津波に削られても残った!日本一の座を奪還した山
仙台の日和山は元々標高6.05mで、当時としても国土地理院の地形図に掲載されている山として日本一低い山として注目されていました。 しかし、大阪にある天保山(4.5m)が1996年以降の地形図に掲載されたため一度は日本一の座を奪われてしまいました。
ところが、2011年の東日本大震災の津波は日和山のある仙台港付近に大きな被害をもたらし、日和山も完全に消滅してしまったと報じられました。
それから3年後の2014年の国土地理院の調査によって日和山は標高3mの山として認定され、18年ぶりに日本一の座を奪還することになりました。
仮設の遊歩道とは言え、単にロープで仕切られた道を延々歩くような感じで、川の堤防のような細い道を歩かされる所も。
堤防から見る景色。 正直、日和山の山頂からの景色よりもこちらの方が見晴らしがいいです(笑)
道中には津波の爪痕がいまだに残されていました。 周辺は復興整備と共に流通団地として開発されるとのこと。
そしてようやくたどり着いた日和山登山口(兼・山頂)。 ちっちゃなバス停がなぜか置いてあって謎なんですがこれはこれでカワイイですね。
標高3mとのことですが登山口の時点ですでに標高1~2mくらいあるので、階段を6段ほど登るだけ!
ようやくの思いで山頂へ! 山頂には地元人や観光客が積み上げたとされる?石積みの山があり、そこに日和山山頂のモニュメントらしき標識がありました。
まぁ周辺は再開発工事ばかりで見晴らしがいいわけではないですが、日本一の山を登頂するのはなんだか気持ちいいですね!
ちなみに、日和山からバイクで10分ほど離れた所にある仙台市高砂市民センター 【地図】にて登頂証明書を無料で貰えることができるそうです。 ただし、登頂したことを証明できる写真が必要。 【9:00~21:00/月曜・祝日の翌日・年末年始は休館】
そんなわけで、日本一が大好きなライダーにとってはぜひ押さえておきたいスポットです。
ちなみに、築山としては日和山が日本一低い山ですが、二等三角点の山として最小の大阪・天保山や標高(海抜)0mの秋田・大潟富士や自然山として最小の徳島・弁天山など日本一低い山と称する山は全国に点在しています。
・県道139号線沿いに案内板は随所にあったハズ
料金:見学無料
バイク駐輪場:無料/四輪と共用。日和山まで徒歩約10分
見学時間:自由(夜間照明等無し)
【訪問時期:2017年9月/最終更新:2021年1月】
★Googleマップで【日和山(駐車場)】を見る★
・周辺は復興整備の為アクセス路や駐車場が変更になっている場合があります
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