LINEでチェックインやりとり、ダイヤル開錠で鍵ゲットなど謎解きのような無人ホテル
台湾一人旅の2日目は高雄から台北に戻りまして、台北市内で夜市に行ったりスーパーやパイナップルケーキのお店に行ったりとお土産探しをしていきます。
や、台北市内にも観光地的な場所はいくつかあるんですが、それはまぁ前回前々回で行ったことがあるので今回の台北散策は観光要素は薄めで行きたいと思います。
「西59桟」はごく普通のアパート!看板すらない!
何はともあれスーツケースとボストンバッグを抱えてウロウロするのもしんどいので、一旦ホテルに行って先に荷物だけでも預かってもらいましょう。
で、今回台北で泊まるホテルは「西59桟(西59棧)」と言う名前のホテル…と言うかアパートメント?でございます。
台北駅からMRT淡水信義線に乗って6駅目「士林駅」から徒歩約4分というアクセスの良さと、台北最大の夜市「士林夜市」もすぐそこという訳で、1日目の「中央大飯店」同様に夜市散策をするなら絶好のロケーションの宿と言えるでしょう。
士林駅2番口から南西(士林夜市)方面へ歩いてホテルへ向かいます。 道中はこんな感じな賑やかな路地が張り巡らされているエリアで、コンビニから飲食店やマニアックな専門店らしきショップまでひしめきあっています。
そんな通りの中でもちょっとひっそりとした住宅通りの中に、ホテル「西59桟」がしれっと構えています。 どういう訳かあまり表立ってホテルとアピールしていないので看板すらなく、ただのアパートのようにしか見えません。
なんでしょう、ホステルと言うか民泊というものなのか宿泊業と知られると何かマズい感じで営業しているのか、ちょっと怪しい憶測をしてしまいます。
が、一応はGoogleマップに登録されてますし、agodaで予約できましたし、他の宿泊予約サイトでもちょくちょく掲載されているので、そこまで怪しいホテルという訳では無さそう…と思いたい。
とりあえずGoogleマップのナビを頼りに近くまで来たら写真のような外観の建物が無いかよーくチェックしないと見つからない可能性大。
そもそも「西59桟」はまんま住所の番地を表しているので、入口ドア横に住所を示す「大西路 59」のプレートがあったら間違いなく「西59桟」です。
宿を見つけたらまずLINEでチェックインのやりとり
さて、建物を見つけたら次の関門。 この「西59桟」はスタッフが一切居ない「無人ホテル」でして(日中は清掃スタッフだけいる)、入口はオートロックが掛かっていてパスワードを入れないと開きません。
なのでインターホンを鳴らしても誰か出ることもないでしょう。 じゃあどうしろと言うと…
②.宿泊者の情報と宿泊予約をしている旨を中国語で伝える
③.数分後「西59桟フロント」からLINEで返事が来るので指示に従う
④.チェックインの確認が取れれば入口ドアの暗証番号と宿泊案内が伝えられる
という非常にめんどくさい流れになります。 とりあえずチェックインするにあたって「台湾で通信できるスマホ」と「LINEアプリ」が必須となり、別途「宿泊予約が証明できるもの(予約画面のスクショや印刷したもの)」と「パスポート」も必要、場合によっては中国語⇔日本語の翻訳アプリも入れておくといいでしょう。
まぁどれが正解なのか僕もわかんないんですが、とりあえず経験談として僕がチェックインした際のやり取りを紹介しておきます。
まず入口前のQRコードを読み取り「West 59Inn 服務台」を登録してトーク画面へ。
出発前にあらかじめ宿泊予約サイトで予約した際の「予約確認書」を印刷しておき、「宿泊者情報がわかるように予約確認書を撮ったもの」と「ホテル入口前で予約確認書を撮ったもの」を送って相手に宿泊者情報と今着きましたよアピールをしました。
今回はチェックイン前の到着で荷物だけ預けたかったので、Google翻訳アプリで「荷物を預けたい」を中国語訳した文章を送信。
なお、僕のスマホだけなのかもしれませんが、LINEで中国語が出ると自動で日本語に翻訳されて(上記写真右)、日本語の文章を中国語に変換して送信してくれてかなりラクでした。 数分後に返事が来て、まず荷物を入れるようホテル入口のパスワードを教えてくれました。
その後、宿泊者の電話番号(日本のでOK)、「パスポートの顔写真が載っているページ」を撮影して送るよう指示が来たので従います。
これで確認が取れたようでチェックインができるようになり、ホテル玄関のパスワードと部屋番号、部屋への入り方とその他注意事項等の文章が送られてきました。 カタコトな日本語訳ですがまぁ何となくわかりますね(笑)
入口に入ると細長い廊下を伝って奥のロビーへ繋がっています。
1階ロビー。 ロビーと言うかちょっと広いスペースにソファがあるだけなんですが、どうやらここに勝手に荷物を置いて行って良さげ。 なのでセキュリティ的には完全自己責任で置いて行ってねという感じでしょうか。
また、チェックアウト後も荷物預かり可能だそうですが、勝手に置いて行くとチェックアウト後にパスワードが変えられる可能性も無くは無いので、あらかじめLINEで相談した方がいいでしょう。
お部屋は2階の205号室なので2階に移動しますが、こんな小さなホテルなのに立派なエレベータがあるのはスーツケース旅行的に大変助かりますねぇ。
で、205号室の前に来ましたが、こちらもドアの横にダイヤル付きのキーBOXがあるので、LINEのチェックイン案内で教えられた数字にダイヤルを合わせて、カードキーをゲットします。
ようやくお部屋の鍵までゲットできました。 なんか謎解きの逆脱出ゲームのような宿すぎて幸先不安なんですが…
どうでもいいんですがこの時ワタクシ、非常におトイレ行きたいモードだったのでマジで焦りました(笑) ホテル行く前に先に済ませることをオススメします。
ようやくお部屋に入れたので部屋紹介
さて、前置きがあまりにも長すぎましたがここからお部屋紹介のコーナーでございます。
今回は「西59桟」の中でもおそらく最安値のエコノミーシングルルームという部屋でして、定員は1名のよう。 他にも2人向けのダブルやツイン、4名まで対応の部屋もあるそうです。
まぁシングルなので部屋自体はやや狭め。 スーツケースを広げると確かに邪魔なくらいですが、日本の安いビジホもこれくらいかこれより狭いのもザラと考えるとそこまで狭いとは感じませんでした。
シングルベッドとの事ですがベッド幅は広くてセミダブル~ダブルサイズくらいはあったかな? 枕元をはじめコンセントも多数あり、エアコンも付いていてその辺の不便はなかったです。
また、防音に関してですが事前に口コミで確認したとおり、なんか水の流れる音がするのが気になりました。 あとはまぁ外の声も聞こえましたが安宿的にそんなもんかなと。
高雄のホテル同様、設備の所々痛んでる部分がありますが概ね可も不可もなく泊まる分には問題ない範囲だと思います。 無人ホテルかつ独特な仕組みのホテル(ホステル)なのでさほど期待してなかったんですが、一通りの設備は整っていて、wi-fiや使い捨てスリッパ・水・お茶やインスタントコーヒーまであって意外とアメニティも充実してました。
ただ、トイレ&シャワールームは狭い上にトイレとシャワーの仕切りが無いので、シャワーを出したらトイレまでビチャビチャになる謎配置でした。 なんだ、高雄のホテルと言い、台湾はトイレビチャビチャにしながらシャワーするんか??
いや、トイレビチャビチャはともかくトイレットペーパーとドライヤーまでビチャビチャはさすがに困るのでシャワー前に避難させました。
シャワー自体は真上から滝のように落ちるシャワーヘッドも付いていて、水圧も温度管理も快適だったんですがねー。
そして「西59桟」から士林夜市エリアまでは徒歩約2分、僅か200mほど歩くだけで士林夜市の屋台通りに着くことができます。
夜遅くまで夜市巡りで夜食を食べたりお酒を飲んだり、足ツボマッサージなども深夜までやっているので行ってみるのも良し。 何より帰りの電車やバスの心配が要らないのがこのホテル最大のポイントかと。
という訳で、チェックインに何かと難のある無人ホテル「西59桟」ですが、無事チェックインさえしてしまえば小綺麗なアパートメント風ホテルって感じでして、シャワー以外は不便は無かったかと思います。
一人旅や友達旅行だったらこれくらいラフなホテルの方が良いかも。 カップルやファミリーならもうちょいランク上のホテルのにした方がいいかもですねー。
ちなみに宿泊代はagodaの予約で1泊約3600円でした。 まぁシーズンによって若干値段変動しますが、「完全個室」「各部屋にトイレ・シャワーあり」という条件だったら台北市内でも最安値クラスだと思います。
案内板も看板も無く住宅街にひっそりとあるので下記Googleマップで確認必須
料金:1人1泊大体3500~4000円台くらい
チェックイン/アウト:15:00~/~11:00(プランによる)
備考:無人ホテルの為チェックイン時にLINEでやり取り必要
【訪問時期:2023年3月/最終更新:2023年8月】
★Googleマップで【西59桟】を見る★
・Googleマップのリンク上から各宿泊予約サイトへ繋がっているので、ホテルについてはそこから調べてください
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