都庁以外にも結構ある?新宿の無料展望台シリーズ!
1年位前から無料で見学できる展望台シリーズをボチボチ始めてまして、次は東京の無料展望台を探していこう…って思ったんですが、23区内でもさすがに数が多すぎたので今回はエリアを絞って「新宿駅から徒歩圏内で行ける無料で利用できる展望台」を探してきました。
日本一の歓楽街、歌舞伎町や都庁を中心とした高層ビルが乱立している新宿駅西口。 整然と混雑が入り混じった巨大都市「新宿」をお金を掛けずに眺められる展望台や展望ロビー、屋上庭園などを紹介していきます。
【東京都庁 北展望室&南展望室】なんといってもまずはココ!
新宿で展望台、そして無料で利用できるとなればまず思い浮かぶのがここ、東京都庁です。
高さ243m、48階建ての東京都庁第一本庁の45階には、誰でも利用できる「展望室」が解放されており、最近は外国人観光客の姿も多く見かけます。
そして都庁展望室は「北展望室」と「南展望室」の2か所があり、いずれも本庁1階から「展望室専用エレベーター」を利用します。
この「北」「南」展望室はそれぞれ開室時間や休室日が異なったり、展望室内のショップやサービスが微妙に違ったりしています。
「北展望室」の景色
まずは北展望室から行って見ました。
さすが都庁内に入るからか、所持品チェックをしてからエレベーターに乗ることになるので、あらかじめバッグなどチェックしやすいようにしておきましょう。
こちらが都庁45階北展望室。 ガラス張りの窓がぐるっと1周していて、その中心にカフェテリアや売店があります。
売店内はインバウンドを意識してか日本を推し出したグッズ系が多かったです。 カフェテリアではちょっとした軽食なんかも売っていて、テーブル席も多めでした。
新宿駅西口、高層ビル方面。
さすが新宿駅西口で最も高いビルからの眺めなので他の高層ビル群をも眼下に見下ろす景色となります。
新宿駅東口、スカイツリー方面。
新宿駅東口の雑多な繁華街は見渡せないものの、遠くには東京スカイツリーがばっちりと見えます。
代々木、南東方面。 ドコモタワーをはじめ、港区らへんの高層ビル群まで見渡せて、東京湾の海も若干見えます。
ただ、おそらくこっちの方向にあるはずの東京タワーは高層ビルに隠れているのか見つけにくくなっています。
また、南側、代々木公園方面は南棟が視界を遮って少し見えにくくなっています。
南西方面。 西新宿で2番目の高さを誇る新宿パークタワーや晴れていれば富士山も見える方向です。 が、この日は富士山の姿は見られず。
ただ、地上202mもの高さがある分見晴らしは最高でして、展望室内の雰囲気や広さや天井の高さ、ほぼ360度見渡せる展望スペースに休憩スペースの多さなど、本当に無料でいいの?って思える快適さと抜群の景色でございます。
料金:無料
開室時間:9:30~17:30(最終入室17:00)
・南展望室が休室の場合は22:00まで
休室日:第2・第4月曜日/年末年始(1月1日を除く)
・祝日に重なる場合は開室、その翌日が休室
HP:東京都/展望室のご利用案内
「南展望室」の景色
それでは1度1階まで下りてきて「南展望室」に向かいます。 北展望室の時と同じくエレベーターに乗る前に手荷物チェックがあります。
北展望室と南展望室で大きな違いというのはあまり無いんですが、南展望室は22時まで空いている一方、北展望室は17時30分まで(南展望室休室日を除く)となっているので、冬以外で夜景を見に行くなら南展望室一択となります。
そしてこちらが南展望室。
こちらにもジャパンを推しだした売店とちょっとしたカフェテリアがありましたが、売っている商品は北展望室とはちょっと内容が違うかな? 価格がややお高めな伝統工芸品系の商品が充実しているように思えました。
また、カフェテリアも北展望室のカフェよりももっと簡素でドリンク系のメニューが中心で、軽食~普通にお食事系のメニューは皆無でしたが、テーブル席やベンチなどは北展望室と同じくらいあったのでゆったりと景色を鑑賞することができます。
また、草間彌生デザインの「おもいでピアノ」(通称:都庁ピアノ)があるのは南展望室でして、ストリートピアノ界でもトップクラスの知名度なので常に誰かしらの演奏を聴くことができます。
さて景色ですが、まずこちらは北西方面。 まぁ北展望室と同じ高さでほとんど変わらない位置なので、見晴らしの良さはそこまで大きな違いというのは無いかな?
強いて言えば南側の東京湾や明治神宮方面の景色は南展望室の方が見晴らしが良かったです。
北展望室からだと南展望室の部分が遮られていたので、海を見られるエリアが限られていましたが、南展望室からだと南側に視界を遮る建物は無いので非常に広々とした景色が見られます。
その代わり当然北側の視界は北展望室に遮られてしまいますが、個人的には東京湾を広々と見渡せる南展望室の景色の方が好きかな?
南展望室からだったら東京タワーも見えるかなーって思って探したんですが、やはり見つけられませんね。
数年前に訪れた時には見えてたはずなんですが。
とはいえ南展望室からもほぼ360度の景色を見渡すことができ、無料とは思えない見晴らしの良さと快適さでございます。
最近はピーク時には数十分待たなければいけない事も多いですが、それでも東京観光の際には外せない無料スポットだと思います。
料金:無料
開室時間:9:30~22:00(最終入室21:30)
・南展望室が休室の場合は22:00まで
休室日:第1・第3火曜日/年末年始(1月1日を除く)
・祝日に重なる場合は開室、その翌日が休室
HP:東京都/展望室のご利用案内
【新宿野村ビル スカイレストラン 展望ロビー】西新宿で都庁以外で無料開放している唯一の展望ロビー
かつて西新宿エリアでは都庁以外にも無料開放していた高層ビルがいくつかあったのですが、ほとんどが閉鎖または無料開放を終了してしまい、現在は「新宿野村ビル スカイレストランの展望ロビー」のみとなりました。
新宿野村ビルの49階と最上階の50階にはスカイレストランというレストラン街となっていまして、50階の一角に展望エリアを設けています。
地上からビルに入り、エレベーターホールまで進むとちゃんとスカイレストランの案内があるので、案内どおり50階まで行くエレベーターに乗ればOKです。
こちらが50階スカイレストラン展望ロビー。 フロアの大半はレストランとなっているのでフリーのスペースは意外と狭め。
レストランがメインのフロアなので無料で鑑賞できるスペースは限られますが、しっかり展望エリアを設けています。
鑑賞できる方向は西側のみとなっており、大きめのガラス張りのスペースが3面あります。
窓から鑑賞地点までかなり奥行きがあるので窓際までカメラを近づけるのが難しいです。
晴れていれば富士山も見えるかな?って位置でして、高さが200mあるので新宿では都庁に次いで高い位置から鑑賞できる無料展望台になります。
ちょっと目の前の新宿アイランドタワーが主張激しいのと、やはり一方向のみだとちょっと見どころに欠けてしまうかなー。
あと基本的にこのフロアに訪れる人は「レストラン利用+ついでにちょっと景色眺めるだけ」がほとんどでワタクシのようにただ景色を見に来ただけの人はアウェーな感じがします。
小休憩できそうな椅子も限られてますし、せっかく西新宿まで足を運んだならやっぱ都庁が無難でして、都庁がメッチャ混雑しているけど西新宿から景色見たい…って人はオススメかもです。
料金:無料
見学時間:不明。おそらく50階レストランの営業時間前後(11:30~23:00)頃かと
HP:新宿野村ビル/レストラン&ショップ
定休日:特に無し
★Googleマップで【新宿野村ビル 展望ロビー】を見る★
【歌舞伎町タワー 17階展望フロア】新宿駅東口側無料展望台の中では最高峰
続いては2023年に新宿・歌舞伎町のど真ん中に突如完成した「歌舞伎町タワー」の17階展望フロアです。
こちらは以前深夜に行ったことがありますが、今回は日中の景色を見たくて再訪してみました。
前回同様に2階「新宿歌舞伎ホール」内を突っ切った先にあるエレベーターホールから17階に向かいましたがこのエレベーターホール、2階からだと10階止まりと17階止まりのエレベーターがあり、指定できないので、10階止まりのエレベーターが来ちゃった場合は一度10階で乗りなおす必要があるかもしれません。
さてそんな訳で17階展望フロアまでやってきました。
たまたまなのか前回の深夜とは違って人の姿はまばらでした。 やはり歌舞伎町ゆえに深夜の方が人が集まるのでしょうか。
歌舞伎町タワーからの景色のメリットは、新宿駅東口側からそこそこの高さで西新宿の高層ビル群を眺めることができる点でしょうか。
また眼下にはJRと西武新宿線の線路が見えていて、電車の往来を見学するにも向いています。
そして、新宿駅東口側の街並みを眼下に見学できるというのも歌舞伎町タワーならではの景色かなと。
ただ、東口側を眺められる展望スペースは限られているので先客がいる場合も。
また、窓には謎の白い装飾があってちょいウザイのと二重窓なので映り込みが激しいのも撮影スポット的には難点かなーと。
設備面でも簡単なカウンターテーブルがあるものの、椅子やベンチは無いので小休憩もしにくいかと。
そしてフロアの大部分がダイニング&バーの「JAM17」専用エリアとなっており、「JAM17」利用者でないと17階トイレも使えないので注意。
あと夜間には利用できた展望テラスが閉まっていました。 たまたまなのか開放してるのは夜間だけなのか。
とはいえ新宿駅東口エリアでは貴重な展望フロアですし、アクセスも良好なのでかなり穴場ではないかなと思います。【新宿タイムズスクエア13階屋上 ホワイトガーデン】屋上庭園メインだが新宿御苑方向の景色も見える
続いては新宿~代々木間の代表的な百貨店「新宿高島屋タイムズスクエア」の13階屋上にある「ホワイトガーデン」に行って見ます。
新宿高島屋タイムズスクエアは12~14階がレストランフロアとなっていますが、そのうち13階の一部外周部分が「ホワイトガーデン」というレストランのテラス席兼屋上庭園となっています。
庭園だけあって、本当にビルの屋上なのかと思えるくらい植物が生い茂っていて、都心のど真ん中でちょっとした森林散策をしているかのよう。
建物側の一部エリアはレストランのテラス席となっていますが、基本的に誰でも「ホワイトガーデン」内を散策できるようになっていて、ちょっとしたベンチくらいなら点在していました。
基本的に庭園なので外の景色を見られるエリアが限られますが、それでも西新宿方面~新宿御苑くらいの範囲で景色を見ることができました。
新宿3丁目方面をこのくらいの高さから眺められる場所もあまりないのでは。
今回は行かなかったんですが伊勢丹新宿店にも屋上庭園があるそうですが、外の景色を見るという点ではこちらの方が有利かなと。
新宿御苑も近くにあるので、森のデカさが際立つ景色となります。 超都心の一等地にこれほどの自然があるのも東京ならではですねー。
なお訪問時は代々木方面(南側)は工事のため閉鎖となっていたので、また改めて散策してみたいと思いました。
【バスタ新宿(NEWoMan新宿)屋上庭園】高さは低いが新宿駅ホーム真上から列車を観察できる!
最後に紹介するのはJR新宿駅南口から出てすぐ向かいにある「バスタ新宿(NEWoMan)」の屋上庭園です。
たぶん一番シンプルな行き方としては、JR新宿駅南口から甲州街道(国道20号)を渡って「NEWoMan(ニュウマン)」のロゴの横にひっそりとある「LUMINE0(ルミネゼロ)」のロゴがある自動ドアから進入。
少し進んで左側に2階~7階を繋ぐエレベーターがあるので6階へ向かいます。
エレベーターで7階は会員制の菜園へ直結となっているので6階で一旦おります。
6階に着くと目の前に外に出れるドアがあるのでそちらを出たら屋上庭園にたどり着きます。
外に出ると屋上庭園と言うか広場となっていて、さらに階段を登って高い位置から散策することができます。
ならエレベーターで7階行けばええやんって思いましたが、エレベーターで7階まで行くと会員制の菜園に直結してしまうので、菜園利用者以外は6階からアクセスとなります。
7階屋上からは主に代々木方面、タイムズスクエアやドコモタワーがデカデカと眺めることができます。
東口の雑多さとか西新宿の高層ビルも見えなくはないですが、基本的に南方向に視界が開けています。
そして何よりJR新宿駅のホーム真上に位置しているので、ひっきりなしに往来するJR各線の列車の姿を見下ろすことができるのが特徴です。
個人的にはこれはこれで新宿を象徴する景色かなーって思うので、他の展望台や屋上庭園からはあまり見られない新宿の展望スポットではないでしょうか。
そしてベンチや軽食が食べれるくらいの休憩スペースが比較的整っているので、新宿駅から近いのもあって小休憩目的で行って見るのもいいかもしれません。
ちなみにここバスタ新宿内には4階や3階にも展望広場があり、こちらの方が人が多く撮影スポットにもなっているので、併せて行って見るのも良いです。
営業時間:11:00~18:00
定休日:雨天時
HP:ニュウマン新宿/フロアガイド6階



