原尻の滝そっくりな滝と謎の廃墟
原尻の滝の滝からさらに国道502号線を西に約10kmほど走らせたところに、原尻の滝とそっくりな沈堕の滝があります。 滝の規模や様子も原尻の滝そっくりですがこちらは原尻の滝よりも知名度が低い為か観光客の姿は少なく、原尻の滝のようにさほど観光地化されていません。
沈堕の滝は県道26号沿いの展望用車両退避レーンから見ることが出来ますが、案内板の指示に従ってさらに300mほどバイクを走らせると沈堕の滝展望台までの散策路の入口に差し掛かります。
そこから歩いて10分ほどで沈堕の滝展望台にたどり着きます。
沈堕の滝展望台から。 道中も散策路と整備されていて、手軽に行けるようになっています。
展望台は沈堕の滝まで100~150mくらい離れた場所から、豪快に流れ落ちる滝の姿を見ることができます。
幅100m、落差20m。原尻の滝とほとんど同じ規模の横に長い滝ですが、水量だけで言えば沈堕の滝の方がボリューム感があります。 しかし、原尻の滝のように滝壺近くまで歩けたり滝の上の沈下橋を走れたりとスリル満点要素がある訳でなく、こちらはちょっと滝から離れた展望台から見下ろすだけの普通の見学方法(?)なので体感的なインパクトで言えば原尻の滝の方が上かな?と思います。
その変わりと言ってはなんですが、沈堕の滝展望台までの道中には味のある石造りの廃墟があります。 沈堕発電所跡地です。 この沈堕の滝の落差を利用した水力発電所跡で、明治42年から大正12年まで使われていました。
一部崩壊してますが現在も建物はそのまま残っていて自由に立ち入ることが出来ます。
いい感じに苔やツタが絡まって不思議なオーラを感じられます。 いやぁ、石造りの廃墟はどこかノスタルジックで冒険心をくすぐりますね。
散策道入口から発電所跡全体の様子も見ることが出来ます。
施設充実していて滝上部を沈下橋で渡れる原尻の滝、豪快な滝見学のついでに廃墟散策も出来る沈堕の滝、どちらも特徴的で見所があるので是非セットに訪れておきたいところです。
案内:国道502号線から県道26号「大野」方面へ、その先「沈堕の滝」までの案内板あり
料金:無料
バイク駐輪場:若干の駐車スペースあり無料,四輪と共用
・最後に田んぼと田んぼの間の細道を下って駐車スペースまで行きますが、駐車スペースはやや柔かい砂地の地面なので注意。
見学時間:自由
所要時間:約40分
【訪問時期:2011年11月/2017年5月/最終更新:2019年6月】