◆北海道行きの各フェリー航路一覧

北海道【道北】
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北海道に上陸するならまず避けられないフェリー乗船

 本州から北海道ツーリングに行くには飛行機+レンタルバイクやバイク輸送でもない限り、100%フェリーを使うことになります。
 そこで、どこから北海道行きのフェリーが出ているのか、どんな航路が自分のツーリングに合っているのか、と言うのをこのページでまとめてみたいと思います。

北海道行きのフェリーは11地点の港から出ている

 すんげーごちゃごちゃな図で恐縮ですが、西は京都府舞鶴港から北は青森県大間港まで10地点の港から北海道行きの航路が出ています。
 なお、2018年頃より開始されたシルバーフェリーの宮古(八戸)-室蘭航路ですが、2022年2月をもって休止となりました。

 それでは各航路を説明を入れつつ紹介していきます。

※これより先に出てくる「参考料金」は2019年5月時点の「最も安い旅客席(一部フェリーはその一つ上のランクまで記載)」+「二輪料金」「最も安い期間~最も高い期間」の料金を表示しています。

① 国内最長航路!太平洋フェリー【名古屋港~(仙台)~苫小牧港】

 名古屋~仙台~苫小牧を結ぶ1330㎞の船旅は国内定期旅客船としては最長航路となります。 そのため名古屋から苫小牧まで乗船時間約40時間と超ロングクルージングが魅力だったりデメリットだったりします。
 なので東海地方周辺のライダーなら太平洋フェリー1択!・・・とはならず、40時間の船旅を敬遠してより早く北海道に着く新日本海フェリーの敦賀~苫小牧東航路を利用するパターンもあります。
 また、毎日運航の敦賀~苫小牧東航路に対して、名古屋~苫小牧航路は2日に1往復と言う便数の少なさも使い勝手が悪い一因でしょうか。

 しかし、40時間もの乗船時間を退屈することなく過ごせるほど充実した設備やラウンジショーなどもあって、船旅としては魅力的なフェリーです。
 通常料金も他社航路と比べて距離対価格が安く、シーズン時を除いて28日前までに予約すると最大50%オフになる「早割」も使い方によっては大変便利なプランです。 長期連休がある学生ライダーや旅人ライダーにとってはコスパ最強のフェリーと言えるでしょう。

 僕は2013年に苫小牧⇒(仙台)⇒名古屋航路で「いしかり」に乗船しました。 詳しくはこちら

◆太平洋フェリー 苫小牧⇒(仙台)⇒名古屋航路
乗船時間約40時間のロングクルージングフェリー!  太平洋フェリーの名古屋~仙台~苫小牧航路は航行距離1330km,乗船時間約40時間と、国内旅客定期便ではおそらく国内最長距離の定期便旅客フェリーとなります。  往復するだけでも4日かか...

① 太平洋フェリー 【名古屋港~(仙台)~苫小牧港】

案内:苫小牧港(苫小牧西港)・・・国道36号線を青看板「西港フェリー」方向へ。
名古屋港(金城ふ頭)・・・「名古屋港」は複数エリアがあります。フェリーターミナルは「金城ふ頭」エリアになります。名古屋港水族館や地下鉄名古屋港駅があるエリアの名古屋港では無く、青看板「金城ふ頭」の案内に従って進んでください。

◆参考料金 (A期間~C期間)
2等(いしかり・きそ)/C寝台(きたかみ):10800円~12900円
B寝台:12900円~16000円
※旅客料金の他に二輪料金別途二輪料金必要

自転車:4700円~5700円
50㏄以下:7200円~8300円
400㏄以下:12400円~14400円
750㏄以下:17500円~20100円
750cc超:19500円~23000円
運行便数:名古屋~仙台~苫小牧 隔日1往復
※乗船手続は遅くとも苫小牧発は乗船120分前まで、名古屋発は90分前までに済ませてください。
乗船時間:苫小牧~名古屋 約40時間
HP太平洋フェリー

★Googleマップで各地点の地図を見る★
【 苫小牧港(苫小牧西港) ◆ 名古屋港(金城ふ頭) 】

② 仙台~苫小牧航路は毎日運航! 太平洋フェリー 【(名古屋)~仙台港~苫小牧港】

 上記のとおり、40時間もの超ロングフェリーな太平洋フェリーですが、仙台港~苫小牧港の利用であれば夜19:00頃発の翌10:00頃着と、まるでビジホのチェックイン&アウトのようなダイヤなので使い勝手がいいかなと思います。
 仙台~苫小牧専用の船が隔日と、名古屋発着の仙台寄港便が隔日という事で、仙台~苫小牧航路は毎日1往復運航しているのと、船舶が名古屋発着便ならばラウンジショーなどの40時間退屈しないレベルのイベントが仙台~苫小牧の15時間の船旅でも楽しめるのがポイント高いです。
 ただ、2019年より就航した新「きたかみ」については仙台~苫小牧航路がメインとなるためか、ラウンジショーやゲームセンター廃止など「いしかり」「きそ」に比べてエンタメ要素が簡略化されているそうです。
② 太平洋フェリー 【(名古屋)~仙台港~苫小牧港】
案内(仙台港):国道45号線を青看板「仙台港/夢メッセみやぎ」方向へ、その先「フェリーふ頭」の案内あり
◆参考料金(A期間~C期間)
2等(いしかり・きそ)/C寝台(きたかみ):8300円~9800円
B寝台:10400円~12900円
※旅客料金の他に二輪料金別途二輪料金必要
自転車:2600円~3600円
50㏄以下:4200円~5200円
400㏄以下:7200円~8800円
750㏄以下:9800円~11900円
750cc超:12300円~14800円

※乗船手続は遅くとも苫小牧発は乗船120分前まで、仙台発は90分前までに済ませてください。
乗船時間:仙台~苫小牧約15時間
HP太平洋フェリー

★Googleマップで【仙台港】の地図を見る★

③ 夕方便と深夜便の2便体制!商船三井フェリー【茨城県大洗港~苫小牧港】

 太陽のマークでおなじみの商船三井フェリーの「さんふらわあ」は茨城県の大洗港から苫小牧港までを結ぶフェリーで、関東~北海道を結ぶ唯一の旅客船です。 なので必然的に東京圏を中心とした関東在住ライダーは、まずこのフェリーが候補に挙がるでしょう。
 そのためかお盆などシーズン時には乗船二か月前の予約開始直後に完売&キャンセル待ちということも。
 そんな殿様商売(?)かつ他にライバル的なフェリー航路もないからか他社航路の距離対価格と比べるとやや割高に感じるのと、各種割引やお得なキャンペーンもちょっとケチ臭い気がするのは僕だけでしょうか?

 それでも需要の高さもあってか夕方便と深夜便の1日2便体制なのは便利。 ただ、夕方便と深夜便では客室をはじめ、船内設備や料金設定が違うので要確認。
 そんなわけで関東ライダーご用達のフェリーですが、もし予約がいっぱいで取れなかったら前述の【仙台~苫小牧の太平洋フェリー】や後述の【新潟~小樽の新日本海フェリー】など他の航路の検討もしてみるのも1つの手です。

 僕は2017年に大洗⇒苫小牧航路で「さんふらわあ ふらの」に乗船しました。詳しくはこちら

◆商船三井フェリー (さんふらわあ) 【茨城県大洗港⇒苫小牧港】
関東発の北海道ツーリングのメイン航路!  商船三井フェリーは茨城県大洗町の大洗港から北海道苫小牧港を結ぶ長距離フェリーで、東京から一番近い北海道行きのフェリーなので首都圏在住のライダーによく利用される人気の航路です。  それ故にシーズン...

③ 商船三井フェリー(さんふらわあ) 【大洗港~苫小牧港】
案内:大洗港・・・国道51号線夏海IC,県道2号線交差点から青看板「大洗港区」県道2号線へ
苫小牧港(苫小牧西港)・・・国道36号線を青看板「西港フェリー」方向へ。

料金(2019年時点/A期間~E期間の料金/ネット割や学割などあり)
夕方便
ツーリスト:9900円~18200円
コンフォート:11900円~20900円
深夜便
カジュアルルーム:11830円~20000円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要(夕方/深夜便・A~E期間共通料金)
自転車:1950円
50㏄以下:6170円
400㏄以下:11310円
750㏄以下:14400円
750㏄超:16460円
運行便数:1日2往復(夕方便/深夜便各1往復)
乗船時間:約18時間~19時間
※乗船手続きは遅くとも出航90分前には済ませてください。
HP商船三井フェリー

★Googleマップで各地点の地図を見る★
【 大洗港 ◆ 苫小牧西港

④ 八戸からフェリーで仮眠しつつ苫小牧へ。シルバーフェリー【八戸港~苫小牧港】

 川崎近海汽船のシルバーフェリー青森県八戸港から苫小牧港までを約8時間で結ぶフェリーです。 もうちょっと走れば青森~函館航路がありますが、函館(道南)エリアを走らないならばこちらの方が北海道を有意義に走れるかも。
 また、1日4往復体制と、中距離フェリーとしては便数豊富なので、大洗港も仙台港も新潟港も切符を取れなかったお盆シーズンライダー最後の砦(青森と秋田があるけど)かもしれません。
 料金設定については少々高い気もするが、まぁこんなものかと思える価格。 その代わり、シルバーフェリーはシーズンによる値段の変動が無いのでハイシーズン時はお得感がありますし、わかりやすい料金設定です。
 乗船時間が約8時間なのでガチ睡眠までは微妙ながらも十分な仮眠は取れます。 しかし、便によっては苫小牧着が20:15着や翌1:30着など「どうすりゃええねん…」な時間に降ろされることも。
 20:15着ならライダーハウスのちとせライダーハウスモーラップ樽前荘なら予約時に説明すれば受け入れてくれるかも。
 翌1:30着でライダーハウス…はさすがに無理なので、自遊空間 苫小牧店 ※地図※を利用するのが無難かと。
 基本的に長距離トラックドライバーに合わせたダイヤを組んでいるフェリーです。

④ シルバーフェリー 【八戸港~苫小牧港】
案内
八戸港:国道45号線バイパスと県道19号線のインター「石堂」交差点を青看板「フェリー埠頭」方面へ
苫小牧港(苫小牧西港)・・・国道36号線を青看板「西港フェリー」方向へ。
参考料金(全期間共通)
2等:5600円
2等寝台B(一部船舶):7000円
2等寝台A・ビューシート(一部船舶):8400円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:3000円
125㏄以下:6000円
750㏄以下:8000円
750㏄超:10000円
運行便数:1日4往復(詳しいダイヤは下記HPを参照)
※乗船手続きは遅くとも出航90分前までに済ませてください。
乗船時間:約8時間
HPシルバーフェリー
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八戸港 ◆ 苫小牧西港

⑤ 関西ライダーならまずはこれ。新日本海フェリー 【京都府舞鶴港~小樽港】

※舞鶴イメージ画像 日本海側から北海道に行くフェリーは新日本海フェリーが独占状態です。 そんな新日本海フェリーのメイン航路の1つがこの舞鶴~小樽航路です。
 関西よりも西日本エリアにとっては最も身近な北海道航路なので、関西以西在住ライダーはまずこの航路が第1候補となります。
 しかし、後述する敦賀~苫小牧東航路も関西エリアからのアクセス良好なので発着地点が小樽がいいのか苫小牧がいいのかで使い分ける方法もあります。 

 そして、舞鶴~小樽航路に限らず新日本海フェリーは高速船なので、距離の割には早く着くのが特徴(それでも20時間以上かかるが)。 その速度の代償として、やや揺れが大きいのと外に出られるオープンデッキが後方の一部のみと限られてるので解放感に欠けるかな?
 また、敦賀~苫小牧東航路もそうですが、深夜出発となるので、残業さえなければ仕事上がりに直行できるチャンスあり(笑)
 小樽には20:45に到着します。 ライダーハウス小樽は予約時に説明していればフェリー上陸組にも対応してくれますし、近隣には24時間健康ランドのオスパもあります。 お隣の札幌まで走れば「自遊空間」「快活CLUB」などのネットカフェもたくさんあります。

⑤ 新日本海フェリー 【舞鶴港~小樽港】 ◆
案内
舞鶴港:国道27号線「市役所前」交差点を青看板「前島ふ頭/フェリーのりば」方面へ
小樽港:国道5号線「若竹」交差点又は札樽自動車道小樽IC下車後、県道17号線/青看板「フェリーターミナル」方面へ
料金(A期間~C期間)
ツーリストA:9970円~16750円
ツーリストS:16340円~21900円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:2880円~3090円
125㏄以下:6690円~8950円
750㏄未満:9670円~13580円
750㏄以上:12240円~17690円
運行便数:毎日1往復
乗船時間:約21時間
※乗船手続きは遅くとも出航60分前(シーズン時は90分前)に済ませてください
HP新日本海フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
舞鶴港小樽港

⑥ 関西からも東海地方からもアクセス良好!新日本海フェリー【福井県敦賀港~苫小牧東港(直行便)】

 北陸・山陰・東海・関西の交通の要衝となる福井県敦賀市。 比較的簡単に太平洋側と日本海側に移動できるポイントの都市です。
 なのでここからは出航している新日本海フェリー敦賀~苫小牧東航路は舞鶴~小樽航路を選ばなかった関西ライダーや、太平洋フェリーの40時間航路を敬遠した東海ライダーに愛用されている航路です。
 こちらも舞鶴~小樽航路同様深夜出発なので、仕事上がりに直行すれば間に合う…かもしれない、社会人にはある意味ありがたいダイヤです。

 しかし、注意しなければいけないのは北海道側の発着地点が苫小牧”東”港となります。 太平洋フェリー(名古屋/仙台)/商船三井フェリー(大洗)/シルバーフェリー(八戸)が発着する苫小牧港(西港)とは約20㎞も離れているため、特に北海道から帰る際に間違って苫小牧西港に行ってしまうと致命的な時間ロスになりかねません。

 また、苫小牧東港の周辺にはお店1軒も無い真っ暗な場所なので、ガソリンは乗船前に敦賀で給油するか、約20㎞離れた苫小牧市街地まで走るか、となります。 
 むかわ町、えりも方面にもガソリンスタンドはありますが、いずれも20時までに閉まってしまうので、そちら方面に向かうなら乗船前に敦賀で給油するのが無難です。

 宿は上記でも紹介したライダーハウスのちとせライダーハウス(予約時に新日本海フェリーで上陸と要説明)やネットカフェの自遊空間 苫小牧店 ※地図※が便利です。 日高富川IC近くにあるライダーハウスの「味処 西陣」もフェリー上陸組も受け入れ可能のライダーハウスですが、2017年にお店は閉店。2019年5月時点でライダーハウスを運営しているかは不明です。たぶんライダーハウスも閉店したかと思われます。

 僕は2008年、2010年、2011年に敦賀~苫小牧東航路を利用しました。

◆新日本海フェリー 福井県敦賀港⇒苫小牧東港 ※2008年~2011年乗船時
東海・北陸地方からも、関西からもアクセス良い敦賀港発着フェリー この記事は2008年~2011年の間に計3回乗船した際の記録です。 2019年現在の敦賀~苫小牧東港直行便は2012年就航の船舶の為、内容は大きく変更されている可能性がありま...

現在は新造船が就航しているので、当時の乗船記録はあまり参考にならないかもしれませんが上記も参考にしてください。

 ちなみに、下記の新潟航路で少し触れますが、敦賀発着便は「直行便」の他に新潟~秋田を経由する「寄港便」もあります。
 しかし、敦賀発着の寄港便は週に1往復だけな上、乗船時間が約31時間と、直行便の1.5倍以上の時間が掛かってしまうので、コレに乗るのはよっぽどの物好きじゃないとオススメできません(笑) ただまぁそれ故に穴場の航路かもしれませんが。

⑥ 新日本海フェリー 【敦賀港~苫小牧東港 直行便】
案内:敦賀港・・・国道8号線バイパスより青看板「敦賀新港」方面へICを出る。 国道8号線下道も「新港口」交差点を青看板「敦賀新港」方面へ
苫小牧東港・・・国道235号日高自動車道厚真IC下車後「東港(周文)フェリーターミナル」方面へ。 国道235号下道にも新日本海フェリーの案内板あり
料金(A期間~C期間)
ツーリストA:9970円~16750円
ツーリストS:16340円~21900円
※旅客料金の他に別途二輪料金必要
自転車:2880円~3090円
125㏄以下:6690円~8950円
750㏄以下:9670円~13580円
750㏄超:12240円~17690円
運行便数:直行便は毎日1往復
※敦賀発着の寄港便は月曜敦賀発と土曜苫小牧東発の週1往復
乗船時間:約20時間(直行便)

※乗船手続きは遅くとも60分前(シーズン時は90分前)までに済ませてください。
HP新日本海フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
敦賀港苫小牧東港

⑦/⑧ 新潟なら小樽港・苫小牧東港どちらにも行ける!新日本海フェリー【新潟~苫小牧東港(秋田寄港便)/新潟~小樽港】

※新潟イメージ画像 大洗~苫小牧航路の切符を逃した関東ライダーに人気がある新潟航路。 むしろ新潟~小樽航路は前日仕事終わりに夜通し走って1日目お昼に乗船すれば、2日目の早朝には北海道に上陸出来るという、社会人ライダー理想の時間の使い方(?)が出来る航路なので、大洗よりもこちらを選ぶ人もいるのだとか。
 そんな訳で、新潟港は新日本海フェリーの小樽港行きの直行便秋田経由苫小牧東港行きの寄港便いずれも週6往復ペースで運行されています(苫小牧東発着便は、週1往復の敦賀発着便を含む)。

 先に小樽発着便/苫小牧東発着便それぞれの詳細を見てみましょう。

⑦ 新日本海フェリー 【(敦賀)~新潟~(秋田)~苫小牧東 寄港便】
⑧ 新日本海フェリー 【新潟~小樽 直行便】
案内
新潟港:国道113号線を青看板「山の下埠頭/北海道航路」方面へ。
※佐渡島行きフェリーが発着する「朱鷺メッセ」とは全く別の場所なので注意。
苫小牧東港・・・国道235号日高自動車道厚真IC下車後「東港(周文)フェリーターミナル」方面へ。 国道235号下道にも新日本海フェリーの案内板あり
料金
⑦ 新潟~苫小牧東寄港便
ツーリストJ:6680円~10380円
ツーリストB:7830円~12560円
⑧ 新潟~小樽直行便
ツーリストC:6680円~10380円
ツーリストA:8830円~13560円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要(苫小牧東寄港便/小樽直行便 同料金)
自転車:1750円~1950円
125㏄以下:5040円~7100円
750㏄未満:6890円~10180円
750㏄以上:8430円~12960円
運行便数:どちらも週6往復
乗船時間:苫小牧東寄港便…約18時間/小樽直行便…約16時間
※乗船手続きは遅くとも出航60分前(シーズン時は90分前)に済ませてください。
HP新日本海フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
新潟港苫小牧東港小樽港
 
 最安値の旅客席は小樽便はカプセルホテルタイプの「ツーリストC」苫小牧東便はいわゆる”大部屋に雑魚寝”タイプの「ツーリストJ」など、乗船料金は同じでも船内設備で差が出ています。
 また、乗船/下船時刻が直行便と寄港便で大きく異なっていますが、それは自身のツーリングスタイルによってメリット/デメリットを感じる時間帯かなと。

 直行便の小樽4:30着ならわざわざネットカフェや健康ランドに行かなくても良いくらいの時間帯かな?
 もし「そんなに早い時間に降りられても困るし・・・」ってライダーの為に6:00に下船できる滞在延長サービスなるものがあります。(新潟⇒小樽直行便のみ)
 それぞれのメリット/デメリットを理解していれば、運行便数も直行便と寄港便との乗船時間2時間の差もそれほど気にしないレベルではないでしょうか。
 「行きは苫小牧東着で帰りは小樽発で!」なんて柔軟なプランが組めるのも新潟航路ならではだと思います。

⑧ かなりマイナーだけど意外と便利? 新日本海フェリー【秋田~苫小牧東港(敦賀・新潟寄港便)】

※秋田イメージ画像 マイナーながらも切符が取れなかった時に思い出しておきたいのが(敦賀)~(新潟)~秋田~苫小牧東の寄港便。 マイナー故に穴場なので比較的切符を取りやすいかもしれません。
 また、似たような航行距離のシルバーフェリー【八戸~苫小牧航路】よりも価格が安く(お盆などの新日本海フェリー「期間C」の時期はシルバーフェリーの方が安いかも)、乗船時間11時間なら充分に寝られます。
 秋田⇒苫小牧東は日中移動で、帰り(苫小牧東⇒秋田)は夜間移動なので、前日仕事終わりに夜通し秋田まで走ってフェリーに乗ったり、帰りは朝から秋田港~自宅まで走りきることが出来ます。

⑧ 新日本海フェリー 【(敦賀~新潟)~秋田~苫小牧 寄港便】
案内
秋田港:国道7号線「土崎臨海十字路」交差点を青看板「秋田港 フェリー/男鹿国定公園」方面へ
苫小牧東港・・・国道235号日高自動車道厚真IC下車後「東港(周文)フェリーターミナル」方面へ。 国道235号下道にも新日本海フェリーの案内板あり
料金
ツーリストJ:4730円~7190円
ツーリストB:5510円~8800円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:1130円~1340円
125㏄以下:3700円~5550円
750㏄未満:4940円~7100円
750㏄以上:5970円~8740円
運行便数:週6往復
乗船時間:約11時間
HP新日本海フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
秋田港苫小牧東港
 

⑨「自走」でやってきたライダーの最後の砦! 津軽海峡フェリー/青函フェリー【青森港~函館港】

 各社の長距離フェリーの予約は乗船日の2か月前の午前9時から販売開始されるのですが、お盆などの超ハイシーズンともなると、開始直後からネット予約はサーバーエラー&電話回線はパンク状態となり、ものの数分で売り切れorキャンセル待ちになることが珍しくないそうです。

 そうこうしているうちに結局長距離フェリーの切符が取れない・・・なんてことはよくあると思います。
 そこで船の切符を取らずに青森港まで突っ走る「自走」も北海道ツーリングの手段としてよく聞く方法です。
 そんな「自走」の先にたどり付く航路が青函航路です。 かつての国鉄「青函連絡船」の青函航路は、今も民営2社によって運行されています。
 最近は青森~函館の鉄道移動(青函トンネル)が北海道新幹線のみになってしまったので、新幹線より安い青函航路を利用する鉄道客が増えて再び人気が高まっているそうです。

津軽海峡フェリー青函フェリーから青森~函館航路が運行されていて、それぞれ1日8往復、2社合計16往復運行されています。 これだけの便数が運行されているので、シーズン時にはキャンセル待ちを期待してフェリーターミナルで待機しているライダーをよく見ます。

 僕は津軽海峡フェリー青森~函館航路は前身の「東日本フェリー」だった頃の2007年に、青函フェリーは2010年にそれぞれ1回乗船したことがあります。

◆津軽海峡フェリー/青函フェリー 【青森港~函館港 航路】
青森市と北海道を結ぶフェリーは2つのフェリー会社から運行 2020年7月7日追記:青森、函館周辺の仮眠施設を追加  長距離フェリーのチケットが取れなかったor東北を寄り道しつつ北海道へ・・・ などなどの理由で本州をひたすら北上して青森で...
 津軽海峡フェリー 【青森港~函館港】
青森港・・・国道7号線西バイパスのマエダガーラモール前の「石江」交差点を青看板「青森ベイブリッジ/フェリー埠頭」方面へ。
函館港・・・国道227号線を青看板「港町フェリーターミナル」方面へ。 青函フェリー函館港と間違えないように。
料金 (A期間~C期間)
スタンダード:2220円~3190円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:1230円~1770円
125㏄以下:1780円~2550円
750㏄未満:2660円~3830円
750㏄以上:3550円~5110円
運行便数:1日8往復
※各便のダイヤは下記HPを参照
※乗船手続きは遅くとも出航60分前(シーズン時は90分前)に済ませてください。
乗船時間:約3時間30分
HP津軽海峡フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
青森港函館港

 青函フェリーは元々貨物専用だったこともあってか、一般客ウケの良い津軽海峡フェリーと比べると、どうも業者向けなフェリーターミナルだったり事務的な対応だったりと、この2社それぞれ特徴が色濃くハッキリと別れています。
 また、バイクの収容台数が比較的少ないとの話があるので、もし青函フェリーに乗る場合は早めに予約しておくのが良さそうです。

 そのかわり料金は(期間によっては)津軽海峡フェリーよりもちょっと安いし、客席やシャワー室など船内の設備も津軽海峡フェリーとさほど変わらない充実さなので、その辺でアピールポイントがあるかと思います。

青函フェリー 【青森港~函館港】
案内
青森港・・・上記の津軽海峡フェリーと同じ港内ですが、建物は別(津軽海峡フェリー建物の斜め向かい側あたり)になります。
函館港・・・国道227号/道道347号/道道633号との交差点を道道633号方面、青看板「北ふ頭フェリーターミナル」方面へ
※津軽海峡フェリーの函館港とは約2㎞離れた場所にあります。
料金(10月~5月/6月~9月の2シーズン体制)
2等席:1600円/2000円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:800円/1000円
125㏄以下:1600円/2000円
750㏄未満:2400円/3000円
750㏄以上:3200円/4000円
運行便数:1日8往復
※各ダイヤは下記HPを参照
※乗船手続きは遅くとも出航60分前に済ませてください
乗船時間:約4時間
HP青函フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
青森港(青函フェリー)函館港(青函フェリー)

⑩ 青森を、東北を、日本をじっくり走りたい人向け? 津軽海峡フェリー【青森県大間港~函館港】

 本州を走りに走って、東北の北端まで来てしまったライダーのために、本州最北端の大間町から津軽海峡フェリー 大間~函館航路が1日2往復運行されています。(シーズン時は1日3往復)
 肉眼でも北海道の陸地が見える距離なので乗船時間も1時間30分と短距離フェリー並み。 当然ながら料金も本州~北海道航路の中では最安値。 ただし、運行便数は少ないので乗り遅れだけは避けたいところ。
 前述の「自走」で大間まで来るライダーは少ないですが、東北もじっくり走るライダー、さらには全国を走り回っている旅人ライダーにとっては、青森の下北半島エリアまでじっくりと走りつくせるので人気の航路です。

 北海道ツーリングだけでなく東北も走る余裕があるならば、大間町がある下北半島エリアは見所がたくさんあるので一度は巡ってみたい場所です。
 僕は2008年から2017年までに3回乗船しています。 なんだかんだ青森~函館航路よりも多く利用してます(笑)

◆津軽海峡フェリー 【青森県大間港~函館港】
本州最北端の町から北海道へ!  津軽海峡フェリー 大間港~函館港航路はマグロと本州最北端の町として知られる青森県大間町の大間港と函館港を結ぶフェリーです。 本州と北海道を結ぶフェリーとしては最短距離かつ最安料金で北海道に上陸することが出来...
⑩ 津軽海峡フェリー 【大間港~函館港】
案内
大間港:国道338号線と279号線との交差点を青看板「フェリーふ頭」方面へ。 大間町内の道は意外と複雑なので下記Googleマップ参照
函館港:国道227号線を青看板「港町フェリーターミナル」方面へ。 青函フェリー函館港と間違えないように。
料金(A期間~C期間)
スタンダード:1810円~2600円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要
自転車:820円~1170円
125㏄以下:1230円~1770円
750㏄以下:1640円~2360円
750㏄以上:2060円~2960円

運行便数:1日2往復、シーズン時3往復
※細かいダイヤは下記HP参照
※乗船手続きは遅くとも乗船60分前(シーズン時は90分前)までに済ませてください。
乗船時間:約1時間30分
HP津軽海峡フェリー

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