えびの高原で荒涼とした霧島連峰を望む
えびのスカイラインは、宮崎県小林市と鹿児島県霧島市を結ぶ県道1号線の事で、九州南部の高原道路として非常に有名なスカイラインです。 有名なだけに観光シーズン時にはかなり混雑するようですが、それでも道中最高地点付近のえびの高原の景色は見事なものです。
まずは鹿児島県側の国道223号線道の駅「霧島」近くから ここから県道1号のえびのスカイラインを目指していきます。
国道223号からは霧島市内の山々を、遠くは桜島の様子も伺うことも出来ます。
さらには道中には小規模ながらそこそこ迫力のある「丸尾滝」があったりと、所々に見所があります。
丸尾滝を越えて少し走ると霧島温泉郷に入ります。 ここから県道1号線に入ってえびの高原へ向かいます。 県道1号線に入ってしばらくは霧島温泉街や温泉の噴出地からもくもくと湯気が出ている様子が道中から見ることが出来ます。 噴出地とか、いかにも温泉らしい場所は個人的にかなり好き。
霧島温泉郷を越えるとしばらくは森の中に囲まれた山道を進んで行きます。 えびのスカイラインの7割くらいは木々が生い茂っているので景色は楽しめませんが、中規模なカーブの連続で全線二車線で非常によく整備された道路なのでかなり走りやすいです。これくらいの適度なカーブが走っていて一番楽しいかもしれません。
そんな山道も県境が近づくに連れてカーブが減っていって所々で短いストレートな道も出てきます。 この辺まで来ると段々と木々も減っていって・・・
県境付近になるとガラリと景色が一変します 一気に視界が開けてススキと岩肌が見える草原地帯になります。この辺りがえびの高原です。
ここがえびのスカイラインの定番スポット 正面に見える山は韓国岳(からくにだけ/標高1700m)で、一見2つの山のように見えるけれども山頂付近が陥没して大きな火口になっているためそう見えるだけです。
熊本の阿蘇に負けないくらいの見晴らしの良さと荒涼な様子には驚きました。視界の悪い山道から急に別世界に放り込まれたような道中だったのでなおさらです。
近くには小さくてまん丸な不動池など、いくつかの池もあります。 そんな池を巡る散策ルートや韓国岳への登山ルートなど、散策道も整備されているので時間があれば歩いてみてもいいかもしれません。
ここから県道1号線を使って宮崎県小林市方面へ下山していきます。
しばらく下ると高原景色も終わり再び木々が生い茂った山深い道へと戻ります。 道中も鹿児島とほぼ変わらず中規模なカーブの連続です。 道中の小さな展望台から小林市街を見渡せましたが、景色を楽しめるのはここくらいだったかな?
ちなみにえびの市街へ向かうならえびの高原を少し南に下ったところにある県道30号線を使ったほうがいいかもしれません。
いずれにせよ、県境付近のえびの高原の荒涼とした景色は九州有数のスポットです。ツーリングに最適なルートなので是非。
通行料金:無料
バイク駐輪場:一部を除き無料
・えびのエコミュージアムセンター駐車場※地図※はバイク210円
該当距離:約32km(県道1号全線)
通行時間:24時間
交通規制等:冬季チェーン規制
・ここ数年は新燃岳の噴火や霧島連山の噴火警戒レベルの上昇によりえびのスカイラインが通行止めとなる場合があります。
宮崎県/火山災害情報やえびのエコミュージアムセンター~天候・火山・交通情報~などをチェック
HP:えびの市観光協会/えびの高原エリア
【訪問時期:2013年9月/最終更新:2019年9月】
★Googleマップで【えびの高原】を見る★
・指定の地点は不動池近くの絶景ポイントにある無料パーキングですが、駐車台数が少ないのでシーズン時は満車となっている可能性が高いです