古墳マニアなら必見。無数に点在する古墳群
さきたま古墳公園は5世紀から7世紀頃に造られた9基の大型古墳が保存されていて、これらの古墳を散策しつつ見学出来たり、博物館や資料館や体験施設なども併設されている都市公園として整備されています。
国の史跡に指定されており、「埼玉」の名前発祥の地としても知られています。
公園内は結構広く、周ろうと思えば数時間かけて周れそうだったんですが訪問時は一部分しか見て周れませんでした。 古墳は8基の前方後円墳と1基の円墳があり、公園の端から端まで点在しています。
さきたま古墳公園の中でも最大の前方後円墳がこちら、二子山古墳です。
全長は138mで武蔵国の古墳の中では最大の古墳。 本格的な発掘調査は行われていないので詳細は不明ですが、6世紀初期に造られたものと推定されています。
さすがにかなり大きな古墳ですが、ぱっと見、いびつな形の盛り土のようにしか見えないという意味では見栄え的には微妙かも。 逆に遊歩道とか変に整備されてたり装飾されていないぶん、本来の古墳らしさが残っていると言えます。
二子山古墳から県道を渡ってさらに南へ進むと、埼玉県立さきたま史跡の博物館があります。 中は入ってないですが、さきたま古墳群についての詳細な記録と展示をしていたり、体験施設なども併設されている、公園内では最大の屋内施設となっています。
近くには他にも埴輪(はにわ)を制作できる施設があったりと、実際に体験しながら学習できるような仕組みが充実していました。
そんな博物館の近くには旧遠藤家住宅という江戸時代後期の農家の住居が移築保存されていました。
古墳時代から一気に時代が変わりましたが、これはこれで江戸時代の生活を垣間見れるような展示がされていました。
思えば我が故郷の近くにも縄文遺跡がありましたが、明治初期の住宅も展示されていたので、時代が変わっても住む場所は変わらないんだという意味でもあるんでしょうか(?)
そんな旧遠藤家住宅のお隣にあるのが瓦塚古墳。 全長73.4mで推定6世紀初期~中期に造られたもので、こちらもほぼ最低限の整備しかされておらず当時のままの姿で保存されています。
前方後円墳と言うと鍵穴の形がくっきりと残っているイメージでして、確かにさきたま古墳も上から見ると鍵穴ですが、どの古墳も高い位置から見下ろすことができないので全体像がイメージしにくいのが少々残念だったかな?
観光施設でもあるんですが、どちらかと言うと地元の人の散策コースだったり、地元小学校の学び場のような施設に思えました。
とは言え、「さいたま」にとっては歴史上非常に貴重な史跡なのは間違いないですし、古墳群の規模としても関東有数の場所なので古墳が好きな人には必見の場所です。
・県道77号線古墳通り沿い、案内板あり
料金:公園内散策無料、博物館200円
バイク駐輪場:県道77号沿いに第1・第2駐車場あり【地図】。無料/四輪と共用
見学時間:公園内散策自由
・博物館…9:00~16:30(最終入場16:00)
※7・8月は17:00(最終入場16:30)
所要時間:1~3時間程度
HP:埼玉県/さきたま古墳公園
参考HP:埼玉県立さきたま史跡の博物館
【訪問時期:2018年8月/最終更新:2022年6月】
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