沖縄ツーリングですが、どうしても自分のバイクで!となると一気にハードルが高くなってしまいます。
そこを「お金と(陸送する)手間」もしくは「時間と(鹿児島港までの)行動力」で解決するか、愛車はあきらめてレンタルバイクという手にするかは、自身の旅のスタイルによるのかなと思います。 日本一周などでどうしても自分のバイクで沖縄を踏襲したいなら、レンタルバイクで妥協するのがアリかナシかは人に寄る所ですし。
沖縄本島しかツーリングに行ってない自分ですが、離島もそれぞれ魅力あるところだと思うのでできるのであれば時間をかけて沖縄を攻略していきたいところですね。