長崎原爆投下を後世に伝える3つの公園
平和公園は1945年8月9日、長崎市浦上に落とされた原子爆弾「ファットマン」の爆心地とその周辺に造られた祈念公園と資料館で、長崎市を語る上では決して外せない場所です。
平和公園は願いのゾーン・祈りのゾーン・学びのゾーンの3ヶ所にわかれています。 3つのゾーンは長崎電車の駅2つ分の長さに南北に離れていて、すべて歩くとなると少々足が疲れる距離。 それぞれ少し離れていて、お目当ての施設がどこにあるのか分からず道に迷う観光客も見られました。 っていうか僕も少し迷った(笑)
学びのゾーン (長崎原爆資料館・追悼平和祈念館)
長崎電鉄「浜口町」が最寄停留所の学びのゾーンには長崎原爆資料館と隣接する追悼平和資料館があります。
長崎原爆資料館内は半地下状の3階建ての施設でかなり特殊な構造をしていて、広々としています。
ここでは太平洋戦争までの歴史や長崎原爆投下によって壊れた時計や衣類などの実物展示や長崎に投下された原子爆弾「ファットマン」の模型、見るのをためらってしまうような写真や映像を含んだ詳細な内容を記したパネルや映像シアターがあり、戦争の凄惨さを伝える内容がわかりやすく展示されていました。
展示内容は豊富で、映像シアターもいくつかありましたが、それでも資料の多さや模型を使った再現度の細やかさでは広島の平和記念資料館と比べてしまうとやや内容に劣ってしまうかな? 広島の平和祈念資料館が充実しすぎというのもありますが。
その隣にある追悼平和資料館と直結していて、こちらには無料で見学することが出来ます。 追悼平和資料館 外観。 追悼平和資料館横には有料の駐車場があって、表示はされてないものの二輪も何台か停まってましたが詳細は不明。
こちらは学習を主とした原爆資料館とは異なり、あくまで追悼を目的とした施設の為、掲げられている資料も少なくてとても静かです。
平和を願う12本の光の柱 のある追悼空間はこの平和公園内で一番印象に残っています。
原爆資料館には多くの人がいたのにここまで訪れる人は非常に少ないのか、本当に静かに追悼することが出来ました。 主に追悼をする場所なのですが、原爆資料館と併せて訪れてみてください。
祈りのゾーン (原爆公園・原爆落下中心碑)
祈りのゾーンは原子爆弾が投下された中心地に造られた公園となっています。 ここには原爆落下中心碑を中心に旧浦上天主堂の遺構や原爆投下50周年を祈念した母子の像などがあります。 原爆落下中心碑 長崎に投下された原子爆弾はこの中心碑の約500m地点で爆発したとされています。
そのすぐ近くにあった旧浦上天主堂の遺構 原爆によってほぼ完全に破壊されて、わずかに残った外壁のみが今もそのままの状態で保存されています。
南側の原爆資料館や北側の平和公園に比べると人がまばらですが、こちらも折角なのでしっかり見ておきたいところです。
願いのゾーン (平和公園・平和記念像)
平和公園の象徴とも言える「平和記念像」があり、毎年8月9日に原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催される平和公園の中心的公園です。平和記念像 像の高さは9.7m、台座が3.9mあります。
印象的な格好をしているこの像ですが、天を指した右手は「原爆の脅威」を、水平に伸ばした左手は「平和」を表しています。 また、日本人の顔とは少しかけ離れた顔は「顔は戦争犠牲者の冥福を祈る 是人種を超越した人間 時に佛時に神」と作者が記していて、特定の人物をさしているわけではないそうです。
平和記念像の先にあるのが平和の泉
「のどが渇いてたまりませんでした 水にはあぶらのようなものが 一面に浮いていました どうしても水が欲しくて とうとうあぶらの浮いたまま飲みました」と、記されています。
場所柄どうしても観光客や修学旅行生が押しかけてくるのであまり静けさが無いですが、原爆投下後の凄惨な長崎から復興を遂げた象徴として、ここで何かを感じ取れるのではないかと思います。
案内:長崎電鉄浜口町(原爆資料館最寄)又は松山町(平和公園最寄)下車後徒歩5分
料金:原爆資料館入館料200円,追悼平和祈念館入館無料
・原爆公園・平和公園は散策無料
バイク駐輪場:市営平和公園駐車場(地下エリアのみ)にてバイク駐輪可能※Googleマップで確認)※。30分60円/90分以降1日200円打ち切り。
開館時間(原爆資料館・追悼平和祈念館):開館は8:30~(通年)
閉館は時期によって異なる。
5月~8月:~18:30
9月~4月:~17:30
8月7日~9日:~20:00
※それぞれ閉館30分前に受付終了
休館日:12月29日~31日
※原爆公園・平和公園は24時間散策自由
所要時間:120~180分
【訪問時期:2013年9月/最終更新:2019年7月】