各所に工夫が施されていて、動きのある動物たちが見学できる
※2020年7月更新:料金改定、コロナにより「もぐもぐタイム」など一部イベント休止中
旭山動物園は旭川市郊外にある動物園で、1990年代後半から2000年代にかけて「行動展示」をテーマとした大リニューアルを遂げて以降、上野動物園(東京)や東山動物園(愛知)に次ぐ国内3位の入園者数を誇る動物園です。
ピークだった2007年頃は上野動物園を凌ぐ勢いがありましたが最近は落ち着いてきたので、ピーク時に行って満足に見られなかった人や敬遠していた人も、今なら適度な混雑程度でじっくり見られると思います。 そんなわけで正門から旭山動物園の入園。 園内は正門から反対側の東門に向かって緩やかな登り坂となっていて、階段&スロープのメイン通路を歩いてそれぞれの動物たちがいる飼育舎や建物に向かいます。
入口入ってすぐの所に動物たちのエサやりのスケジュール、通称「もぐもぐタイム」があるのでこちらを要チェック。 動物たちがエサを食べに活発に動き回るのでぜひ見たいのと反面、人気な動物のもぐもぐタイムは行列が出来ていて見られないことも。
なのであえてもぐもぐタイムを避けて、人が少ないタイミングを狙っていくという方法もアリかと。
とりあえず入ってすぐにあったととりの村 フラミンゴ舎に入ってみました。
ここでは3種類のフラミンゴがいますが、ほとんどのフラミンゴが立ったまま眠っていました。 器用に首を曲げて寝ておる・・・
隣接しているととりの村では白鳥やカモなどがいます。 ちょくちょく小さなヒナがいて、親子連れで泳いでいる姿がかわいいです。
エサが水上に浮かんでいるトレーのようなものに入れられるんですが、白鳥に至っては堂々とエサトレーに乗っかってガッツリお食べになってました。
次にやってきたのがぺんぎん館。 旭山動物園のメイン施設の1つです。
中でも有名なのがこの水中トンネル。 全長10mほどの短いトンネルですが、タイミングが良ければトンネルの周囲をスイスイ泳ぐペンギンの姿が見られます。
ほぼ水中にある展示エリアなので泳ぐペンギンと同じ視点で見られるのがいいです。
まるで空を飛んでいるかのようなペンギンの見せ方は、行動展示の火付け役となった旭山動物園ならではの魅力。
続いて向かったのがあざらし館。 こちらも独特な展示方法で注目が集まった施設ですが・・・
こちらがあざらしが館内を上下に行き来できるマリンウェイ(円柱水槽)ですが、なんか水が濁っているような…? いつもこんな感じなのかこの日たまたま濁っていたのか…?
濁りが気になるものの、結構な頻度でアザラシが円柱水槽の中を泳いでくれています。
上下に通過するだけでなく、ぐるぐるとまわっていたり、円柱水槽に手を当てるとアザラシが手の動きについて行ってくれたりと、人懐っこそうなアザラシも居ました。
アザラシ館の上部にもアザラシがいるプールとなっていますが、この日は熱かったのかほとんど動かず。
続いて向かったのが、あざらし館のおとなりにあるほっきょくぐま館。 屋外ではちょっと暑そうに?しているホッキョクグマがいました。
で、このホッキョクグマをもっと間近に見られるシールズアイカプセルがあるのが旭山動物園の見所の一つ。 上記写真にも写っている半球状のドームから顔を覗いて、アザラシの視点感覚でホッキョクグマを見られるというもの。
そこそこ人が並んでいるので見学時間は10秒くらい?なのでホッキョクグマを見られるかは運しだいでしょう。
運よく結構間近にホッキョクグマを見られました。 ここからホッキョクグマを見られるのはホント完全に運かなと
園内奥の方、東門側はほとんどサル系のエリアとなっています。 それぞれのサル舎にはアスレチックのような遊具が完備されていますが、これもおサルさんたちが元気に動いてくれているかどうかの運かなと思います。 それこそもぐもぐタイムのスケジュールを見て行ってみた方が楽しめるかも?
オランウータン館に行ってみたら、ちょうど赤矢印の所からエサが出ていて、それを取りに行く姿が見られました。 って言うかオランウータンが思ったよりデカくて毛が長くてビビった(笑)
チンパンジーの館ではまるで人間のように寝ているチンパンジーの姿をガラス1枚越しで超間近に見られます。 時々腹をボリボリ掻いたりするしぐさが妙に人間っぽくてリアル(笑)
もうじゅう館にはエゾヒグマがいました。
檻なしでは絶対に出会いたくない北海道の猛獣。 ツーリングでは中々出会えない(出会いたくない)動物ですが、ここでじっくりと観察することが出来ます。
もうじゅう館にはそのほか、ヒョウや・・・
アムールトラやライオンなどが飼育されています。 どの猛獣も思った以上に間近にいてかなりびっくり。
もうじゅう館の近くにはオオカミの森とエゾシカの森がありました。
オオカミの森ではオオカミの姿が見られなかったので代わりにエゾシカの写真を。 でも北海道を走っていいたらあまり珍しくない動物なんですがね。
さて、正門方面に戻るついでにかば館に立ち寄りました。
屋外と屋内それぞれにプールがありましたが屋外にはおらず、屋内プールにいました。 想像よりも大きなカバがプールの中をグルグルと周回していました。
すぐ近くにはダチョウ舎があって、僕の背丈よりも大きなダチョウや、
キリン舎も近くにあります。 このキリン、やたらと檻の仕切りをなめてたんですが、鉄分の補給?
ダチョウもキリンも他の動物園よりも断然間近に見られたのが良かったです。
他にもタンチョウや
白フクロウやキタキツネなど、小動物もわんさか展示されていました。
決してだだっ広い敷地ではないので「思ったより小さい」的な口コミもあったりしますが、元々地方都市の動物園なのを考慮すると十分に広い敷地ですし、これくらいの敷地の方が後半疲れも無く楽しめると思います。
「動物園に行ったけどみんな寝てる」みたいなイメージがあったりしますが、旭山動物園はいかに動物たちを動かせるか、間近に見学できるかと言ったポイントを突き詰めていった工夫が施されているので、遠くで寝ているだけって動物たちは比較的少なかったように思えます。
現在は他の動物園でも旭山動物園を参考に行動展示を取り入れた所もありますが、旭山動物園の見ごたえの良さは今も健在です。
案内板は旭川市内の広範囲から表示されているので、青看板の通りに進めば間違いないはず。
料金:入園料1000円
バイク駐輪場:正門前にバイク専用スペースあり(15台)/無料
※駐輪場の地図を見る※
・ちなみに四輪は旭山動物園が管理する正門の第一(65台)※地図※、第二(125台)※地図※、東門駐車場(300台)※地図※と民間の無料駐車場※地図※があります。そのほかは民間の有料駐車場(1日500円)となり、正門周辺は呼び込みのオッチャンオバチャンで賑やかです(笑)
よほどのシーズン時でなければ正門の第一・第二駐車場と民間の無料駐車場でなんとか入れると思います。
開園時間(夏期期間):9:30~17:15(最終入園16:00)
8月中旬の夜間入園時間や、冬季入園時間などもあります。詳しくは下記HPを参照
定休日:不定期に1週間~2週間ほどの休園日を設ける場合あり。下記HPを参照
所要時間:約3~5時間
パッと全体を見るだけなら90分くらい?
HP:旭山動物園
【訪問時期:2019年6月/最終更新:2020年7月】