【撮】 片島魚雷発射試験場跡 ★★★☆ 【川棚町】

九州・沖縄
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荒廃が進むも今も残る幻想的な廃墟

 長崎県川棚町の小さな半島の先に、廃墟マニアの間で有名な片島魚雷発射試験場跡と言う建物があります。 国道205号から住宅道路を南に下って道なりに終点まで進み、少し歩くと…

 かなり大きな石造りの倉庫らしき廃墟と・・・

 監視所のような高くて細い廃墟と小さなコンクリート造りの建物(写真左奥)の計3ヶ所の廃墟が残っています。
 これらは魚雷の発射試験場として運用されていた施設で、佐世保で完成した魚雷をここで試験発射して、上記の写真にある監視塔で性能をチェックしていたそうです。

 ここが整備されたのは大正7年。「片島」と呼ばれているとおりかつては少し離れた小さな島に設置されていましたが、太平洋戦争に入って施設の需要が増すと海を埋め立てて、現在のように陸続きとなりました。

 ここが廃墟マニアに好まれている理由は比較的アクセスが容易で、観光地とまではいかないものの駐車場と案内板があるくらいに整備されていて、この魚雷を貯蔵していた倉庫跡の内部が幻想的だからだと思います。 屋根は跡形もなく崩れて劣化が激しいですが、壁面の石造りの重厚さは今も健在。

そして、中に入ると… 倉庫の中にいくつもの大きな木が立派に成長していてまるでラピュタの世界に入り込んだかのような光景です。 かつての人工物の荒廃と自然の驚異を思い知らされる廃墟。

 建物内は大きく2部屋に別れていますが、それぞれに木々が生い茂っていて長い年月がかかっていることを思い知らされます。
 ただ、建物内にスズメバチがうようよしていたので夏季の散策には注意が必要です。

 その建物の先に監視所跡があります。 かつては2つあった監視所ですが、片方は完全に崩れていて瓦礫の一部が今も残っています。

監視所から魚雷倉庫を見る
 魚雷倉庫から監視所まで魚雷を運んでいたレール跡らしき道でつながっています。 簡単なバリゲードがありますが、監視所まで釣り人がいてわりとフリーダムな印象。

監視所に入って真上を見る
 3階建てらしき建物ですが中の床部分は全部抜け落ちていて筒のようにスッポリと貫通しています。 ここも外観のみかろうじて残っているだけでかなり劣化が進んでいます。

 倉庫跡と監視所跡から200mほど離れたところにもう一つ、ぽつんと2階建てのコンクリート造りの廃墟があります。 ここももう一つの魚雷監視所として使われていたそうです。

 そこまでの道中もかなり荒れています… この荒れ具合も年々酷くなってるそうなので僕が訪れた時期(2009年)よりも酷くなってるかもしれません。

 3つ目の廃墟に架けられていた橋はとっくの昔に崩落していて、建物だけがぽっかりと海に浮かんでいる状態です。 ここまで行くには泳ぐしかなさそう…?
 外観を見る限り他2つよりも劣化は進んでないですが2階の床が完全に抜け落ちてる感じでした。

 陸地からこの廃墟までは大体15mくらい。 犬の散歩をしていた地元のじいちゃん曰く「泳いで簡単に行けるわ。ワシだってたまに健康がてらあそこまで泳ぐときあるわ」とのことなので、その気になれば泳いで行ってもいいかも…?

 他にも小さな跡地があるとのことですがとりあえずメインはこの3ヶ所。 現地には簡単な案内板もあって、ガチガチに立ち入り禁止にしてるわけでもないです。 かといって観光整備とか保存活動をしてるわけでもないので今後さらに崩壊の可能性が高まったら取り壊しされるかもしれません。
 散策は自由に行っていいそうですが、写真どおり建物は劣化しているし道中の道も陥没していたりするので十分注意してください。

◆ 片島魚雷発射試験場跡 ◆

案内:川棚町の国道205号の「大崎公園」交差点を県道234号(大崎海水浴場方面)に曲がり、最初の右カーブの左側にある細い道に入って道なり。 詳しくは下記Googleマップにて。

料金:無料
バイク駐輪場:魚雷発射試験場跡見学用の駐車スペースが設けられています。詳しくは下記HPや※地図※を確認。魚雷発射試験場跡まで徒歩約3分。(無料/四輪と共用)

所要時間:約40分

HP:川棚町観光ガイド/魚雷発射試験場跡

【訪問時期:2009年8月/最終更新:2019年7月】

★Googleマップで【片島魚雷発射試験場跡】を見る★
※駐車場は※こちらの地図※を参照

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