綺麗な坂道。ただそれだけ
オランダ坂は重要伝統的建造物群保存地区である東山手洋風住宅群にある坂道で、江戸時代に長崎の出島が完成した頃から外国人が居住していた地区です。
当事出島に蘭学や貿易などでオランダ人と頻繁に交流していたこともあって、当時の長崎人にとっては「外人=オランダ人」という印象が強かったために、オランダ人以外の外国人もいる筈なのに「オランダさんが通る道」としてオランダ坂と言われたとされています。
そんな歴史背景もある坂なため、おそらく長崎観光では一番有名な坂道だと思います。
それだけにこのオランダ坂に大きな期待をしている人がいるかもしれませんが・・・ ハッキリ言って、今ではホントにただの坂です。 石畳の坂道でその先には大学以外何もありません。
そんな細いオランダ坂を少し登ったところから見る、この写真が一番有名じゃないかな?
手前にある東山手甲十三番館は明治時代に当事外国人向けの賃貸住宅として建設、昭和初期からフランスの領事館としての役割を果たしていました。
今は喫茶店兼観光案内所として気軽に入ることが出来ます。
オランダ坂の入口にある「オランダ坂通り」には当事の居留地が何軒かあって、異国情緒の風情はありますが、なんというか・・・生活臭がプンプン感じられてあまり旅情や雰囲気に浸れる気分になれない道です。
そんな生活臭がかえって旅情を増す町もあるにはありますが、少なくともオランダ坂周辺はそういう感じはしません。
なんというか、観光地と扱うには物足りないというか・・・。 「真の日本三大ガッカリ名所」とも揶揄されてるのにも納得がいってしまいます。
まぁ、グラバー園や大浦天主堂からちょっと散歩するにはいい場所にあるので時間があるなら行ってもいいかも? あんまり期待するとガッカリすると思います。
案内:長崎電鉄「石橋」の交差点から「オランダ坂通り」へ入る。 オランダ坂通りは道が狭く、急斜面なので注意
料金:散策無料
バイク駐輪場:大浦天主堂近くの市営松が枝 第1・第2駐車場 ※地図※にてバイク受け入れ可能(第1,第2共に30分60円,1日200円)
・オランダ坂まで徒歩約6分
見学時間:24時間
所要時間:約40分
参考HP:あっ!とながさき観光ガイド
【訪問時期:2007年7月/2013年9月/最終更新:2019年7月】