綺麗に見えるタイミングはごく僅か。奥に見える人工物が残念
濃溝の滝・亀岩の洞窟(のうみぞのたき・かめいわのどうくつ)は千葉県君津市の内陸部にある景勝地で、数年前からSNSなどでパワースポットやハートの見える滝として話題急上昇したスポットです。
アクセスは2019年に無料開放となった房総スカイライン沿いにあり、信号も少ないツーリング快走路沿いにあるので立ち寄りやすいかと。
元々ちょっとした自然散策できる公園だったっぽいんですが、話題になってからは濃溝の滝目当ての観光客がひっきりなしにやってきます。 駐車場から10分ほど歩いて川床まで降りて行くと話題のスポット、濃溝の滝・亀岩の洞窟が見えてきます。
濃溝の滝・亀岩の洞窟。 まん丸のぽっかり空いた素掘りトンネルが亀岩の洞窟で、その中を流れるなだらかな階段状の滝が濃溝の滝です(厳密には亀岩の洞窟より50mほど離れたところにある滝が濃溝の滝)
よくSNS上では「ハートが見える滝」として取り上げられていますが、日光の角度が絶妙に合わさったごく限られたタイミングでないとハートのようには見えないので・・・ 特にハートの出るタイミングとか気にせず出向いてみるとこんな感じな景色となります。
悪くは無いんですが、思ったより見学ポイントから遠い位置にあるのと意外と小規模でして、話題が先行して期待値が高くなりすぎている感があります。
洞窟の中を滝が流れているというシチュエーションはジブリっぽいとも言われていますが、実際見てみるとそこまでジブリっぽさも無く。
雑誌やSNSの写真で見るのと、実際に見るのでは印象が違うスポットって全国にいくつかありますが、こちらは悪い意味で印象が違って見えてしまいました。
何より奥の方は人工のコンクリート岸壁がガッツリ見えているのが何とも。 いや、必要だから補強しているのでしょうがないんですけどね。
そもそもはこの「亀岩の洞窟」は江戸時代に水田耕作の為に造られた素掘りトンネルでして、その中に笹川の一部水流を滝のように流している人工瀑と呼ばれるもの。 だからかあまり自然が作り出しているものって感じもしませんでした。 とはいえ周辺の渓谷を散策する公園としてはしっかり整備されている方ですし、濃溝の滝も亀岩の洞窟も景勝地としては可も不可もない景色だったのは間違いないので、さほど期待せずに話題のスポットに立ち寄る感覚だったらガッカリすることは無いかなと思います。
ちなみに「ハートに見える滝」が見たい場合は3月と9月のお彼岸の時期の早朝がベストとの事でして、なんかタイミングが超限られてる気がしないでもないですが、SNSの写真通りの景色を見てみたいならチャレンジしてみてください。
料金:散策無料
バイク駐輪場:無料/四輪と共用
・シーズン時やベストショットの時期は満車状態となるので100mほど離れた第二駐車場【地図】も利用
見学時間:24時間(夜間照明無し)
所要時間:約60分
HP:君津市/清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)
【訪問時期:2018年2月/最終更新:2022年7月】
★Googleマップで【清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)駐車場】を見る★