【走/撮】 利根沼田望郷ライン ★★★ 【昭和村・沼田市・みなかみ町】

関東甲信越
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地理好きには必見?河岸段丘が拝める展望台あり

 利根沼田望郷ラインは沼田市南部の赤城高原SA(※乗降不可)付近の農道から沼田市中心部を反時計回りに迂回するようにみなかみ町役場付近の県道61号線まで続く全長約44㎞もの広域農道です。

 分岐が多くかなりうねりのあるルートなので時間短縮という意味ではあまり活躍せず、その気にならない限り全線を走破する事も少ないですが、国道17号と日光を結ぶ国道120号へのツーリングルートとしては楽しめる道です。 適度なカーブが続き概ね交通量も少なくて非常に走りやすい道で、いかにも広域農道と言った感じ。 おおむね山麓の外周をアップダウンを繰り返す道で所々見晴らしが良くなるもののそういった区間は限定的。

 そんな中で数少ない展望スポットとして、そして日本有数の河岸段丘の町、沼田市を象徴する展望台が「望郷ラインビューポイント」と案内されている展望台です。

 立地にしては広めな駐車場と小上がりな丘の展望台と簡素なトイレのみの展望台。 利根沼田望郷ライン道中の休憩ポイントは限られるので、ちょっとした気分転換にも良いかも。

 望郷ラインビューポイントから見えるのは群馬有数のツーリングスポットでもある赤城山の全景をまじまじと見られるほか・・・

 沼田市最大の特徴である河岸段丘の地形を観察することができます。

 河岸段丘とはざっくり言うと河川の流域が長い年月をかけて侵食や隆起を繰り返した結果、平坦な部分と断崖の部分が交互に続いているような地形の事。
 大きな河川の近くでは割と全国的に見かける地形なんですが、その中でも沼田市の河岸段丘は非常に大規模で教科書にも例として取り上げられているほど典型的な河岸段丘の姿が見られます。
 個人的には中心部の町全体が河岸段丘の地形に沿って発展しているのが他の町では見られない特徴だと思っていて、町全体が「大きな階段の町」となっています。

 で、そんな河岸段丘の地形が…わかるでしょうか。 めちゃくちゃデカい棚田のように、平坦な地形と急な坂の部分(木が生い茂っている一帯)で段丘が生じているのがわかるかと思います。

 けど、これは地理好き以外が見ても「ふーん」で終わりそうな気がしなくもないので割と地理好きな人向けの景色かと。 とはいえ、利根沼田望郷ライン自体も走りがいのある道なので一度展望台に立ち寄る価値はありそうです。

◆ 利根沼田望郷ライン ◆
案内:赤城高原SA付近の農道から国道120号を経由してみなかみ町役場付近県道61号線まで。道中案内板は要所ごとに設置あり
料金:通行無料
バイク駐輪場:望郷ラインビューポイントの他に道の駅川場田園プラザ【地図】など休憩ポイントあり
該当距離:約44㎞(全線)
通行規制等:特になし
【訪問時期:2017年9月/最終更新:2021年10月】
★Googleマップで【望郷ラインビューポイント】を見る★

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