橋の一部が上下に開く奇妙な橋
佐賀県佐賀市と福岡県大川市を分けている筑後川に、船の往来のために橋の一部が上に移動する”昇開橋”があります。
このように船の往来のために変形する橋は可動橋と呼ばれ、有名なものではかつて東京・勝鬨橋で運用されていた八の字のように開く”跳開橋”や橋中央の軸を中心に水平に回転する”旋回橋”などいろいろなタイプの可動橋がありますが、昇開橋としてはここが国内最古の昇開橋であって国指定重要文化財にも指定されています。
筑後川の昇開橋はもともと国鉄の鉄道橋用として建設されたものですが、廃線と共に歩行者用の橋として一般に開放されました。 時間の都合で佐賀市側からしか渡ってないですが、佐賀市側の昇開橋入り口はちょっとした公園になっています。
訪れた時はすでに橋の昇開は終了していて、終了時間以降は常に上がりっぱなしで歩行者の往来は出来ません。でも、昇開部分までは行けるのでとりあえず歩いてみます。 橋の全長は507m、その内可動部分が24mとなります。
可動部分まで到達。 上昇時はフェンスで塞がれていて、可動部分まで行くことはできませんが、間近に見ることはできます。
昇開橋から北側の景色。 川幅の広い筑後川の中洲に大きなお城風の建物がありますがどうやら老人ホームらしい? ラブホじゃなくてちょっと一安心(?)
ちょうど日が沈む時間だったので急いで大川市側へ渡って河川敷の駐車場で撮影。 昇開橋は車はもちろん、バイクや自転車の通行は不可なので国道208号を迂回して行き来しますが、その国道208号がかなり渋滞していて、付いた頃にはもう日が沈んでしまいました。
それでも日暮れの昇開橋はまた一味違う雰囲気があって、思わず見とれてしまいました。 ここは大分麦焼酎二階堂のCMにも出ていたことで有名で、さすがにどこか味のある景色を楽しめます。
ちなみに、福岡県大川市側の昇開橋の近くに100%源泉かけ流しのスーパー銭湯があるそうです。 そこまで行かなかったので気づかなかった・・・。