丸いピラミッドのような建物が特徴的
三角港(みすみこう)はこちら三角東港と三角西港に別れていて、まずは明治17年に三角西港が整備された後、山に囲まれた西港の不便さや東港の近くに当時の九州鉄道三角線(現:JR三角線)が開通することに合わせて、三角東港が急速に整備されるようになりました。
物流や人々の生活が西港から東港に変わって栄えてきましたが、天草五橋の開通によって次第に海上交通としての繁栄は衰退していきました。
現在は天草下島の本渡港と前島を結ぶ航路(旅客のみ)と上島南部の御所浦の離島を繋ぐ船(二輪要問合せ)の二社が定期運行しています。
三角港で一番目に付くのがこの三角港フェリーターミナル、通称「海のピラミッド」。 円錐の建物にスロープがグルグル巻かれていてまるでヤドカリの殻のような建物。
以前は中にお土産屋が入っていたそうですが、現在は閉鎖されて中に入ることが出来ません。
※2019年8月現在は建物の中に入って螺旋階段を上って展望台まで上れるそうです。 ただ、館内は写真パネルがあるだけで他に何も無し状態。
また、三角港周辺は2016年に再整備されたので、2013年当時と駐車場や公園広場などが変わっています。
建物はなんか宇城市とトラブルになってるっぽい書類が張ってありました・・・
で、当時は建物自体は閉鎖されていますが、外側のスロープを伝って最上部まで行くことは可能でした ゆるい坂道スロープをグルグルと回りながら登っていきます。
最上部はピラミッド型の鉄骨に囲まれていてかなり狭いスペースですが、三角港周辺を一望することが出来ます。
三角港の桟橋。 三角港は大分麦焼酎「二階堂」のCMシリーズにも取り上げられた場所で、この桟橋に船が着くシーンがとても印象的だったので訪れてみましたが、結局滞在中に船が着くことも無く。
ちなみに海の向こうに見える島は戸馳島(とばせしま)で、三角港着の町営フェリーが出ているそうですが、三角港より東へ2kmほどのところに戸馳島への橋もあり。
三角港東側
三角港西側
三角港の北側にはJR三角線の終着駅である三角駅があります(写真中央の黄色い建物) 三角駅も三角港繁栄時代を物語るような、ちょっと洋風チックでオシャレな建物です。
周辺は住宅地や商店が立ち並んでいて西港よりも発展していますが、西港の方が観光地として整備されているので西港のレトロな雰囲気はこちらではあまり感じられません。
そのぶん地元の生活を直に感じられる素朴な雰囲気が漂っているので、それこそ「二階堂」のCMにぴったりなムードは感じられると思います。
案内:国道266,57号三角駅前/「海のピラミッド」への案内板に従ってください。
料金:見学無料
バイク駐輪場:三角町物産館駐車場を利用(無料/四輪と共用)
所要時間:約30分
【訪問時期:2013年9月/最終更新:2019年8月】