三浦半島ツーリングのメインスポットとなる「城ケ島」
城ケ島は三浦半島の南岸に位置する周囲約4㎞の自然島で、同じく三浦半島南端の三崎港から城ケ島大橋を利用することでバイクでアクセスできます。
城ケ島大橋はつい近年まで有料(バイク往復100円)でしたが、2020年頃に通行無料となり、より行き来しやすくなりました。
三浦半島の最南端という事もあって三浦半島ツーリング最大の名所と言えるスポットですが、島のほぼ真ん中に架かる城ケ島大橋を境に、東側は城ケ島公園がメインとなり、西側は飲食・土産屋などの観光通り&海岸線散策コースとなっていて、それぞれで城ケ島観光の見所ポイントが少し違います。
その為、城ケ島をぐるりと散策するには島の東西にある駐車場をバイク(車)で行き来して散策するのがスタンダードなルートとなるかと思います。
(この看板は北が下向き)
そしてバイクを停める所ですが島内に3か所あるバイク駐車可能の市営駐車場があります。
厳密には島内には6か所の市営駐車場がありますが、そのうちバイクも駐車可能な駐車場は「城ケ島公園第1駐車場」「城ケ島公園第2駐車場」「第3駐車場」のみとなります。
バイクの駐車代金は100円とまぁ有料なんですが、ありがたいことに最初の1か所目で100円を払えば当日以内なら何度でも、3か所の駐車場ならどこでも駐車無料な「ワンデーパス駐車券」というシステムがあります。
なので城ケ島東側にある城ケ島公園第1駐車場を利用した後に、城ケ島西側にある第3駐車場に停めたとしても当日内ならトータル100円で停められるという事になります。
ちなみにこの「ワンデーパス駐車券」は四輪車でも適用なので車なら1日450円払えば6か所の市営駐車場が当日停め放題となります。
ワンデーパス駐車券を利用するには仕組みが少し複雑ですが
- 最初の駐車場入口にて発券ボタンを押す
- 出口ゲートにて駐車券を挿入
- “お金を入れる前”に「ワンデーパス発行」ボタンを押す
- お金を入れて清算するとワンデーパス券が発行される
- 次以降の駐車場では入口で”発券ボタンを押さず”にワンデーパス券を入れる→すぐに券が出てくる
- 出口でワンデーパス券を挿入→すぐに券が出てきて清算される(以降5・6繰り返し)
という流れ(二輪四輪ともやり方は同じ)。 また、城ケ島第1駐車場のみ有人料金所となっているので丁寧に説明を受けることも可能です。
安房崎灯台や展望台などある、高台から海岸散策するルート「城ケ島公園第1駐車場」
まずは城ケ島東側の城ケ島公園第1駐車場から城ケ島公園を散策してみました。 バイク駐輪スペースはこんな感じで10数台分はあります。
城ケ島公園へのメイン駐車場という事で非常によく整備されています。
一瞬有料なんかなと思えるような立派なエントランス的なのがありましたが、ちゃんと(?)無料で散策できる公園でした。
横に突き出た城ケ島の地形に沿って遊歩道が奥に長ーく続いています。 季節によって公園内に咲く植物が色々あるそうで、そういうのを目当てに散策するのもいいかも。
城ケ島公園のシンボルの1つ、安房埼灯台(新)。 どうやらこちらは2020年に新調された灯台でして。 旧:安房埼灯台は階段を下った海岸スレスレにあります。
旧灯台を見るならそこそこの階段を上り下りする必要があるので、時間と体力に少し余裕がある人でないと厳しいかも?
あとはちょっとした展望台もあり。
せっかくなので展望台に上ってみました。 東京湾から太平洋にかけての大海原を一望できます。
そして、城ケ島公園から階段を下りて海岸に出て、城ケ島の景勝地として名高い馬の背洞門まで散策道が続いていますが、こちらも階段の上り下りが必須なのと片道20分程度の時間が必要となります。
城ケ島内でも標高が少し高い位置にあるので展望台からの見晴らしが抜群! 馬の背洞門にもアクセス出来なくは無いのでとりあえず城ケ島公園に寄ってみるのが無難かなと思います。
料金:城ケ島公園散策無料
バイク駐輪場:最初の1回100円
以降、ワンデーパス券を発行したら当日内は何度でも無料
営業時間:4月~9月…8:00~19:00
10月~3月…8:00~17:00
HP:城ケ島公園
【訪問時期:2022年3月/最終更新:2023年2月】
★Googleマップで【城ケ島公園第1駐車場】を見る★
これといった見どころは無いけど、城ケ島大橋から近い「城ケ島公園第2駐車場」
続いては城ケ島のほぼ中央に位置する城ケ島公園第2駐車場にてバイクを停めました。
とはいえ「第2駐車場」という通り先ほどの城ケ島公園の為の駐車場であり、第1駐車場が満車時や大型バスの為のサブ的な駐車場という位置づけなので、城ケ島公園からもやや遠い上に第2駐車場周辺にこれといった見どころもあまり無いかなー?って印象です。
強いて言えば駐車場の奥の方から階段が続いていて、階段を登り切れば城ケ島大橋に近いというのがポイントでしょうか。
バイクならば過ぎ去るだけの城ケ島大橋からの景色ですが、歩道を歩いてじっくりと城ケ島大橋の景色を見ることができます。
金網越しの景色ですが、三浦半島最南端かつ三浦市最大の漁港である三崎港周辺の景色を堪能することができます。
比較的観光要素も取り込んだ三崎港と、三崎港よりかは日常的感じな城ケ島漁港の違いも観察しつつ、城ケ島大橋をゆっくり歩くにはちょうどいい駐車場かもしれません。
料金:城ケ島公園散策無料
バイク駐輪場:最初の1回100円。収容台数10台程度
以降、ワンデーパス券を発行したら当日内は何度でも無料
営業時間:4月~9月…8:00~19:00
10月~3月…8:00~17:00
HP:城ケ島公園
【訪問時期:2022年3月/最終更新:2023年2月】
★Googleマップで【城ケ島公園第2駐車場】を見る★
城ケ島の港町散策&海岸線散策コース向け「第3駐車場」
先ほどまでの城ケ島公園第1・第2駐車場は城ケ島の東側にある城ケ島公園向けの駐車場でしたが、城ケ島西側には飲食店やお土産屋などが点在している町の中心的なエリアとなっています。
城ケ島西側には市営の第1~第4駐車場がありますが、バイクが停められる駐車場は第3駐車場のみとなります。 他にも民間の有料駐車場や食堂・お土産屋併設の有料駐車場も点在していますが、いずれもバイクも停められるかは不明。
んー、とはいえ若干寂れてる感は否めませんが、この商店街を海岸方面に進んでいくとそのまま海岸線に出られて、城ケ島随一の景勝地である馬の背洞門までも行くことができます。
馬の背洞門までは先ほどの城ケ島公園第1駐車場からもアクセスできますが、こちらの方が階段の上り下り的には少なく、距離的にもどっこいどっこい…かなと思ったので第3駐車場から攻めてみました。
海岸に出る途中には城ケ島灯台という小規模ながらも立派な灯台があったり、閉鎖されたホテルの海岸散策道が閉鎖後も歩けたりするので、寄り道するのも良いかと。
とりあえず海岸方面に歩いて海岸に出ました。 ここから海岸に向かって左側の道を延々と歩いて行きます。
海岸線は意外にも? ゴツゴツとした岩場が多く、ワイルドな地形となっています。 時折岩場を乗り越えて歩いたり、サラサラな砂場を歩いたりと歩くのも意外としんどいかも。
しかしながら、東京近辺でこんだけ手つかずの海岸線を散策できるとこってそうそう無いですし、景色は三浦半島でも有数の絶景なので散策する価値は大いにあるでしょう。 駐車場から歩いて20分くらい?で、ようやく馬の背洞門の姿が見えてきました。
馬の背洞門。 長年海からの浸食を受けて大きな穴をあけた海蝕洞穴で、高さ8m・横6mもの洞穴が開いています。 城ケ島最大の景勝地ですがそこそこ歩かないとたどり着けません。
その割には観光客の姿も結構見かけるので、やはり城ケ島に来たからには外せない撮影スポットとなっています。
馬の背洞門の岩質は凝灰質砂礫岩という柔らかい岩場であることと、日々浸食されているので馬の背洞門の上を歩くことは不可能。 しかし散策道の階段を伝って上からの景色を眺めることもできます。
階を登ってから見下ろす海岸線もまた絶景。
このまま遊歩道を進んでいくと先ほどの城ケ島公園へと続いていますが、バイクは第3駐車場にあるのでここで引き返すことに。
馬の背洞門まで行くとなると、歩く大変さ的には城ケ島公園第1駐車場も第3駐車場もさほど変わらないかなと思います。 が、どちらにせよ歩きで片道20~30分ほどは見ておきましょう。
料金:馬の背洞門見学無料
バイク駐輪場:最初の1回100円。収容台数10台程度
以降、ワンデーパス券を発行したら当日内は何度でも無料
営業時間:24時間営業
HP:三浦市観光協会/馬の背洞門
HP:三浦商工会議所/城ケ島駐車場料金体系
【訪問時期:2022年3月/最終更新:2023年2月】
★Googleマップで【第3駐車場】を見る★