国内最古の教会堂に神聖な空気が伝わる
大浦天主堂は江戸時代末期、鎖国が解除され外国との交流が始まった1865年(元治2年)にフランス人宣教師のフューレ神父とプティジャン神父によって建立された国内最古のゴシック調の教会堂です。
その後明治時代前半に大規模な増改築によって外観のデザインが変わり、外壁を中心に煉瓦造に変更されましたが、内部の主要部は当事のままの木造建築が残されました。 さらに1945年の長崎原爆によって破損しましたが倒壊は免れて、1952年には修理が完了し現在に至ります。
1953年には国宝に指定され、2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つとして世界遺産に認定されました。 今では長崎を代表する観光地の一つとして、非常に多くの観光客が訪れています。 長崎電鉄の停留所から大浦天主堂までの200mほどの上り坂には多くのお土産屋がひしめき合っていて、まるで京都清水寺前の坂道の長崎バージョンの様な観光通りです。
周囲の建物もどこか欧米の建物チックな感じで、ちょっと日本じゃないっぽい町並みが楽しめます。
そんな観光通りを登った先に大浦天主堂がドンと構えています。 大浦天主堂
他の教会よりも格段に大きな建物、少し黒ずんだ外観がまた歴史を物語っているようで、まるですべてを見通されたかのような神聖な建て構えに思わず感動してしまいました。
長崎や熊本の教会には何軒か訪問したことがありますが、その中でも軍を抜いて神聖さを感じられた素晴らしい教会でした。
観光地化されているものの今も通常の教会として使用されているものなので、当然ながら内部は撮影禁止。 そのため内部の写真は無いですが、内部はとても広くて幻想的な造り。ステンドグラスの細かな彩りがとても印象的でした。
ちなみに大浦天主堂のすぐ横を通ってこれも長崎で有名な観光地、グラバー園に続きます。 しかし、どうも入園料を払ってまで散策する興味が沸かないのと、カップルやグループでの訪問が多いイメージがあってお一人様で訪問してもなんか惨めな気分になりそうで行けずじまい・・・。
せっかくならグラバー園とセットで訪問するほうがいいですけど、大浦天主堂の神聖な雰囲気は是非とも味わってみてほしいです。
住所:長崎県長崎市南山手町5-3 長崎電鉄「大浦天主堂下」下車後徒歩5分
料金:拝観料1000円 (大浦天主堂キリシタン博物館入場料含む)
バイク駐輪場:大浦天主堂近くの大型ちゃんぽん店「四海楼」を挟む形で市営松が枝第一・第二駐車場があり、第一・第二共にバイク受け入れ可能(計47台/1時間60円,1日200円)※Googleマップで確認※
拝観時間:8:00~17:30最終受付
休館日:無し
所要時間:約30分
HP:大浦天主堂
参考HP:長崎観光連盟/大浦天主堂
【訪問時期:2013年9月/最終更新:2019年7月】