ガッカリとは言わせない!?
2019年7月再訪:一部写真差し替え
札幌市時計台は言わずと知れた札幌のランドマーク的存在の観光地で、時計台の姿を見れば誰もが札幌をイメージするくらい有名な建物です。
・・・が、それと同時に、沖縄の守礼門(または長崎のオランダ坂)と高知のはりやま橋とあわせて「日本三大ガッカリ名所」として名高い、残念な観光地としても知られています。 そのガッカリの原因としては
・有名すぎて期待値が高い
・市街地のど真ん中に立っている
・周りが高層ビルに囲まれてる上、思ったより小さい
あたりだと思われます。
特に「周りが高層ビルだらけ」に関しては、高さ131mの高層ビル「さっぽろ創世スクエア」が時計台の後ろに開業したことで、より時計台のガッカリ度が増したと話題になりました。
2017年9月撮影。 時計台の後ろで当時建設中だったのが「さっぽろ創世スクエア」。 確かに最新のガラス張りビルと時計台はどうも景色にマッチしない(笑)
時計台には時計台を綺麗に撮れる撮影台みたいのがあるんですが、そこから撮るとさっぽろ創世スクエアは上手いこと木に隠れて見えない・・・かな? でもちょっと撮影位置を変えると簡単に見えちゃいます。
まぁガッカリするために来るのも構わないですが、外観だけ見て帰るのはちょっともったいないです。
◆せめて中まで見て「ガッカリ」か判断しよう!
札幌時計台のオススメは内部にあります。 時計台内部の入場料は200円ですが、200円以上の価値は間違いなくあると思います。
そもそも札幌時計台は、1878年に現在の北海道大学の前身である「札幌農学校」が、演舞場として建てたもので、当時は時計部分は設置されませんでしたが、1881年に設置され現在の姿になりました。 その札幌農学校時代の時計台の資料が時計台1階スペースに展示されています。
当時の時計台(演舞場)を再現したミニチュアがあったりと、資料エリアは1階のみながらも展示量がかなり豊富で見やすく展示されているので、時計台について興味があればここだけで200円払う価値があるかと。
そして時計台の象徴である時計の部分は電動ではなく、複雑な振り子式で動いています。
その振り子式のレプリカが内部に展示されています。 レプリカ時計も本物とほぼ同じ仕組みで動いているので、どのようにして時計が動いているのか簡単にわかるようになっています。
他にも、大時計や時計台についての資料がたくさんあってかなり見ごたえがあります。
さらにオススメは2階部分。 2階部分は演舞場の大ホールになっていて、まるで教会のような雰囲気が漂います。 外からではちょっと想像つかないくらい広々としたホールで、ちょっと休憩がてら座って鑑賞してみてもいいかも。
さらに2019年に再訪してみると、演舞場にクラーク博士がベンチに座っていらっしゃいました。 いつの間にこんなものが!?
羊ケ丘展望台とか北海道大学敷地内とか地味に行きにくい場所にしかなかったクラーク像ですが、ここならクラーク博士と仲良く肩を組みながらのツーショットも可能です。 まるでマックのドナルドが座ってるベンチのよう(笑)
時計台の外観は見た人は沢山いても、中まで入った人はあまりいないはず。せっかくなのでぜひ入ってみてください。
◆向かいのビルの2階部分に時計台観賞用の展望スペースあり
「ガッカリ」とはいえ、札幌を代表する観光地として多くの人が記念撮影に集まるので、撮影ポイントは人だらけで一苦労な時も。 そこで穴場なのが時計台のすぐ向かいのMNビルの2階に時計台観賞用の展望テラスが用意されています。 「TonyRoma’s(トニーローマ)」のロゴがある部分の上が、誰でも無料で利用できるテラスになっています。
展望テラスからは車道を挟んでちょっと引いたアングルで時計台を見ることが出来ます。 あまり知られてないのか、ここに来る観光客はごく少数なのでゆっくりと時計台を眺めることが出来ます。
・・・と同時にビルに囲まれてる感満載の時計台のベストショットが撮れる場所でもあります。
友達に「時計台行ったけどガッカリだったぜー」って言いながら見せる一枚としてはある意味最適な撮影スポットです(笑)
★Googleマップで【時計台向かいの展望台】の地図を見る★
◆横向かいの「札幌市役所屋上展望台」から真上からの時計台を見下ろそう!
さらに時計台を吟味したい人には、時計台を見下ろす超マイナースポットとして、札幌市役所をオススメします。 時計台から道を挟んですぐ向かい側にある、札幌市役所の19階屋上展望台は無料で一般の人に解放されていて誰でも入ることが出来ます。
市役所1階から高層階用のエレベータを利用して屋上展望台へ。 19階展望台は北側展望台と南側展望台の2か所があり、入り口がそれぞれ違うので、19階の館内通路を経由してそれぞれ見学できます。 展望台は屋外となっていて、雨天時等は閉鎖されるので注意。
ここから珍しい?時計台の真上の姿が見ることが出来ます。 意外と奥に長い時計台。 このアングルからの時計台の姿はここでしか見られない!?
ちなみにここから見るテレビ塔などの景色も中々なもんです 適度に高さのある場所から見るので、テレビ塔の姿がいいアングルで見えます。
ついでに札幌駅方面 こちらは2013年に撮影したものなので、今は創世スクエアが誕生してちょっと景色が変わったかも?
さすがにここまで来る観光客は皆無。ちょっと違う時計台を見たいならここへ行って見ては?
見学時間:9:30~16:30 ※雨天時は閉鎖
定休日:土日祝、その他市役所閉館日、冬季(10月末~4月下旬)※雪まつり時期の平日は一部開放
★Googleマップで【札幌市役所】の地図を見る★
案内:大通公園2丁目から北へすぐ、角から見えると思います。
料金:外観は無料、内部入場料200円
バイク駐輪場:無し
・日本二輪車普及安全協会/札幌駅周辺と札幌市/都心部で自動二輪車の受け入れを行っている駐車場を参考にしてください。
・大通公園テレビ塔~3丁目付近を中心にバイクの路駐が多いですが自己責任で
開館時間:8:45~17:00最終入場
・ライトアップは日没~21:30
休館日:不定休。詳しくは下記HPを参照
HP:札幌市時計台公式HP
【訪問時期:2013年7月/2017年9月/最終更新:2019年5月】