【撮/走】 向山トンネルと共栄トンネル(二階建てトンネル) ★★★ 【大多喜町】

関東甲信越
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

トンネルの上にトンネルが??話題の素掘りトンネル

 千葉県有数の温泉地都市有名な養老渓谷には、最近話題の奇妙な素掘りトンネルがあります。 通称「二階建てトンネル」「二層式トンネル」と呼ばれている向山トンネルと共栄トンネルです。 二階建てトンネルは養老渓谷へのメインルートとなる県道81号線からアクセス。 県道81号線側のトンネル東側は向山トンネルというトンネル。 一見素掘りでもない普通のトンネルのように見えますが、コンクリート補強されているのは最初の10mくらいで奥に進むと素掘りのトンネルとなっています。

 そんな向山トンネルを進んでみると・・・ トンネルの上にトンネルが⁉  一瞬そう思えるほど、さも当然のように上下にトンネルが2分割されているように見えます。
 なるほど、確かにこれは二階建てトンネルだの言われるだけありますね。

 これは一見1つのトンネルのように見えて、東側の向山トンネルと西側の共栄トンネルが繋がっている為に、ちょうどその接続部分がまるで上下のトンネル分岐のような造りになっているという事。 そして元々は二階建てトンネルの上の方が最初に開通されたトンネルでして、かつては上の部分が実際に使われていたトンネルだということ。
 その後の昭和45年、利便性向上の為に当時の向山トンネル(現:二階の方)を掘り下げ、新たに掘られた共栄トンネルと接続することで現在のトンネルとなり、さらに旧向山トンネル(現:二階の方)の入口を塞がなかったことから二階建てトンネルのような構造のトンネルとなりました。

 確かに向山トンネルの部分は共栄トンネルの2倍以上高さがあり、ちょうど真ん中らへんの赤矢印の部分がちょいとくびれているのがわかります。 おそらくこのくびれ部分が、かつての旧向山トンネルの地面の部分だったのでしょう。

 要はぱっと見二階のトンネルのようになっている部分はかつての旧道が見えているだけでして、どちらかと言うと2階部分を除いている自分たちが居る、背の高い向山トンネルが2階建てという事だったんですね。 昔の視点で言うと、2階と言うか現在は向山トンネルの地下1階を走っているという事でしょうか。

 そんなちょっとした歴史を感じられる不思議なトンネルでして、アクセスも良好なのでツーリングのちょっとしたスポットとしてはとても良い寄り道になるかと思います。

◆ 向山トンネルと共栄トンネル(二階建てトンネル) ◆
案内:養老渓谷や養老温泉エリアの県道81号線から「奥養老ヴィレッジ」「弘文洞跡」方面へ
料金:通行無料
バイク駐輪場:トンネル内は駐停車禁止
・トンネル東側に謎の広場的なスペースあり
見学時間:自由
該当距離:2つのトンネル合わせて約115m
所要時間:約15分
通行規制等:特になし。舗装路でオンロードも問題なし
備考:二階建てが見られるのは東側(県道)からアクセスの場合で、西側から行くと気付かず素通りしてしまうかも
【訪問時期:2018年2月/最終更新:2022年7月】
★Googleマップで【向山トンネルと共栄トンネル】を見る★

◆【関東甲信越】の記事一覧へ戻る◆