日本一の地底駅
JR上越線の土合駅はみなかみ町の国道291号沿いにある駅で、谷川岳一ノ倉沢への最寄り駅となっています。
駅周辺はドライブインや民宿が数件あるのみで人家はほとんど無い場所。 今でこそ車移動や路線バスが主流なため駅利用客は1日十数人程度ですが、かつては谷川岳への登山客で賑わっていた過去があります。
そして2020年には駅舎内に喫茶店や駅前にグランピング施設がオープンしたりと一周回って少ーしずつ活気が戻ってるのかもしれません。
そしてこの駅の最大の特徴は下りホームは486段の階段を下りないと着けない通称「日本一のモグラ駅」として知られています。 土合駅は無人駅なのでそのまま下りホームへ行きます。 駅から下りホームまでは約10分かかり、駅舎内にはそれを警告する案内板もいくつかあります。
下りホームへは国道291号と湯桧曽川を跨ぐ連絡通路を通ります。 ちょっといい味が出てる連絡通路。
ちなみに地中深くに乗車ホームがあるのは下りホームだけです。 線路が上りと下りで別の場所に敷かれていて、上りホームは地上にあるため486段の階段を使う必要はありません。
連絡通路で19段下り、その先ホームまで一直線に下りる462段の階段。 薄暗く、奥のゴールが見えない一直線の下り階段。 下りないとホームにたどり着けないんですが、下りると戻るとき後悔する確率100%。 しかし降りてみます…
ちなみに階段両側には幅1mほどの何もない斜面がありますが、これは将来エスカレーターを設置する場合のスペース確保のもの。 しかし当然ながら?エスカレーターを設置する予定は今の所ナシ。
とはいえ階段を下りるだけならばそれほど苦も無く、数分程度で下りホームへ到着。 トンネルの中にホームを入れ込んだかのような造りで、地下鉄ともまた違う雰囲気。 待合所があるけど辺りにだれもいない・・・
そして見上げる大階段 これを…登るのか…
階段の途中にベンチ付きの休憩地点はいくつかありますが、基本的にただひたすら登るしかない階段が延々続いています。
例えば香川県のこんぴらさんなどの階段が数百段ある系の神社や観光スポットなんかと比べると500段足らずの階段がある施設もさほど珍しく無いんですが、そういったところは階段を登るたびに景色や風景の変化があって気が紛れる一方、土合駅の場合いくら進んでもひたすら階段とトンネルの景色から変化しないので精神的にちょいつらい部分があるかも…
そんなこんなで、なんとか486段もの階段を登って戻ってまいりました。 階段の1段1段はそれほど高くもなく、石段のような不均等でもないので登りやすいっちゃ登りやすいんですが、さすがに疲れる…
そんなわけで駅舎からホームが日本一深い所にある、日本一マニア歓喜なスポットです。 いや、日本一マニアならずとも独特な地下空間が好きな方なら一度見に行ってほしい駅です。
料金:入場無料
バイク駐輪場:駅前に無料駐車スペース的な広場あり。四輪と共用
営業時間:時刻表に準ずるが待合室などは24時間開放
・喫茶店「mogura」は平日11:00~18:00(土日10:00~18:00)の不定休
所要時間:約50分
HP:ググっとぐんま/土合駅
・JR東日本/土合駅
【訪問時期:2011年10月/最終更新:2021年10月】
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