日本の最果てを感じる、海が浸食して荒れ果てた森
ここは今まで訪れたところの中で、間違いなく10本の指に入る絶景スポットです。
野付半島はちょうど根室と知床の間にある「つ」の形をした日本最大の砂嘴(さし)で、昔はそこにトドマツの森がありました。
しかし、地盤沈下によって海水が流れ込んだ結果、森は枯死して残骸だけが残る湿原になってしまいました。
その独特な風景からは、日本最突端である宗谷岬や納沙布岬よりも「日本の果て」を感じることができます。
ネイチャーセンターは、野付半島や生息する生き物についての説明のほかに、売店や休憩施設があります。
この先、じっくり歩くと時間がかかるので出発前にトイレに行っておきましょう。
ネイチャーセンターから途中まではススキの生い茂る散策道を歩きます。 周辺は原生花園になっていて、北海道特有の貴重な花が咲いています。
途中から木道に切り替わり、視界が開けてきます木道に差し掛かったとたんに景色は一変
海水に漬かり、枯れた木々は日本の景色とは思えない荒野のような雰囲気が漂います。
かつてここに森があったことを伝えるかのように枯れ果てた木々が残っています
海の上に架かる木道 木道はいくつかに分岐していて、うち一つは観光船の桟橋まで繋がっています。
散策路はかなり長く、片道40分以上はかかります。
そのため国道からトドワラまでのアクセスも考えると、すべてまわるのに3時間以上は必要かと思います。
でも、それだけの時間をかけて訪れるだけの価値は十分にありますので、余裕を持って散策してみてください。
ちなみに野付半島は国後島に最も近い土地なので、野付半島ネイチャーセンターの北側から間近に国後島を望むことができます。
北方領土問題の話を聞くと、遠い島の話のようなイメージしかありませんでしたが、こんなに近かったんですね。
これなら「返せ!北方領土!」って言いたくなるのもわかる気がします。
案内:道道950号線終点付近、道道950号線に差し掛かればすぐにわかります。
料金:散策無料
バイク駐輪場:無料,四輪と共用
所要時間:60~150分
営業時間(ネイチャーセンター):9:00~17:00(4~10月)
【訪問時期:2011年9月/最終更新:2019年3月】