【撮/食】 峠駅と「峠の力餅」 ★★★☆ 【米沢市】

東北地方
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独特な外観の秘境駅と名物「力餅」

 JR奥羽本線の峠駅は福島県と山形県の県境付近にある駅で、奥羽本線の中では最も標高の高い駅(標高626m)となっています。

 2021年2月時点で列車は1日6往復しか停まらず、駅周辺には2軒のお茶屋食堂以外何もない上に、車でのアクセスも細い道を延々と走らなければならないため秘境駅として知られています。 ツーリングでのアクセスの場合、国道13号の山梨・福島県境を通る栗子峠から県道154号線→県道232号線→峠駅までの林道を伝っていきます。 国道13号の分岐から峠駅まで片道約6.5㎞・15分。
 県道232号線もすでに1.5車線と狭いですが、峠駅までの林道(上記写真の区間)はさらに狭くて路面も荒れているので注意。

 そんな峠駅ですが、鉄道マニアの間では超有名な秘境駅として知られています。 その理由の一つがこの独特すぎる外観
 巨大な掘っ建て小屋のような駅舎はスノーシェルターの役割を果たしてますが、まるで巨大な廃工場の様。

 そんな巨大シェルターの中にバイクや車も駐車可能です。
 見渡す先まで続く無骨な鉄骨がむき出しの空間。 こういうのが好きな建築マニアにはたまらないでしょう。

 駅は当然ながら無人駅。 ちょっとした待合室と駅のホームだけが意外と立派に?整備されてます。

 かつての奥羽本線は峠駅前後の周辺区間はスイッチバックを多用して峠を登る方法が主流でした。 そのためスイッチバックの線路やポイントや設備などを雪から守るために、このような長大なスノーシェルターが誕生しました。
 山形新幹線が開業してからはスイッチバックが廃止され、この駅舎だけが名残として残されています。

 そんなわけで、現在の峠駅は山形新幹線の在来線直通区間なので山形新幹線の車両が目の前を通過してきます。
  人気のない秘境駅のホームを先進的な新幹線が通過するという、時代の移り変わりを表したかのような何とも言えない光景を見ることができます。

 峠駅の周辺に民家や商業施設などは皆無なんですが、2軒だけお茶処というか食事処が営業しています。 その中の1軒が「峠の力餅」として非常に有名なお店となっています。

 駅から歩いて3分ほどの場所にある「峠の茶屋 力餅」。 120年前から現在も続いている峠駅での立ち売りが有名なお店です。 鉄道旅行でなくとも、お店までバイクで行ければ店内飲食も可能です。

 ゴマ餅・ずんだ餅・クルミ餅をそれぞれ注文。 値段は忘れてしまいましたが、どうやら現在は5種類(上記の3種+あんこ餅・納豆餅)のミックス餅 5個800円が人気とのこと。
 他にも海苔巻餅などの餅類も単品から注文可能で、雑煮そばなどの麺類もあり。

 力餅は1個1個がそこそこの大きさで餅はとても柔らかくて美味しかったです。
 せっかくならもっと多めに食べたかったところでしたが、ちょっと前に朝飯を済ませてしまったのが悔やまれる・・・

◆ 峠の茶屋 力餅 ◆
住所:山形県米沢市大沢848
・峠駅から徒歩約5分
料金:ミックス餅5個800円など
バイク駐輪場:店先にも駐車場あり、無料/四輪と共用
営業時間:6:30~18:30くらい
・人気のない山間の店なので営業時間って概念ではなく、日の出~日没までの間に来てくれればかまわないとのこと
定休日:無休、店内飲食は降雪期休業
・店頭販売は通年(道路の積雪によっては休業)/駅の立ち売りは峠駅8時~18時台着の便のみ販売(通年)
HP峠の茶屋

★Googleマップで【峠の茶屋 力餅】を見る★

 鉄道マニアならずとも、この独特な雰囲気が漂う峠駅周辺の景色やグルメは一度は訪れてみてほしいスポット。 道中狭くて路面が荒れている区間があるものの、オンロードバイクでも気を付ければ行けるはずなので、ちょっと時間をかけてでも立ち寄ってみてください。

◆ JR奥羽本線 峠駅 ◆
案内:国道13号から県道154号線「板谷」方面へ、600m先突き当たりを県道232号線「滑川温泉・姥湯温泉」方面へ、さらに3㎞先林道の分岐を「峠駅」方面へ
料金:見学無料
バイク駐輪場:峠駅前やスノーシェルターの一部内部に駐車可能。無料/四輪と共用
営業時間:自由。時刻表は下記HPを参照
所要時間:約30分
HPJR東日本/峠駅
【訪問時期:2015年9月/最終更新:2021年2月】
★Googleマップで【峠駅】を見る★

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