今も噴煙を上げる鹿児島のシンボル
言わずと知れた鹿児島を象徴する活火山、桜島は標高1117mで鹿児島市街とは対岸の大隅半島から陸続きで繋がっています。
その為、大隅半島から国道220号から桜島の国道224号・県道26号を経由して桜島を一周することもできますし、鹿児島市街からも桜島フェリーを使うことで桜島へ行くこともできます。
桜島内のおおまかな道路はこのようになっています 青線は国道224号・赤線は県道26号・緑線は湯之平展望台へのアクセス道です。
国道224号と県道26号の道路はそのまま引き継がれているので、実質桜島の外周を一本の道路で繋がっていることになります。
緑線の湯之平展望台はまた別の記事にて紹介しています。
まずは青線の国道224号から。
国道224号線の道中には大小様々な駐車スペースが点在していて、桜島を形成した噴煙を上げる「御岳」や鹿児島湾を一望することが出来ます。
こちらも国道沿いのパーキング兼展望台から。 溶岩が固まってできた地盤から植物が生長している独特な地質が印象的。
御岳の見晴らしもいいですが、鹿児島湾や鹿児島湾越しに見える鹿児島市街の景色も必見。
国道224号沿いの中で、よく整備されていて見晴らしのいい展望台としては有村溶岩展望所辺りでしょうか。 駐車場から少し小高い丘に展望所があります。
さらに桜島を西側へ進み、市街地に近い小さな展望所へ立ち寄ります この辺まで来ると、火山灰が一面に降り積もっていて、車が通るたびに煙のように舞っています。 正直バイクだとむせそうになる・・・
国道上の灰はある程度除去されていますが、展望所の駐車場など一部敷地などはほとんど積もったまんまなところが多いです。
ただ、その時の桜島の噴火状況によって異なるので、意外にもそれほど灰が積もって無かったりするのでそこらへんは運ですかね。 灰が積もっている状況だとタイヤにもびっしり火山灰が。 もちろんスリップしやすいので桜島内は転倒注意!
市街地の近くの国道沿いに「桜島国際火山砂防センター」という施設があります(上記地図の青マーカーの位置) でっかく「SABO」と書かれた建物が目印
桜島は植物が少ない上、火山灰によって雨水の排水の悪いゆえにたびたび土石流の被害にあうため、そのような地質と土石流に関する情報展示コーナーを併設した緊急避難所兼情報センターです。
もちろん一般の人も入れますし、情報コーナーの見学も自由です。 ただ、桜島を眺められそうな展望台などはなかったです。
その代わり、砂防センター隣の人工河川(土石流を受け流す用?)からの桜島は前を遮るものもなく、中々いい眺めです。 でも、休憩や観光目的ならさらにその先、道の駅桜島(上記地図の「P」の位置)に行った方がいいかも。 僕は何故か立ち寄ってませんが。
★Googleマップで【桜島国際砂防センター】の地図を見る★
上記地図の赤線の県道26号を走って桜島の北部~東部へ。
県道26号線も鹿児島湾沿いの走るシーサイドロードで時折御岳も見えますが、小さな集落を繋ぐ生活道路という要素が強く、国道224号よりも展望スペースなどは少なめです。
そんな県道26号沿いには大正3年の大噴火により埋もれた埋没鳥居があります(上記地図上の赤いマーカーの位置)わずかに上部を残して埋もれてしまった鳥居。
ついでに反対側から 大正3年(1914年)の桜島大噴火では大量の溶岩が流れ出し、このとき初めて大隅半島と陸続きとなりました。 死者は58人、桜島の建物や農作物に壊滅的な被害をもたらしたため、桜島の人口が急激に減少したきっかけでもある大噴火です。
その当時の様子をそのまま残した埋没鳥居を見ると桜島の噴火の怖さが伝わってきます。 埋没鳥居は大隅半島国道220号からも近いので、反時計回りに回れば比較的楽に見ることが出来ます。
他にも桜島島内には見所があったり、桜島周辺の道の駅やパーキングから見る景色も良かったりと、見所は満点です。
ちょっと火山灰には注意しなければいけないけど、普段ではありえない別世界のような雰囲気を感じられる場所です。
案内:国道220号から国道224号または県道26号へ、鹿児島港から桜島フェリーにて上陸も出来ます。
料金:上記で紹介したところはすべて無料で見学可能
バイク駐輪場:各所無料/四輪と共用
該当距離:約25km(桜島外周)
HP:「みんなの桜島」
【訪問時期:2009年~2017年に数回/最終更新:2019年10月】