共同浴場が点在する素朴な温泉街
長野県の最北に近い位置にある野沢温泉村は地名の通り、野沢温泉やスキー場などで有名なリゾート地であり、野沢菜などの名物もあったりと長野を代表する観光地の1つです。
ただ、アクセス的にやや難があるので他の有名温泉地と比べてちょっとパッとしない部分もありますが、野沢温泉には数多くの共同浴場が点在していて気軽に外湯巡りが出来るので日帰りツーリングでも楽しめる温泉地です。
山奥にひっそりと佇む温泉街 山奥と言う立地にしては栄えているが温泉街としては少し寂れた感がある温泉街。 けど少し寂れてるくらいが雰囲気があっていいものです。
さて、野沢温泉には旅館やホテル併設の温泉の他に寸志のお金で入浴できる共同浴場が13軒あります。
共同浴場のほとんどが脱衣所と浴槽が1つのスペースに集約されている、昔ながらの非常にシンプルな構造になっています。
設備は洗髪用の蛇口があればいいほうで、基本的にシャワーなども無し。 風呂桶はあるものの石鹸シャンプーなどはもちろん皆無。 洗い場も浴槽もちょっと小さい所がほとんどです。
その辺がどうしても受け入れられなければ外湯巡りはちょっと厳しいかも。
そんな野沢温泉の共同浴場の中でも一番有名なのが大湯です。 温泉街の中心にある大湯は、建物は比較的新しいものの大正時代の様相をそのまま受け継がれた建物はどこか趣があります。
僕は大湯には入ってないけど浴槽は「あつめ」・「ぬるめ」に別れているものの「ぬるめ」でもかなり熱いそうです。
外湯めぐりはするけど1か所しか入れない・・・って時は定番の「大湯」に入っておけば間違いないかなと思われます。 もちろん混雑具合にもよりますが。
野沢温泉の源泉は42~90℃なのでどこもかなり熱めの湯。 また、地元住民が使うための浴場なのでむやみに水を入れるのもタブーです。 ちょっと覚悟して入ってみてください。
で、僕が入ったのは十王堂の湯です。 大湯をはじめとした外湯13軒の中では珍しく、コンクリート造の共同浴場なのでちょいと風情は感じられないんですが、13軒の共同浴場の中では浴槽スペースがやや広い方です。
十王堂の湯も野沢温泉の特徴通りかなり熱め。 ガマンして肩まで浸かるも1分も耐えられずに出る・・・の繰り返しで体を暖めていきます。
泉質は含石膏-食塩・硫黄泉、効能は大湯とよく似ているそうです。
他にも温泉街を中心に共同浴場が点在していますし、地元の人が野沢温泉のお湯を利用して野菜を茹でる麻釜【地図】と呼ばれる野沢温泉ならではの見所があったりと、意外にも?見所の多い温泉街となっています。
周辺のロケーション的に行くにはちょっと時間がかかる所にありますが、気軽に湯巡りが出来るのは温泉地としてかなり高得点を付けたくなる温泉街です。
・野沢温泉内は「狭路&急勾配&複雑な道&地元車・観光車両うじゃうじゃ」の4コンボなのでバイクでの散策はあまりオススメしません
料金:各浴場利用ごとに寸志を。無人なので入口前の募金箱に投入
バイク駐輪場:無料~300円
※各浴場に駐車場駐輪場はありません
・バイクOKの駐車場としては中央ターミナル【地図】バイク1日300円(7:30~18:30/宿泊不可の当日利用のみ)があり、野沢温泉のメインスポットの最寄となるので停められるならオススメ
・他の駐車場については野沢温泉観光協会/アクセスを参照
入浴時間:各浴場ともに5:00~23:00(4~11月),6:00~23:00(12~3月)
定休日:年中無休
HP:野沢温泉観光協会
【訪問時期:2011年10月/最終更新:2021年5月】
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