とても美しく整備された古墳群
保渡田古墳群(ほどたこふんぐん/ほとだこふんぐん)は高崎市中心部から少し郊外に外れた位置にある古墳群で、5世紀から6世紀前半に築造されたものとされる二子山古墳、八幡塚古墳、薬師塚古墳の大規模な古墳3基と隣接する博物館などと合わせて周囲一帯は古墳公園となっています。
ただ、薬師塚古墳は古墳公園から少しだけ離れているからかマイナーで、保渡田古墳群の公園に訪れる人のほとんどは二子山古墳と八幡塚古墳の2基のみを見ることになるかと思います。
そんな古墳群の中でも一際綺麗に復元されているのが八幡塚古墳。 平成8年から11年まで保存復元整備が行われています。
古墳と言うとまるで盛り土のように土を積み上げただけの丘のような古墳を想像しますが、八幡塚古墳は葺石と呼ばれる石を積み上げて外部を完成させる工法で形成されています。
数は少ないながらも全国の古墳で比較的見られる古墳だそうですが、見た目の美しさは全国の古墳の中でも上位ではないでしょうか。 古墳には自由に立ち入ることができ、古墳の頂上まで見学することができます。
また、古墳の外周や頂上までに埴輪や土器がズラリと並んでいるのも特徴的。 比較的新しそうな土器が目立つので、作品をよく見ると名前が入っていたので、どうやら近所の小中学校などで作られたものなのかと。
八幡塚古墳の高さは約6mですが、周囲に背の高い建物はほとんど無いので見晴らしはかなり良いです。
榛名山の山々の景色がきれいに見渡せます。 眼下の公園もかなりの広さなのでじっくり散策となるとそこそこの時間が必要かも。
そして八幡塚古墳から見る二子山古墳の姿。 道路を挟んで反対側にあります。
二子山古墳は保渡田古墳塚の中でも最も古い古墳で、墳丘長108m・後円部径74m・高さ10mと大型の古墳となります。
古墳の周囲をめぐるようにコスモスの花が咲いているのが特徴的で、これがまた美しいです。 葺石で形成された八幡塚古墳のような葺石ではなく盛り土のような古墳。
発掘前の古墳の形状を出来るだけ変えないような保存整備を行ったとのことで、それらしき歴史の重みもどことなく感じられます。
どちらも見た目が非常に美しい古墳として近年話題になりつつある古墳です。 ツーリングがてらの歴史散策としていいかもしれません。
料金:古墳エリア散策無料、古墳博物館「かみつけの里博物館」入場料200円
バイク駐輪場:公園内に無料駐車場あり。四輪と共用
見学時間:自由。博物館は9:30~17:00(16:30最終入場)
定休日(博物館):火曜日(祝日の場合翌日休館)/年末年始
所要時間:約60分
HP:高崎市/保渡田古墳群
【訪問時期:2020年3月/最終更新:2021年12月】
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