【食】「吉田のうどん」食べ巡り5店舗 ★★☆~★★★☆ 【富士吉田市】

関東甲信越
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市内には「吉田のうどん」のお店が多数!

 「吉田のうどん」は山梨県富士吉田市を中心に、古くから親しまれている定番のうどん料理で、「日本一」と称するほどコシの強い極太麺が有名です。
 コシの強いうどんの1つである讃岐うどんと比べてもコシの強さは吉田のうどんの方が圧倒的に上で、この独特な噛み応えが一番の魅力なのかもしれません。 付け合わせは茹でキャベツや油揚げが標準で甘辛く煮た馬肉を入れた「肉うどん」も定番。 好みで「すりだね」と呼ばれる唐辛子や山椒などを練りこんだ薬味を入れるのも吉田のうどんの特徴の一つです。

 値段はシンプルなかけうどんで300円台~と手ごろなのと、成人男性ならば並サイズで2杯食べてもイケるくらいの適度なボリューム、都心からもちょうどいい距離かつ高速道路も充実していて、吉田のうどん巡りのツーリングをするにも好条件です。
 ・・・あとは「吉田うどん」ではなく「吉田“の”うどん」と呼ぶのもちょっと変わってますね(笑)

 富士吉田市内には中心部や国道沿いを中心に60店舗以上の吉田のうどん店があり、ほとんどは小規模なうどん専門店や民家の一部をうどん店にしたような建物なのがほとんど。 その辺は讃岐うどんと同じく、地元に根付いている「本当のB級グルメ」といった印象を受けます。
 ただし、ほぼすべてのお店がお昼の時間帯のみの営業で、土日は閉めているお店もけっこうあるので事前に目当てのお店の営業時間はチェックしておきましょう。

 今回は僕が訪れた「吉田のうどん」専門店を紹介していきます。

吉田のうどんの原型と言われている「桜井うどん」 【★★☆】

 まずは吉田のうどん店の中でも老舗の桜井うどんから。 国道139号沿いのアーケードから少し外れた場所にある、古めの商店のような外観です。

 店内は小上がりの座席が5つほどあります。 周囲に雑誌や新聞やキャベツの段ボールなんかが雑然と置かれていて、飲食店と言うよりか田舎のおばあちゃん家でご飯を食べているような、どこか懐かしい雰囲気にさせてくれます。

 メインのメニューは「冷たいの」か「温かいの」の2種類しかありません(替玉は100円)。どちらも400円(当時は350円)。 この時は温かいのを選びました。

 吉田のうどんの中でも最もオーソドックスな油揚げと茹でキャベツしかないシンプルなうどん。 麺は吉田のうどんらしく超極太でコシの強いうどんですが、吉田のうどんの中ではまぁ標準くらいの固さだったかな? しかし温かいうどんでも感じられるコシの強さはさすがの一杯。
 出汁は醤油ベースのシンプルな味わい。 途中で「すりだね」を入れて味変しようかと思いましたが結局入れずに食べちゃったくらい飽きない味でした。

 ちなみに店舗の向かいにある駐車場は桜井うどんの駐車場ではないので停めないように。

◆ 桜井うどん ◆
住所:山梨県富士吉田市下吉田5-1-33
料金:冷たい「つけ」/温かい「かけ」各400円、替玉100円
バイク駐輪場:店舗から少し離れた場所に専用駐車場があります【地図】。一見民家の駐車場ぽいですが「桜井うどん店」の看板あり、敷地入って奥の方が駐車スペース(5台)。無料、四輪と共用
営業時間:10:00~14:45
定休日:日曜日
参考HP富士吉田市観光ガイド/桜井うどん
【訪問時期:2017年7月/最終更新:2021年9月】
★Googleマップで【桜井うどん】を見る★

吉田のうどんと言えば、まず出てくる「みうらうどん」 【★★☆】

 シンプルなガレージタイプのお店な「みうらうどん」は吉田のうどんと言われればまず出てくるお店の1つとして観光客にも有名な名店です。 故に平日昼間でもない限り観光客の比率がかなり高めでしょうか?

 メニューはこの通りでメニューが決まったら店員さんを呼ぶスタイルですが、常時お客さんが来て忙しくしているので少々強めに(?)声を出して店員さんを呼ばないといけないかも。

 肉うどん(中) 450円を注文。 写真には写ってないですが、無料の揚げ玉がテーブルにありました。

 うどんは極太でキャベツに馬肉が入っていてザ・吉田のうどんって一杯ですが、吉田うどんの中ではややコシが弱い方でしょうか。 それでも十分に弾力のあるうどんでしたが。
 出汁は煮干しベースに醤油と味噌のブレンド出汁で、見た目よりはあっさりめ。 馬肉も他の店に比べて少しそぼろ状になっていて意外と味付けも控えめでした。

 観光客が集まる有名店って割と濃いめな味付けが多い印象ですが、ここはさほどでもないので、あまり期待すると薄味に肩透かしをくらうかも?

◆ みうらうどん ◆
住所:山梨県富士吉田市下吉田1丁目22−5
料金:素うどん300円、肉うどん450円など
バイク駐輪場:四輪25台分あり。無料/四輪と共用
営業時間:10:00~14:00
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)
HPみうらうどん
参考HP富士吉田市観光ガイド/みうらうどん
【訪問時期:2019年5月/最終更新:2021年9月】
★Googleマップで【みうらうどん】を見る★

アクセスも良く、しっかりとしたコシ「くれちうどん」 【★★★☆】

 ○○うどんと言うお店が多い上、ひらがななので「みうらうどん」と混合されがち?かもしれませんが、こちらの「くれちうどん」も吉田のうどんの有名店の1つとして知られています。
 富士吉田市中心部からは少々離れますが、国道139号沿いであるのと富士吉西桂スマートICから直近と、バイクや車で行くならアクセス良好な位置にあるのがポイント。 ちなみに富士急寿駅からも徒歩5分です。

 注文は吉田のうどん店ではちょいちょい見かけるオーダーシート式で、自分で注文票に食べたいメニューに印をつけて店員に渡すスタイル。
 こちらも吉田のうどん店としては一通りのメニューが揃っていて、かけうどん400円から「くれちうどん」600円と差額は200円なので、ついトッピング付きのメニューにしちゃいそう。

 ちなみに、くれちうどんに限らずお店特製の「すりだね」を販売しているお店も多いので、お土産にもいいかもしれません。

 肉うどん 500円を注文。 馬肉の量はそこそこあり、茹でキャベツが控えめな代わりに刻みネギがトッピングされています。 揚げ玉は無料セルフサービスあり。

 シンプルな肉うどんながらも麺はシッカリとした弾力があり、なかなかの噛み応え。 吉田うどん店の中でも上位のコシの強さではないでしょうか。
 出汁は醤油と味噌の合わせですがやや醤油が強いかな? 薄味のお店が多い吉田うどん店の中では比較的濃いめの味付けですが、極太うどんと合わせるならこれくらいでもいいかもと思える濃さでした。

◆ くれちうどん ◆
住所:山梨県富士吉田市上暮地1-18-22
料金:かけうどん400円、くれちうどん600円など
バイク駐輪場:店舗前と店舗奥に進んだ所に計四輪25台分あり。無料/四輪と共用
営業時間:10:00~14:00
定休日:火曜日
HPくれちうどん
参考HP富士吉田市観光ガイド/くれちうどん
【訪問時期:2020年9月/最終更新:2021年9月】
★Googleマップで【くれちうどん】を見る★

具沢山なメニューが豊富「麺許皆伝」 【★★★】

 ちょびっと変わった名前の麺許皆伝も平日土日問わず待ち時間が発生する有名店。 しかし地元のお客さんがメインで観光客の比率は意外と少なめだったと思うので、地元で繁盛している人気店と伺えます。

 メニューはかなり豊富で、天ぷらやトッピング類も追加しやすい手ごろ価格。 それでいてほとんどのうどんが500円以内なのは吉田のうどんの良いところですよねー。

 冷たい物も同じく種類豊富。 注文はオーダーシート式で、自分でメニュー名を書いて店員に渡しに行くスタイル。

 全部入りでも安かったので欲張りうどん 600円(当時は590円)を注文。 トッピングのちくわ天だけ別皿でやってきました。

 茹でキャベツにちくわ天、わかめなども入っていますが「肉」は馬肉ではなく牛肉なのがこのお店の特徴。 公式HP曰く「吉田のうどんにこだわらず独自のうどんを目指す」とのことなので、他の吉田のうどんとは一線を画す一杯になっています。
 しかし、さすがにボリューミーな一杯で、醤油味噌の合わせ出汁のバランスもちょうどよく美味しいうどんとして味わえます。 ただ、麺のコシはやや弱めで、太さも讃岐うどんよりほんの少し太い程度で”吉田のうどん”としては細めでしょうか。
 そんなわけで、お手本通りの吉田のうどんとは少し違いますがこれはこれでアリだと思えるうどんでした。

◆ 麺許皆伝 ◆
住所:山梨県富士吉田市上吉田849-1
料金:かけうどん350円、欲張りうどん600円など
バイク駐輪場:四輪約20台分あり。無料/四輪と共用
営業時間:11:00~14:00
定休日:日曜日
HP麺許皆伝
参考HP富士吉田市観光ガイド/麺許皆伝
【訪問時期:2019年9月/最終更新:2021年9月】
★Googleマップで【麺許皆伝】を見る★
 

老舗の素朴な吉田のうどん「つるや食堂」 【★★★】

 富士吉田市中心部から、長大なトンネルで河口湖をショートカットできる国道137号バイパスがあるんですが、つるや食堂はそんなバイパスのすぐ近くにあります。 どうやら創業60年以上続く老舗の吉田のうどん店で、観光客の姿は少なく地元の客メインで人気のお店っぽいです。

 風貌を感じる手書きのメニュー表ですが、どのうどんも500円前後とお手頃価格なのはこちらも同様。
 どうやらつるや食堂は大きなかき揚げが入った天うどんが人気だそうですが、当時そこまでお腹が空いてたわけでもなかったので・・・

 玉子うどん 450円を注文。
 確か揚げ玉は無料だったハズでして、他の店はたこ焼きとかに入れるような市販の揚げ玉を使ってるのに対して、こちらは天ぷら調理の際に出た天かすを無料提供しています。 個人的にはこっちの方が天かすとはいえオリジナリティがあって好き。

 醤油ベースのあっさり味の出汁と讃岐うどんより少し太い程度のうどん。 コシはシッカリとしていて素朴ながらも味わい深い吉田のうどんでした。 上記で紹介した吉田のうどんよりも比較的空いているので結構な穴場なのかもしれません。

 また、平常時であれば11時から21時まで営業しているので、ランチの時間帯を逃しても吉田のうどんが食べられる貴重なお店となっています。

◆ つるや食堂 ◆
住所:山梨県富士吉田市旭2-12-9
料金:かけうどん400円、全部入りうどん550円など
バイク駐輪場:四輪12台分あり。無料/四輪と共用
営業時間:11:00~21:00
・当面の間は11:00~13:45(土日14:30)
定休日:月曜日
HPつるや食堂
参考HP富士吉田市観光ガイド/つるや食堂
【訪問時期:2019年9月/最終更新:2021年9月】
★Googleマップで【つるや食堂】を見る★

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