関東発の北海道ツーリングのメイン航路!
商船三井フェリーは茨城県大洗町の大洗港から北海道苫小牧港を結ぶ長距離フェリーで、東京から一番近い北海道行きのフェリーなので首都圏在住のライダーによく利用される人気の航路です。
それ故にシーズン時などは、乗船2か月前の予約開始直後に売り切れてしまうほどの人気ぶりだったり、料金も他の長距離フェリーの距離対費用と比べるとちょっと割高?な料金設定だったりしますが、それでも夕方発と深夜発の1日2便体制だったりと、関東在住ライダーには非常にありがたいフェリー航路の1つになっています。
大洗フェリーターミナル。 都心からここまで高速経由でおおよそ90分から2時間くらい。 下道で行く場合は国道6号線の一部区間が常時混雑気味なので注意。
ちなみに逆に少し時間が余ったならば近場にめんたいパーク ※地図※や大洗磯前神社 ※地図※といった名所もある他、バイクで5分圏内にコンビニやスーパーもあります。
チケット発券エリア。 事前にネット予約しているなら画像右側の券売機で簡単に発券手続きに進められるので便利です。 2階は待合所とちょっとした売店があります。
ちなみに乗船手続きは遅くとも出航2時間前には済ませてください。
自動券売機で発券すると部屋のカードキー、バイクのハンドルやミラーに張り付ける乗車証、明細書と乗船の際の注意事項の紙が出てきます。 バイクの場合は車検証は不要です(四輪は必要)。
フェリーターミナルから見るさんふらわあ「ふらの」 (パノラマ撮影なので中央付近が図太くなってしまいました…)
関西~九州航路でおなじみの「さんふらわあ」の太陽のマークがトレードマークです。
商船三井フェリーの夕方便と深夜便の1日2便体制のうち、さんふらわあ「ふらの」は夕方便の船。 2017年5月に新造船で就航したばかりでした。
スイートから雑魚寝のツーリストまで部屋の種類が多い夕方便と違って、深夜便はデラックスルームとカジュアル(カーテン式の1段ベッド)の2種類しかなかったりと、夕方便と深夜便で船内の設備や客室、最安料金が異なるので注意。
深夜便は割とトラックドライバー向けの設備となり、レストランは無くて冷凍食品の自販機がメインだったりと、旅としては質素な設備です。
出航の50分ほど前にバイク乗船のアナウンスがされて、いよいよ乗船です。 繁忙期だともっと早く乗船のアナウンスがされると思うので注意。
バイク置き場は他のフェリーではありがちな壁沿いに駐車では無く、二輪専用のスペース?らしき場所に一列4台ずつ並べての駐車でした。
そして船内へ。 さすがに新造船なだけあって中はめちゃくちゃ綺麗でおしゃれです。
プロムナード(展望ラウンジ) ここ数年に造船された船は広めの吹き抜け空間があったりするんですが、この船の吹き抜け空間はここくらいで、あまり解放感がある感じではありませんでした。 その代わり、滞在スペースを有効活用して各設備を整えているのかなという印象を受けました。
売店(まだ営業時間前だったので暗め) さんふらわあグッズがかなり充実していました。 売店内は広いですがお土産系お菓子の割合が多くて普段食べる系のお菓子はやや少なめ? あと最新の船なのにどこか昭和のお土産店な感じな陳列っぽくてちょっと違和感(笑)
今回は食事代をケチっちゃったので船内のレストランは利用しなかったんですが、料金はこんな感じ。 朝夕ともバイキング形式の食べ放題で、夕食と朝食をセットで購入するとちょっとお得になるようです。 HPのレストランを見る限りこの内容でこの価格はちょい高い気が・・・?
そんな倹約ライダー(?)は各階に冷水器・給湯器・電子レンジがあるのでコンビニで弁当やカップ麺を買ってきても大丈夫!(笑)
コインロッカーは無料(コイン返却式)でした。冷蔵ロッカーは1回100円。 その他無料の貴重品BOXもあり。
ゲームコーナーは想像以上に小っちゃくて、この写真がほぼすべて。 もうちょっと充実して欲しかったなー…
そしてこちらが一番安いツーリスト部屋。 先ほどのカードキーを使ってツーリスト部屋に入ります。
このようにカーテンで体の半分以上を仕切ることが出来るので、思ってた以上にプライベート感があって快適でした。 これは他のフェリーでも採用されて欲しい!
そして各ブースごとにコンセントがあるのも嬉しい。 さすが新造船の船は2等部屋も進化していました。
~翌日~
船内はそこそこ充実しているんですが、あまり時間潰し出来る施設やイベントが無くて思った以上に退屈していました。 朝風呂入ったり二度寝するくらいでしょうか。
屋上のデッキに出て散策することもできますが、ベンチなどは無いのであまり長居出来ないかな?
あと、航行中の携帯は7割がた圏外でした。 フリーwi-fiもあったんですがメチャクチャ遅くてさほど使い物にならないものでした・・・かと言って半端に繋がるからかえって諦め付きにくい(笑)
ついでにコインランドリーもあったので洗濯物溜まってたらぜひ。
そんなこんなで13時過ぎ頃にようやく苫小牧港へ到着。 約18時間の航路でした。
今回は2017年当時最新の船に乗ったんですが、確かに客室やラウンジやお風呂などは各段に快適さが増してると思うんですが、それ以外のアミューズメントやイベント事が少なくてちょっと退屈してしまう時間が多かったです。 あと朝食バイキングは食べておくべきだったとちょっと後悔。
まぁ言うても夕方出航から翌日昼下船なので、太平洋フェリーや新日本海フェリーのようなほぼ1日中船内に居るって事じゃないからそんな気にすることではないかもしれません。
ちなみに商船三井フェリーの対抗馬として太平洋フェリーの仙台~苫小牧航路や新日本海フェリーの新潟~小樽航路/新潟~(秋田)~苫小牧東航路などが挙げられるので、第2候補としてこれらのフェリーも考えてみるのも手です。
基本情報
苫小牧港(苫小牧西港)・・・国道36号線を青看板「西港フェリー」方向へ。
◆料金(2019年時点/A期間~E期間の料金/ネット割や学割などあり)
◆夕方便
ツーリスト:9900円~18200円
コンフォート:11900円~20900円
◆深夜便
カジュアルルーム:11830円~20000円
※旅客料金の他に別途二輪料金が必要(夕方/深夜便・A~E期間共通料金)
自転車:1950円
50㏄以下:6170円
400㏄以下:11310円
750㏄以下:14400円
750㏄超:16460円
運行便数:1日2往復(夕方便/深夜便各1往復)
乗船時間:約18時間~19時間
◆ダイヤ(夕方便)
・大洗港 19:45発⇒苫小牧港 翌13:30着
※乗船手続きは遅くとも17:30頃までに(最終受付18:45)
・苫小牧港 18:45発⇒大洗港 翌14:00着
※乗船手続きは遅くとも16:00頃までに(最終受付17:30)
◆ダイヤ(深夜便)
・大洗港 1:45発⇒苫小牧港 19:45着
・苫小牧港 1:30発⇒大洗港 19:30着
※乗船手続きの目安は22:30頃までに
HP:商船三井フェリー
★Googleマップで各地点の地図を見る★
【 大洗港 ◆ 苫小牧西港 】
知っておいたら便利そうな各フェリー乗り場付近のお店など
苫小牧港も大洗港も港からちょっと走ればコンビニくらいはありますが、大洗港周辺はアウトレットモールや観光施設はあるものの、大規模なスーパーやショッピングセンターは少なめです。 船内には酔い止めなどの医薬品は取り扱ってないのでその辺も乗船前に抑えておきましょう。
また、深夜便に乗船する場合は下船時刻はすでに夜なので、到着早々宿の心配をしなければなりません。
◆苫小牧港周辺
苫小牧港から2㎞圏内にはイオンモール苫小牧 ※地図※をはじめとした商業施設があるので、食料調達には困らないと思います。 また、苫小牧港最寄りのセイコーマートは苫小牧一本松店※地図※となります。
苫小牧港下船後でも受け入れてくれるライダーハウスとして、千歳市のちとせライダーハウスや、支笏湖のモーラップ樽前荘は予約時にフェリー下船後の宿泊の旨を伝えていれば対応可能とのこと。
以前は日高富川IC付近のライダーハウス「味処 西陣」も受け入れOKでしたが、おそらく閉鎖しました。
また、苫小牧市内の自遊空間苫小牧店 ※地図※もオススメです。 ナイトパック利用後の朝イチにマルトマ食堂で朝ごはんを食べるのにも適しています。
◆大洗港周辺
大洗港周辺にはアウトレットモールや大洗磯前神社、かねふくのめんたいパークなどやや観光向きな施設は多いですが、普段使いの商業施設は少々少なめ。
とりあえず大洗港にアクセスする県道2号線沿いにコンビニが数店舗あります。 大洗港近場のスーパーはセイミヤ大洗店(21時まで営業)※地図※があります。 ドラッグストアはウエルシア大洗磯浜店※地図※があります。 こちらは深夜24:00まで営業しています。
ちなみに何故か埼玉と茨城の一部にあるセイコーマートの大洗店があったんですが、閉店しました。残念・・・
まぁ大洗に夜に到着するライダーはそのまま自宅まで直行しそうですが、大洗港周辺にライダーハウスなどの格安宿は無く、大洗キャンプ場もチェックイン16:00までなのでおそらく使えないと思います。
ネットカフェも水戸市やひたちなか市まで行かないとありません。 快活CLUBの水戸笠原店※地図※やひたちなか店※地図※などが大洗から比較的アクセスしやすいでしょうか。