【撮】 関の犬岩(S秘境) ★★★☆ 【富津市】

関東甲信越
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アクセス上大人数での来訪は困難。知る人ぞ知る秘境

 房総半島にある渓流の一つ、湊川の上流に「関の犬岩」という大きな岩が印象的な渓谷があります。 また、一部の秘境マニアからは地名の頭文字を取って「S秘境」とも言われています。

 地元の人にはよく知られている場所だそうですが、このように伏字の名称で噂されているだけに、他所のライダーの間ではあまり知られていない隠れたスポットです。

 場所は国道465号から県道88号線へ入って5kmほど走ったあたり。 県道88号線沿いにある「犬岩」とだけ書かれた看板が目印。 左に曲がって細い農道を少し進んだところで関の犬岩の入口に差し掛かります。

 なお、関の犬岩にはこれといった駐車場は無く、バイクなら県道の関の犬岩分岐近くに停めるくらいしかありません。
 路駐という形になる上に関の犬岩まではここから往復20分以上かかるのでアクセス的にはあまりお勧めできませんし、四輪での来訪やマスツーリングでの来訪は控えた方が良いかと思います。

 入口からは徒歩ですが… 倒木だらけの獣道のようなところをかき分けながら進んで行きます。 地面もぬかるんでいて足を踏み外しそうになったりするので、シューズは登山靴のようなしっかりしたものを履いたほうがいいです。

 しばらく道なき道を進むと小さな沢に出て、沢を下ると… さっきまでの生い茂った森とは別世界のような広々とした渓谷に出ます。

 長年の侵食によって広げられたなだらかな渓谷に水量の少ない湊川がゆっくりと流れています。 

 そしてそんな渓谷の中で一際目立つ大きな岩が「犬岩」
 おそらく耳が垂れ下がった犬のように見えるから「犬岩」なんだろうけど…犬に見えるかな? それよりも頭の上に立つ立派な木がとてもシュールだ。

 犬岩の先も地層がむき出しのなだらかな渓谷が続いています。 足元ずぶぬれ覚悟で奥へ進みたいところだったけど、そこまでの時間がなかったのでここで引き上げ。

 帰りはもちろん来た道の沢を上るんですが、どうやらこの沢を「馬堀坂切通し」というそうでかつての街道の一部だったそうな。 とても街道とは思えない渓谷を昔は荷物を担いで歩いていたんだろうか…

 ちなみに、房総半島には似たような呼び方で「T秘境」、正確には高宕渓谷という場所があります。
 こちらは某バイク雑誌などで紹介されてからは二輪四輪問わず訪問者が増えたことから、ゴミのポイ捨てや水質汚染が深刻な問題となった為に通行禁止となりました。 が、現在は通行できるようになっているかも?

 しかしながらこうした背景もあるので「T秘境」と同列に語られている関の犬岩にも同じような問題が起こりえるかもしれません。
 関の犬岩までもが立ち入られなくならないよう配慮して散策しましょう。

◆ 関の犬岩 (S秘境) ◆
案内:県道88号線と関の犬岩への分岐交差点に「犬岩」との小さな看板があり、それくらいしか目印がありません。要Googleマップ確認
・県道88号線から関の犬岩までの道は非常に狭いので通行注意
料金:無料
バイク駐輪場:無し
・県道88号線との分岐にポールで囲まれた謎スペースがあり、そこに路駐するくらいしか(自己責任でお願いします)
また、関の犬岩への散策路入口にバイク1台程度のスペース(ぬかるんだ土の上)がありますが、私有地の可能性も?
見学時間:自由(夜間照明無し)
所要時間:約60分
【訪問時期:2014年4月/最終更新:2022年7月】
★Googleマップで【関の犬岩(入口ゲート)】を見る★

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