天然温泉のスパが併設しているリゾートホテル
今回の沖縄旅行では主にレンタカーでの移動だったので、那覇市街のホテルよりもちょっと郊外にあるホテルの方が都合がいいこともあって、2泊目3泊目はこちらの「ウェルネスリゾート ユインチホテル南城」に泊まりました。
「ユインチホテル南城」は沖縄本島南東部の町で「ニライカナイ橋」や「斎場御嶽」などで有名な南城市にあるリゾートホテルです。 リゾートホテルですが沖縄ではちょっと珍しい?海沿いではなく標高130mほどの高台に位置したプチ高原リゾートっぽい感じです。
アクセスとしては那覇空港から車で約40分とやや離れているものの、決して遠くはない位置かなと思います。 車でのアクセスがメインとなりますが、那覇バスターミナルから南城市役所方面への路線バスに乗る方法もあります。
かつては「沖縄厚生年金休暇センター」として1991年に開業した公共の宿でして、2009年に民間運営の「ユインチホテル南城」としてリニューアルされました。 ユインチホテル南城 外観。
さすが元公共施設だからかかなりだだっ広い敷地でして、上記写真に写っている「センター棟」のフロントにて受付、宿泊する部屋タイプによってセンター棟、隣接する「黄金の湯館」と2017年新設の「アネックスビル」の3棟いずれかに別れます。
さらに日帰り温泉施設「猿人の湯」を入れた4つの建物に加え、キャンプ場や牧場、プールなどアウトドアエリアも入れると1日中遊べそうなくらい広いです。
12畳、38㎡の広々とした「デラックス和室」
今回宿泊する部屋は「デラックス和室」でして、円形のセンター棟の円に沿うように部屋が続いている独特なフロアでした。
玄関からお部屋を見るとこんな感じで、フローリングばりの広めの洗面台&トイレ&バスフロアが。
さらに部屋に入っていくと12畳の広々とした和室がありました。 ちなみに温泉があるので利用しないかもですが、「和室デラックス」は風呂とトイレが別々なのもいいですね。
和室だけでなく、4畳半はありそうな広縁(椅子とテーブルがあるフロア)もあり、本当に広い!
前日の那覇のホテルが狭かった反動か、メッチャ嬉しかったです(笑)
少々築年数を感じる部分もありますがちゃんと綺麗に掃除されていますし、それはそれで田舎の親戚の家みたいな気取らず遠慮なく休めそうな雰囲気なのが良かったです。
お部屋からは南城市街地を見下ろせた他に、牧場らしき芝生も見えて、翌日の朝にはホテル内で飼育しているヨナグニウマの放牧の姿も見られました。
冷蔵庫内にウェルカムドリンクの水あり。 冷蔵庫は1ドア式ですが、ビジホによくあるタイプより1周り大きいのでそこそこ買い込んでも入れられそうなのも良いですね。
泊まるにあたって必要な設備は十分にありましたが、何気にこのスタンド式の洗濯物干しが部屋にあったのは地味にありがたかったです。 ホテルにこういうのあまり無いんですが、これは良いサービス。
逆に不満なとこでは強いていうなら、使えるコンセントがテレビ横のタコ足タップくらいで、布団の位置からちょっと遠いかなと感じたくらい?
ロビー、売店、展望ラウンジなど
お部屋の中は一通り見たので、館内を散策してみようと一旦センター棟1階フロントロビーまで戻ります。
まず売店ですが結構広めでして、南国っぽいオシャレなグッズ系のお土産が結構豊富にある反面、お菓子系のお土産や食品系は比較的少なめだったかな?
ホテル周辺は徒歩13分の距離にローソンがあるくらいで飲食店もまばらなので、ホテル到着前に必要なものを買っといた方が無難です。
また、営業時間は21:30閉店はまぁいいんですが、翌日は朝10時開店と遅すぎなのがちょっと残念でした。 朝のチェックアウト時に売店でお土産買う人いると思うんですけどねー。
センター棟はドーナツ状の円形の建物となっていて、中央は吹き抜けの中庭となっていて、なかなかオシャレな雰囲気があります。
館内の至る所にベンチやソファ席があるので、ちょっとゆったりするのもいいですが…
なんと、センター棟最上階にはフリードリンク&小菓子付きの「展望ラウンジ」があり、宿泊者は無料で利用できます。
一応はテレワーク向きのラウンジだからか、ちょっとプライベート感ある椅子席だとかカウンター席も多めですが、普通にソファ席やボックステーブル席などあり、かなり広いラウンジとなっています。
フリードリンクはファミレスにありがちなソフトドリンクマシンに挽きたてコーヒーマシンが。 パイン&シークヮーサーやマンゴー&オレンジといった沖縄っぽいジュースもあれば…
琉球ハーブティーとやらのなんだか高そうな紅茶があったので飲んでみました。 なんか独特な香りがするものもあれば、非常に飲みやすくて美味しい紅茶もありました。 …が、銘柄を忘れてしまった(笑)
小菓子はクッキーやトリュフチョコ、プチケーキみたいな簡素なものでしたが、コーヒーや紅茶と飲むならちょうどいいくらいですね。
高台の上に建つホテルという事もあって、展望ラウンジをはじめ大浴場や一部客室からは、南城市街の街並みを見渡す事ができます。
展望ラウンジの開放時間は9時から20時、土日は21時まで。 テレワークタイムという事で中学生未満は9時から14時まで利用できません。
古代の地層からくみ上げた天然温泉「猿人の湯」
さて、館内散策も終わったのでいよいよ日帰り温泉「猿人の湯」に入るとします。
センター棟から「猿人の湯」まではアネックスビル内を通り、一旦外に出て連絡通路を歩いて向かいます。 150mほど離れてる上にルートがちょいわかりにくく、外の連絡通路に屋根はあるものの雨の日は地面が濡れていてスリッパだと滑りやすかったのがちょいネック。
そんなこんなで猿人の湯に到着。 一応は日帰り温泉施設なんですが、日帰りらしき客は見かけず、実質宿泊者向けの大浴場というポジションなのかもしれません。
入ってすぐの受付で部屋番号と名前を伝え、タオル一式を貰って2階の大浴場まで向かいます。
画像:ユインチホテル公式HPより
大浴場内は上段と下段に別れたちょっと独特な造りをした内湯と薬湯、打たせ湯とサウナもあり。 露天風呂はありませんが、内湯だけでもかなり広いお風呂でした。
温泉の色は茶褐色でやや熱め、海水のようなしょっぱい味がして、色がついた温泉が好きな人にはたまらない温泉かと思います。
どうやら地底1500m~2119mの500万年前と5400万年前の異なる古代の地層からくみ上げている温泉という事で「猿人」という名が付いているそう。
まさか沖縄でこんな上質な温泉に入れるとは思ってなかったのでちょっと嬉しい誤算でしたね。
その他のサービス、値段、良かった点/気になった点など
今回は素泊まりなので利用していませんが、センター棟2階に朝食会場のレストランがありました。 HPを見る限り、焼き立てのオムレツが食べられたりとシティホテルのような朝食バイキングぽくて良さげですが、あんま沖縄らしいメニューは少ないんじゃないかなぁと予想してしまい、今回はパスしました。
あと、コインランドリーですがセンター棟の3階・5階、黄金の湯館1階、アネックスの各階に1台ずつあります。 混雑具合によっては空いてるコインランドリーを探すのに一苦労しそうかも。 お値段は洗濯200円/乾燥30分100円と良心的。
それと写真には撮ってないですが、電子レンジもセンター棟1階のフロントから10mほど離れた所にありました。
今回2024年4月に大人2人で2泊したんですが、日にち・期間限定プランだかでなんと、素泊まり1部屋1泊あたり8000円で泊まること出来ましてラッキーなタイミングだったかなと。
今現在で調べてみるとさすがにこんな安いプランは無くて、平日素泊まりで2人1部屋あたりで18000円前後でしょうか。
沖縄で海沿い以外のリゾートホテルってあんま無いかもですが、プールあり温泉あり、BBQやキャンプやアウトドアスポーツ的なのも充実していて、ヨナグニウマと触れ合えるイベントなどアクティビティ豊富なホテルなので意外と穴場なのかもしれません。
◎沖縄では珍しい、本格的な天然温泉に入れる◎風呂トイレ別で広くて使いやすい部屋(デラックス和室)◎ドリンクバー&小菓子無料の展望ラウンジ〇プールやキャンプ&BBQ、バギーや乗馬体験などアクティビティ豊富〇素泊まりなら意外とお手頃価格・駐車場は無料&広い
△施設がデカすぎるので温泉などの移動がやや遠い△周辺にコンビニ・スーパーや飲食店が少ない(徒歩約13分先にローソン)△売店が朝営業していない(10:00~21:30)・コインランドリーがまばらに点在していて、混雑時はどこが空いているかわかりにくい・那覇空港まで車で約40分。意外と近いのか、遠いのか…?