◆福島第一原発周辺の通行止め情報、バイクでの迂回ルートの案内 【2021年3月更新】

小ネタ情報
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現在も帰還困難区域内で二輪車の通行制限あり

 2011年の東日本大震災及び福島第一原発事故より10年以上が経過しました。
 震災直後に比べると通行止めや通行規制は縮小したものの、一部区間は「四輪に限り通行解除」となり、バイク・自転車・徒歩は引き続き通行止めの区間も多く残っています。

 そこで、2021年3月時点の交通規制情報を調べたものをマイマップにまとめてみました
 ただ、あくまで僕個人が情報収集したものになるので、あまり正確ではないのかもしれませんがご了承ください。

 参考とさせていただいたHPは以下の通りです

 また、このページでも主に「福島第一原発規制区域までどこまでいけるのか」や「どこから通過できるのか」をメインに各ルートごとにさらっと紹介していきます。

Googleマイマップで福島第一原発周辺の通行規制情報を見る

赤薄枠が大まかな「帰還困難区域」となり、区域内にはここでは表示されていない一部県道や市道などが通行止めとなっている場合が非常に多くなっています。

赤線が通行止め(二輪車・自転車・徒歩)。 ただし、四輪に関しては特別通行証が無くても自由に通行することができます

茶色線が原発事故以外の理由による通行止め(自然災害や工事など)。 全車両が通行止めの対象となっています。

青線がバイクも通行可能なオススメルート(原付含む)。 福島第一原発周辺エリアの主な縦移動、横移動はこのルートから進むのが無難です。 ただし、青い線のルートも一部区間は引き続き自転車・徒歩は通行止めとなっています。

緑線は常磐自動車道(ならはスマートIC~南相馬IC)。 当然ながら高速道路となっているので125㏄以下のバイクは通行不可ですが、常磐自動車道は全線二輪も通行可能となっています。
 ただし、大熊ICの周辺道路が二輪通行止めエリアになっているので、大熊ICのみ利用(退出)不可となっています。

2020年3月より国道6号の二輪通行規制が解除!

 福島第一原発から最も近い位置にあった主要国道の国道6号。 東京から仙台までを繋ぐ約380㎞の道路で、福島県中通りの国道4号に対して、沿岸部寄りを縦断する浜通りのメインルートとなっています。

 震災直後から長らく通行止めが続いていて、通行証有りの四輪・通行証なしの四輪と段階的に通行規制が緩和されてきましたが、ようやく2020年3月に二輪の通行規制が解除され、自由に通行することができるようになりました。

 ただし、自転車・徒歩に関しては引き続き通行止めとなり通り抜けができません。 また、帰還困難区域内は通過のみとなっており、駐停車や国道を外れた道路や施設への立ち入りは禁止されています。

★国道6号(帰還困難区域周辺)の地図一覧を見る★
夜ノ森(南側)から浪江町(北側)から

常磐自動車道は全線開通!バイクも通行可能

 2015年に常盤富岡IC~浪江ICが開通したことにより、常磐自動車道は全線開通しました。
 原発事故による常磐自動車道の通行止めは2014年2月に解除されたこともあり、バイクも全線を通して利用が可能となりました。

 ただし、帰還困難区域にある大熊IC【地図】は周辺道路が二輪車等通行止め(四輪のみ通行可能)となっているため、大熊ICはバイクでの流入・退出の利用は不可となっています。

 その他の周辺ICである浪江IC【地図】・常磐双葉IC【地図】・常磐富岡IC【地図】・ならはスマートIC【地図】などはバイクでの利用が可能です(ならはスマートICはETC専用IC)

 ちなみに、常磐道からあの福島第一原発が肉眼で見ることができました

国道6号の抜け道ルート「県道34号&35号線」も通行可能

 常磐道の周辺をジグザグするかのように続いている県道34号線と35号線は重複する国道や県道を経由して全線を走れば相馬市からいわき市までを結ぶ、福島県浜通りをほとんど縦断する形でつながっている県道です。
 全線を通して2車線で交通量も少ないため、国道6号の抜け道ルートとして知られています。

 県道34号線と35号線ともに現在はバイクの通行止めが解除(自転車・徒歩は通行止め継続中)されているので、こちらのルートを使って福島県を縦移動することも可能です。

横移動の北限は県道12号線からのアクセスが無難

 上記のGoogleマイプレイスを見ればわかる通り、帰還困難区域は北西に向かって伸びているため、福島第一原発から遠く離れている国道399号などのやや内陸の道路までもが交通規制によって分断されています(四輪はおおむね通行可能)。

 その為、福島県中通り北側から福島第一原発付近まで移動するとなると、川俣町から南相馬市を結ぶ県道12号線がメインアクセス路となっていて、終日ダンプなどの大型車両も多く通行する道となっています。
 ちょっと急カーブな峠がありますが、全線2車線の道幅広めの道路となっているので、交通量はあるものの走りやすい道です。

★県道12号線(道の駅「いいたて村の道の駅までい館」)の地図を見る★

南側からは県道36号線のアクセスが有力

 国道114号や国道299号は一部区間がバイクは通行止め(四輪は通行可)となっているため、南側から横移動するには県道36号線を利用する手があります。
  県道36号線は小野町と富岡町を結ぶ県道で、一部1.5車線と2車線の道路が交互に続く道となっていますが、舗装は普通にしっかりしているのでバイクならさほど問題にならないかと。

★県道36号線(川内町国道399号重複区間)の地図を見る★

 

 まだまだバイクや自転車・徒歩の通行止めが続いているのが現状ですが、以前よりかは規制が解除されつつあります。
 特に縦移動がしやすくなったことから、それほど敬遠することなく浜通りを通過できるのではないかと思います。

 また新しい情報が入り次第更新していきます。