【走/撮】 県道40号立科~女神湖区間 ★★★★ 【立科町】

関東甲信越
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白樺並木を貫く高原道路

 県道40号線は諏訪市から小諸市までの約80kmを結ぶ長野県で一番長い県道で、道中には諏訪湖やビーナスラインの霧ヶ峰・白樺湖・蓼科高原などがありますが、ここで紹介するのは立科町の国道142号から女神湖にかけての区間。 ちょうど西側を国道152号線が並行して続いています。

 この区間は標高1500m級の峠を越えますが峠道らしい峠道は全く無く、ほとんどの区間でなだらかなストレートが続く坂道となっているので、とても快適に走ることが出来ます。

 立科町国道147号(中山道)から県道40号線を南下して白樺湖方面へ。
 民家が点在する田舎の山道をしばらく進むと、この区間唯一の大型ヘアピンカーブの先に小さな展望台があります。 三望台という展望台です。

  さっき走った大型ヘアピンカーブが見渡せます。本当は北に浅間山、東に荒船山、南に蓼科山が見渡せるから三望台らしいですが、ちょっと霞んでいてそれらしい山は見渡せず・・・。 と言うかどれがそうなのか今ひとつわからない・・・

★Google マップで【三望台】の地図を見る★

 三望台から先に進むとこの区間の醍醐味、白樺並木が続く高原ロードとなります。 北海道の道に負けないくらいの白樺並木が両側に続いていて、いかにも別世界の道を走ってるような気分にさせてくれます。 こんな区間が10kmほど続いています。

 雨境峠(標高1530m)を越えてしばらく進んだところに牛乳専科「もうもう」という牧場併設のレストハウスがあります。 牛乳単品もあり、暖かいのか冷たいのか選べたので冷たいのを注文。 「小」で当時200円でした。
 意外とスッキリとして飲みやすい牛乳で、他にも牛乳ソフトクリームやコーヒー・焼きたてパンなどもあり。

 そのレストハウスのすぐ裏には鳴石(なるいし)というよくわからない巨石があるそうなので行ってみます。 白樺の中の道を100mほど進むと、二枚の石が重なったような変わった巨石があります。

「鳴石は、古代東山道の雨境峠を中心とした祭祀遺跡群の一つで五世紀頃から中世にかけて古代の祭りの場であったと云われる。

 (中略) この辺一帯から滑石製の勾玉などが多く出土したことから「勾玉原」とも呼ばれている。
 「鳴石」はまた、まれに見る重ね餅状の巨石で、かつて「鏡石」とも呼ばれた。打つと神秘的な響きが人々の心を安らげることから、檀の古木と共にこの原の名所となりこの石にまつわる伝説も数多い。
 (中略) 昭和四十年町指定文化財として保護されている。」
(現地案内板より)

 とのことで、確かに鳴石周辺にはそれらしき大きな石もありますが、これだけといえばこれだけです。 歴史が好きな人はちょっと立ち寄ってみては?

★Google マップで【牛乳専科もうもう&鳴石】の地図を見る★
※「もうもう」の営業時間:9:00~17:00、4月上旬~11月下旬のみ営業(営業期間中は無休)

 この先1kmほど南下すると女神湖が見えてきます。 周囲1.5kmと小さい人造湖なので3分もあればバイクで一周できます。
 女神湖周辺まで来るとホテルやスキー場が立ち並ぶ高原リゾート街となっています。 そんな高原リゾートの中、県道から少し外れて山道を進んだところに夢の平展望園地があります。

 ちょっとした広場とベンチしかない所ですが眼下に女神湖、遠くには霧ヶ峰の高原地帯を望む好展望台です。 湖は見下ろしてナンボな僕にとってはちょっとオススメの展望台です。

★Google マップで【夢野平展望園地】の地図を見る★

 この先県道40号は白樺湖直行と蓼科高原経由白樺湖に別れます。 僕は直接白樺湖まで行きましたが。
 道中を並行する国道152号よりも走りがいのある(152号走ったこと無いけど)高原道路だと思います。 山に囲まれた長野の道路を実感できる良い道です。

◆ 県道40号線 (立科~女神湖) ◆
案内:立科市街国道145号から県道40号「白樺湖」方面、白樺湖国道152号から県道40号「蓼科」方面へ
料金:通行無料
バイク駐輪場:各所無料/四輪と共用
該当距離:約20km(立科市街~女神湖)
交通規制等:冬季通行止めの区間あり
【訪問時期:2014年4月/最終更新:2021年5月】
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