7つの貸切風呂が無料で利用できる温泉宿
東京近郊の観光地として定番の伊豆半島の中でも有名な温泉街の1つである修善寺温泉。 源氏ゆかりの温泉として伊豆半島でも長い歴史を誇る温泉街でして、どこか小京都を感じさせる町並みもあります。
伊豆半島付け根のやや南側に位置していて、高速道路から国道バイパスや有料道路を経由してほぼ直結で行くことができます。
今回はそんな修善寺温泉にある「湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川」に泊まってみました。 修善寺温泉 桂川はビジネスホテルで有名な「ドーミーイン」や朝食人気ランキング1位を取って話題になった「ラビスタ函館」などを展開する共立リゾートが運営している旅館風ホテルでして、共立リゾートの廉価版温泉宿業態の「湯めぐりの宿」シリーズはここ修善寺温泉と岐阜県の平湯温泉の2軒があります。
元々は別の会社が運営していたホテルを買い取ってリニューアルしたようなお宿でして、「湯めぐりの宿」シリーズのコンセプトの1つである、ひとり1泊あたり9800円からとリーズナブルな温泉宿というのが特徴です。
「桂川」の魅力を上げるとしたらまず7つの貸切温泉が無料で利用できるというのが強みかと。 他にもライブキッチンもある豪華なバイキングやドーミーインで提供されている「夜泣きそば」もあるという点が特徴かと。 チェックインを済ませてフロントにある浴衣または作務衣を借りてお部屋へ行くんですが、館内は靴を脱ぎ、スリッパも無く靴下で移動するというスタイルとなります。 旅館風ホテルとは言えスリッパも無いというのはちょっと珍しいかなと。
大きな館を靴下のみで移動するというのは最初は違和感ありましたが徐々に慣れてしまえばそんなに不便では無かったかな? そんな仕組みの宿なので簡素な足袋ソックスが付いてきました。 これで風呂上りにさっきまで履いてた汚い靴下か翌日用の綺麗な靴下を履かなくていいという事ですねー。
部屋は「和室」だがベッドもあり
今回宿泊したのはスタンダードな「和室」です。 ホテル旅館としてはまずまずの広さでして、部屋に籠るにも申し分のない使いやすさでした。
和室部屋とはいえ、畳の上にベッドが2つ用意されているので、布団直敷きで寝るとちょっと腰が痛い僕としてはありがたい仕組みでした(笑) ちゃんと枕元にコンセントもありました。
ベッド派じゃない場合は押し入れに布団があるのでセルフで広げて敷いてもOKだったはず。
洗面所やお風呂など所々若干年期を感じる部分はあったものの、とてもきれいで使い勝手も良いです。 お風呂も貸切風呂や大浴場もあるし使うことは無いかと。
テレビは32型と部屋の割に少し小さいかな? あと写真右に写っているようにお風呂用の大きなバッグも付いています。
トイレは風呂や洗面所とは別室でちゃんとウォシュレット付き。
修善寺温泉街側の部屋ではなかったので窓の景色はイマイチでした。 高層階の部屋ってわけでも無かったですし。
こちらは大浴場のある最上階から撮った修善寺温泉側の景色。 いうても民家も多いエリアなのでそこまで綺麗な景色って訳ではないかも?
貸切風呂は何度でも無料で入浴可能!
さて、部屋に入って落ち着いたところで、「桂川」一番のメインである貸切風呂へ行きます。
「桂川」の貸切風呂は全部で7つあり、いずれも予約不要の先着順・料金無料・何度でも入浴OKとなっています。 入口に7湯の空室情報のパネルがあり、ランプが点灯している所が利用可能。 7つあるとはいえ客室数も多い大型ホテルなので、特にチェックイン後すぐや夕食前後は満室のタイミングも多かったです。
そのため、満室だった時や入りたい貸切風呂が利用中だった場合は7湯それぞれの待合所があるのでそこで順番待ちをする必要があります。
今回はすべての貸切風呂に入れたわけではないですが入れたお風呂の分だけ紹介。
まずは土壁の湯。 その名の通り土壁の浴室に大きめの樽風呂があるお風呂。
こちらは檜葉の湯。 ヒノキの湯舟がメインの少し大きめの浴室。
ちなみに7湯すべて露天風呂ですが、見える景色は庭先の庭園くらいでしてそこまで絶景が望めるって訳ではなく。 それでも露天気分は味わえるかと思います。
こちらは瞑想の湯。 二人分の寝湯があって個人的にはここが一番好きでした。
他にも朱壺の湯や陶磁の湯にも入ったんですが写真撮るのを忘れてしまった…
貸切風呂は基本的に入浴のみを楽しむスタイルなのでシャンプーやドライヤー類は無い(大浴場にあり)ですが、ボディーソープとシャワー設備はあり。 脱衣所も十分なスペースがあって快適お風呂に入ることができました。 温泉成分ですが、アルカリ性単純温泉で無色透明。 お湯加減は少し熱いくらいで良かったんですが、本場の温泉街に居ながら循環式で加水加温されているのと、塩素臭がやや強かったのが少々残念。
貸切風呂に入って、食事までちょっと時間があったので修善寺温泉を散策。
「桂川」から独鈷の湯までは徒歩5~10分程度でして、筥湯や修善寺、竹林の道などは独鈷の湯の徒歩圏内に収まっているのでホテルから1~2時間程度で修善寺の主要スポットをほぼ散策することができます。
日帰り観光だと駐車場代がかかるので、結構ありがたい立地に「桂川」があってよかったです。
夕食バイキングはどれもクオリティ高し
さて、宿に戻ってようやく夕食のお時間になりました。 夕食の時間は2部制になっていて、17:30~と19:30~だったかな? 19:30の方にしました。
ドーミーインの朝食もそうですが、現在は新型コロナの対策としてほとんどの料理が小皿に小分けされているスタイルで提供されています。
それはまぁ仕方ないんですが、1品1品ラップやフタがしてあって取るのが少々面倒ではございました。
結構手の込んでそうな料理も多く、普段そんなに食べる機会が無いメニューも多かったです。
夕食のメインとなる刺身類も小分けスタイル。 写真はバイキング終了間際だったからか数が少なかったんですが、割とこまめに補充されていました。
マグロや生しらすやブリなどあり、提供のタイミングによって違う刺身があったりしました。
他にも和洋中かなりの種類のメニューがあり・・・
ライブキッチンではステーキもあって、これがまた柔らかくて美味しかったです。
ざっと取ってこんな感じに。 寿司は出来合いのものかな?100円寿司レベルでしたが、刺身は明らかに100円寿司とは別物の美味さ!
他の料理もクオリティが高く美味しく頂けました。
ライブキッチンの天ぷらも定番ですねー。
子供に人気そうなフライ&惣菜系もライブキッチン形式。 何気にポークシチューが絶品でした。
写真上のハモの酢料理だったかな?まさか修善寺でハモが食えるとは。
デザート系も新鮮な果物系のカットなどもあって満足でした。 これくらいのバイキングが付いて1万円の宿でしたら文句は無いかと思います。
で、お腹も満腹ですが共立リゾート名物というかドーミーイン名物の夜泣きそばが程なく始まるのでせっかくなら食べてみることに。 提供時間は21:30~22:00と30分しかないのでかなり混みあってしまいます。
ザ・シンプルな中華そばでして、まぁ食後ならこういうラーメンが一番…というかこれ以外お腹に入んないですね(笑) 量は半人前くらいなのでホント小腹満たしにちょうどいいですね。 満腹でしたが。
朝食バイキングでもプチ「勝手丼」が
料理写真が続いているのでそのまま朝食を紹介。 朝食も夕食同様新型コロナ対策の小分けスタイルでの提供となっています。
基本的に朝食のお供としてあったら嬉しいものは一通りそろえてありますし・・・
朝食も夕食に負けじと種類豊富でして、すべて食べるのはもはや不可能なくらい。 何を食べようか迷っちゃいますねー
静岡名物のおでんもあり。 希望の具を言えばシェフが取ってくれます。
朝食もライブキッチンがあり、焼き立ての鮭や西京漬け焼きなども提供。
ホテル朝食の定番?の焼きたてオムレツもあり。
そしてやはりキッズ向けらしき焼きそばやグラタンなども。 ビジホ朝食では定番のウインナーやベーコンも捨てがたい。
そして朝食のメインは勝手丼でして、あらかじめ細かく切られた海鮮の具がカップに入っています。 これにたらこやとろろなど朝食バイキングメニューを丼に加えることで勝手丼が完成するのだとか。
それらをごはんの上に乗っけて完成。 少しだけどイクラも入ってるのがポイント高いですね。
また、夕食も普通のごはんと酢飯があったんですが、朝食も勝手丼用に酢飯もありました。
やはり勝手丼とライブキッチン系の料理が美味しかったです。
夕食に続いて満腹になりました。 あかん、こんな生活したらデブってまう(笑)
その他の設備など
さて、ここからは「桂川」のそのほかの設備を紹介。 まず売店ですがなんと、ホテル内にコンビニの「ヤマザキストア」が入っています。
基本的にコンビニにありそうなお菓子や日用品や飲み物、ビール類はありますし、ちょっとしたお土産類や総菜や軽食類もあり。 挽きたてコーヒーマシンもありました。
ゲームコーナーはこういう系のホテルにしてはちょい充実していたかと。
UFOキャッチャーやニンテンドーswitchとかが景品のたぶん絶対取れない系のゲーム機があったりとレトロ系ゲームは少なめで逆に新鮮味に欠けるというか。 あと卓球場は予約制で無料で利用できます。
あとはマンガコーナーや囲碁・将棋ルームやマッサージルーム、ボッチャルームなどなどが集まる娯楽横丁というのがありましたが・・・
基本的に道具が置いてあるから各自遊んでねって感じでしてあまり人気無さげでした。
ボッチャルームも使い方的な説明も無かったのでどうすればいいのかわからず。
マンガコーナーもラインナップが微妙だったかと。 最低でもワンピースとか鬼滅とかあればなぁ。
この辺とかわざわざ旅行先で読む人がいるのだろうか… って訳で娯楽横丁は微妙すぎる施設でした。
あとはもちろん最上階の大浴場も利用しました。 貸切風呂よりも少し湯温高めだったかな? 露天風呂からの展望も修善寺温泉側で良かったので、貸切風呂だけでなく大浴場もオススメします。
そんな訳で温泉が源泉かけ流しじゃなかったり、娯楽施設的なのがちょい微妙な部分はあるものの、お部屋は満足、バイキングも満足、徒歩で修善寺散策もできるし貸切風呂も何度も楽しめて1人あたり1泊10000円前後からというのは非常にお得な宿かと思います。
ビジネスホテルでも定評のある共立リゾート運営なのである程度クオリティに安心して泊まれるかと思うので修善寺に泊まるというのアリですね。