山梨県と埼玉県をダイレクトに結ぶ貴重な有料道路
雁坂トンネル有料道路は山梨県と埼玉県を結ぶ国道140号にある有料道路でして、メインとなる雁坂トンネルは長さ6625mもあり、一般国道の有料道路としてはアクアライントンネルに次いで国内2番目の長さ、原付も通れる有料道路としては日本最長のトンネルとなります。
雁坂トンネルの恩恵は非常に大きく、もし雁坂トンネルを通らずに山梨県から埼玉県の秩父に移動するとなると、中央道と圏央道で迂回するか、長野県や多摩エリアの国道・県道でいくつも峠を越えて行かねばならず、どちらにせよ非常に大回りしないとたどり着けません。
そんな大回りなルートを取らずとも、雁坂トンネルを利用すれば多少の料金で大幅にショートカットできるので、ツーリングルートと言うよりは有用な移動手段として重宝されています。 山梨県側にある雁坂トンネル料金所。 通行料金はどちらの方面も山梨側の料金所で徴収されます。 通行料金は自動二輪で590円とやや割高な気もしますが、それだけ払う価値はあるかと思います。
実際走ってみると…まぁ普通のトンネルでして。 ほぼストレートなトンネルが6㎞以上も続くのでうっかり飛ばしそうにもなりますが、調べてみると移動式オービスで速度取締りとの情報もアリ。 ちなみに法定速度は40㎞/hでございます。
甲府盆地からアクセスする場合、山梨市の国道140号バイパス北端より約22㎞あるので意外と時間がかかります。 信号が少ない快適な山道ですが、遅い車がいても追い越しが中々出来ない区間が多く、単調な走りとなってしまうことも。
道中には道の駅や食事処も点在しているものの基本的に田舎の山道なので、コンビニなどは少なく休憩ポイントも限定されるので要所要所で休憩しつつ走りましょう。 そして雁坂トンネル有料道路の前後にもちょっとしたパーキングが整備されています。 写真は山梨県側の料金所すぐ手前にあるパーキング【地図】。
駐車場は広いもののトイレがあるくらいの簡素なパーキングでして、すぐ近くに道路管理の事務所があるので、そちらに自販機ならあり。 また、何回も利用する場合は事務所で回数券の購入も可能です。
こちらは埼玉県側のパーキングでして、「彩甲斐街道 出会いの丘」というちょっとした資料館兼休憩施設があります【地図】。
オマケ程度ですが雁坂トンネルについての模型展示があるので、興味がある人はチラッと立ち寄ってみるといいかも。 トイレはありますが自販機は無いそうです。
秩父方面からは割と立ち寄りポイントも多いので、寄り道しつつ雁坂トンネルに向かうならさほど苦にならない走行ルートかと。 いや、あくまで僕が走った時の印象ですけども。
それはそうと、この雁坂トンネルのおかげで東京圏から秩父~山梨ツーリングなんてプランも実行可能となるのでツーリングの幅がググっと広まるのは非常にありがたいと思います。
料金:自動二輪…590円
125㏄以下…70円
・料金は山梨県側で支払い
バイク駐輪場:トンネルまでの道中は山梨・埼玉両県とも道の駅など点在。有料道路の前後にもパーキングあり(無料/四輪と共用)
・山梨県側「道路管理事務所(回数券の購入はこちら)」【地図】
・埼玉県側「彩甲斐街道 出会いの丘」【地図】
通行時間:24時間(通年開通)
該当距離:約8㎞(料金所~埼玉側PA入口)
交通制限等:自転車・徒歩通行不可(50㏄以下の原付通行可能)
HP:雁坂トンネル有料道路公式HP
備考:現金のみ。クレジット・ETC利用不可/有料道路区間法定速度40㎞/h
【訪問時期:2018年9月/最終更新:2022年5月】
★Googleマップで【雁坂トンネル】を見る★