西洋と東洋の宗教が折り重なった平戸独特な風景
離島の多い長崎県内には橋をつないで陸路で上陸できる島がいくつかありますが、その中でも島内の人口規模が大きく、ツーリング要素も満載な島が平戸島です。
平戸島は1550年より南蛮貿易によって発展し、キリスト教の布教が活発だったことから、平戸島にはかなり大きな教会があります。 その中でも最大の教会が緑色の尖塔が特徴的な平戸ザビエル記念教会です。 長崎にたくさんある教会の中でも建物がでかく、長崎市にある有名な大浦天主堂にも負けないくらい大きい教会です。
平戸島はかつてフランシスコザビエルが三度に渡って布教に訪れた地で、禁教が解かれた明治から対象にかけてカトリックの信徒が増えたことで大正2年に「平戸カトリック教会」が建てられました。
現在の建物は昭和6年に移設して建てられたもので、ザビエルが平戸に訪れたことを記念して教会脇にザビエル像も昭和46年に完成しました。
中は撮影禁止なので無いですが、だだっ広い聖堂内に赤い絨毯と真っ白な天井が印象的でした。
さて、この平戸ザビエル教会のすぐそばには階段を含んだ細い小道があって、そこが寺院と教会の見える風景平戸を代表する景色の一つとして知られています。 通りには等間隔に灯篭があって、夕暮れ時に訪れたら明かりがついてかなり味のある通りでした。
そしてこの通りから見る景色が寺院と教会の見える風景と呼ばれる所です。
平戸ザビエル記念教会のすぐ近くには光明寺と瑞雲寺があって、高低差のある小道からうまい具合に寺院と教会が折り重なって見えます。
宗教に寛容というかある意味無関心な日本ではそれくらいの光景は全国探せばあるもんじゃないか・・・とも思ったんですが、考えてみるとなかなかこのような風景はかなり珍しいんじゃないかな? 全く違う宗派の施設が間近に存在している、長崎・平戸らしい景色です。
この小道には民家も少なくて、余計なものが視界に入らないのもいいですし、無駄に観光地化されていないのも素朴な日常を感じ取れて情緒があります。
平戸を訪れたらバイクを降りて散策してみるといいでしょう。
住所:長崎県平戸市鏡川町269 道が狭いですが案内板あり。
料金:無料(教会にて寄付をお願いします)
バイク駐輪場:平戸ザビエル教会に駐車。無料・四輪と共用
拝観時間(教会見学):6:00~16:00(日曜:10:00~16:30)
休館日:特になし
※但し、ミサやその他行事で教会を使用する場合は見学不可
所要時間:約60分
【訪問時期:2011年11月/最終更新:2019年7月】