関西~九州の最安候補のフェリー
名門大洋フェリーは大阪南港から北九州市の新門司港を結ぶフェリーを1日2便運航しています。
関西~九州の航路は多くの旅客フェリー会社が乗り入れている激戦区なためか、名門大洋フェリーはネット割引で旅客&バイク30%オフ(通常期)を利用すれば2等+大型バイクでも9000円台から乗船することができるのが強みです。
実際、バイク乗りでなくとも2等客室が4000円台(通常期ネット割)と激安なため、高速バスの代わりに利用する人が多いんだとか。
そんなわけで僕も各社調べてみて最安だった名門大洋フェリーに乗ってみました。大阪南港フェリーターミナル。 「大阪南港」は周辺3㎞圏内に何か所かありますが、名門大洋フェリーの「大阪南港」は大阪メトロ ニュートラム「フェリーターミナル駅」が最寄駅となるフェリーターミナルとなります。
名門大洋フェリーと似たような航路で、価格や割引サービスを比べると阪九フェリーの泉大津~新門司航路が一番似通ってますが、阪九フェリーは泉大津港からの発着になるので、アクセスの良さでは大阪南港発着の名門大洋フェリーの方が便利だと感じました。 まぁそれは何処スタートで泉大津or大阪南港に向かうかによりますけど。
ちなみに当日は雨だったからか、屋根つきのスペースにバイクを誘導してくれました。 いつもここがバイク待機場なんかな?
大阪南港2階の待合所。 以前はもっと航路を持った巨大フェリーターミナルだったらしく、若干寂れ具合もありますが施設自体は他のフェリーターミナルと比べてかなり大きめで充実しています。
大阪メトロ「フェリーターミナル駅」やセブンイレブンも徒歩圏内にあります。
名門太平洋フェリーは17:00発の第1便と19:50発の第2便がありますが、今回は第1便を利用しました。 第1便だと新門司港に着くのが翌5:30となります。
僕が乗ったのは2002年デビューのフェリーふくおかⅡ。2便船の「おおさかⅡ、きたきゅうしゅうⅡ」は2015年デビューなので比べると、ふくおかⅡは1つ前の世代の船って感じになります。
バイクは乗船口より1つ下の階のフロアに駐車。 このフロアはそんな広くないからか、バイクが一通り乗船したら次々と車が入ってきてあっという間に埋まってしまいます。
歩行者用入口デッキから大阪南港方面。
お隣に停泊していたフェリーはオレンジフェリーの大阪~東予(愛媛)のフェリー。
エントランス。 阪九フェリーの新造船のような吹き抜け空間が無いからか、大きい!広い!って感じはそこまでしないですが、まぁ12時間程度の船旅ならこれで十分かと思える設備でした。
展望ラウンジはかなりゆったりしています。
売店もそこそこ充実。 なぜか「めんべい」推しでした(笑)
自販機もカップ麺、冷凍食品タイプのもあり。 ドリンク類やアルコール類は定価でした。 冷水、お湯のサーバーもありました。
そしてこれが一番安いエコノミー/2等室。 まぁ一昔前の2等室のイメージそのものです。
閑散期で同じ部屋には2人しかいなかったので特に不便に感じませんでしたが、これが満員状態だったらちょっと窮屈かなと思います。
その点、2015年就航の「おおさかⅡ、きたきゅうしゅうⅡ」の2等室の方がまだ居心地よさそうな感じがします。
それでも、1人1つの荷物入れと服掛けがあるだけマシかも? ちなみにコンセントは共用コンセントのみ。
船内散策をして少し落ち着いた頃に、瀬戸内海航路名物の明石海峡通過のアナウンスが。早速展望デッキに上って明石海峡を眺めます。
悪天候だったので見栄えは少々悪いですが、橋を下から眺めながら通過する楽しさはフェリーならではの景色ですね。
フェリーではおなじみの展望風呂はありましたが利用時間が16:00~22:00と、やや時間が限られているのがマイナス点。 その代わりシャワー室は下船10分前まで利用可能。
夕食レストランはバイキング方式で1550円でしたが特に魅力を感じられず、乗船前に買ったコンビニ弁当で済ませました。
それよりも軽朝食バイキングが300円と激安だったのが気になったので朝食のみ利用しました。
~翌日~
5:30新門司港着のフェリーなので朝食は4:30からと、かなり早い時間からスタート。 こちらが軽朝食バイキングの品。これでほぼ全ラインナップ。
パン3種類・ゆで卵・キャベツ千切りサラダ・マーガリン、ジャムのみと、今までの食べ放題系のラインナップの中では、おそらくこれが一番質素でした(笑)
飲み物は牛乳・コーヒー・ジュース・紅茶(ティーパック)があり、こちらもおかわり自由。
食べ物が質素とはいえ、あくまで「軽朝食」なので300円でこれらが食べ放題だと考えれば充分妥当なクオリティだと思えるし、朝4時からの食事なのでこれくらい軽い方が助かるもんですね。
ただ、300円軽朝食は第1便限定の朝食で、第2便の朝食は750円なのでもっと普通に豊富な(?)ラインナップの朝食バイキングをやっているそう。
朝食を済ませて荷物整理しているうちに新門司港に到着しました。
早めに車両甲板に戻るようアナウンスされた割には、甲板内で20分ほど待たされました。 先に上の階の甲板の車両から下船させていたっぽい?
そんなこんなで新門司港到着! 阪九フェリーもそうですが、早朝到着なので1日をフル活用できるのがこのフェリーのメリットとも言えます。
船のクオリティで言えば乗ってないけど第2便の「おおさかⅡ、きたきゅうしゅうⅡ」の方が快適なんだろなと思いますが、いずれにしても片道1万を切る価格で九州まで移動できるのはかなり優秀なフェリーだと思います。
各フェリーターミナル周辺情報について
1便、2便の上下便とも夕方/夜発の早朝/朝着なので宿やお風呂の心配は要らないと思うので省略するとして、食料や雑貨類の買い出しに便利な所をまとめておきます。
大阪南港近辺は倉庫が立ち並ぶエリアなので最寄りのセブンイレブン※地図※は近いものの、スーパーやドラッグストアは「エリア内車両通行止め」のど真ん中にある超絶不便なポートタウン※地図※(バイク置き場あるか不明)だったり、そこそこ市街地エリアなのでどの店もバイクを停めにくい所ばかりです、 近場ならライフ新北島店※地図※(チャリ置き場ならそこそこ広い)くらいになってしまいます。
いっそのこと南港から約7㎞離れたイオンモール堺鉄砲町 ※地図※(バイク駐輪場あり/最初の4~5時間無料)まで行った方が無難かもしれません。
酔い止め薬などを買いにドラッグストアなら、関西では有名なディスカウントドラッグストアのジャパン(住之江店)※地図※が最寄。 ガソリンスタンドはフェリー乗り場周辺に何か所かありますが、セルフが良いならエネクスフリート大阪南港店※地図※になります(24時間営業)。
ちなみに南港から約4㎞の位置に住之江2りんかん ※地図※もあります。
新門司港近辺も倉庫や運輸会社ばかりの物流地帯なので商業施設はほぼ皆無。 フェリー乗り場から約2㎞の所にセブンイレブン※地図※と、グリーンパル門司内のスーパー丸和※地図※がありますが、他に大きめのスーパーやドラッグストアは門司市街方面まで行かないと無さげ。
ガソリンスタンドはフェリー乗り場から約2㎞の所にエネクスフリート※地図※(非セルフ)があります(5:00~22:00)。
案内:大阪南港・・・大阪市住之江区南港南2-2-24
※大阪南港は複数あるので注意。最寄駅は「フェリーターミナル駅」です。
新門司港・・・福岡県北九州市門司区新門司北1-6
※阪九フェリーの新門司港とは2㎞ほど離れているので注意
◆参考料金※2019年7月1日時点の料金(通常期/繁忙期)
エコノミー/2等(1,2便):6,680円/6,990円
ツーリスト/2等洋室(1便):7,560円/7,970円
ツーリスト/2等洋室(2便):8,070円/8,480円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:1,800円/2,000円
125㏄未満:3,350円/3,550円
750㏄未満:4,890円/5,090円
750㏄以上:6,430円/6,630円
※ネット割(旅客・二輪が通常期3割引/繁忙期1割引)などあり
運行便数:1日2往復
乗船時間:約12時間30分
◆ダイヤ(大阪南港発着/新門司港発着とも同時刻)
1便:17:00発⇒翌5:30着
2便:19:50発⇒翌8:30着
※乗船手続きは遅くとも出航60分前までに済ませてください。
HP:名門大洋フェリー
【乗船時期:2017年4月/最終更新:2019年5月】