世界最大規模の田んぼアートを見学できる!
古代蓮の里はその名の通り、行田市指定の天然記念物でもある「古代蓮」が自生している公園でして、園内の池をメインに古代蓮を見学できるようになっています。
公園内はのんびりと古代蓮を見学できるような木道があったり、時期によっては蛍が自生していたりと意外にも?見ごたえのある自然豊かな公園となっております。
…が、僕が訪れた8月末は古代蓮にとっては少々時季外れだったらしく、ちょい枯れ気味の弱弱しい姿だったのがちょい残念。 見ごろとしては6月中旬~8月上旬でして、蓮の花も咲くそうです。
そして、この古代蓮の里では蓮以外にもイチオシの目玉が。 公園に隣接する田園地帯では毎年田んぼアートを実施しており、「古代蓮の里」内にある高さ50mの展望タワーから見下ろすことができます。
展望タワー及び資料館の「古代蓮会館」に入るには400円の入場料が必要ですが、それくらいなら支払う価値があるかなと。
そんな訳で展望台のエレベーターに乗り、展望室へ。 周囲360度ガラス張りの展望台でして、田んぼアートのみならず古代蓮の里の公園全景を見下ろし、行田市内を一望できます。
展望台から見下ろす田んぼアートの作品。 僕が訪れた2018年の作品テーマは「大いなる翼とナスカの地上絵」でして、巨大なコンドルとナスカの地上絵である「コンドル」と「ハチドリ」を表現、さらに古代蓮を加えたデザインとなっているそうです。
大規模な田んぼを3面フルに活用した田んぼアートでして、2015年には世界最大の田んぼアートとしてギネス世界記録に認定されました。
田んぼアートでまず思い浮かぶのは青森県田舎館村の田んぼアート(上の写真)でして、それに比べると行田市の田んぼアートはさすがに田舎館村よりは繊細な絵柄ではないにしろ、負けず劣らず細かい部分の色や形の表現が出来ていて、全国の田んぼアートの中でもトップクラスのクオリティの良さだと思います。
田んぼ1面辺りの面積が違うかもですが、田舎館村は田んぼ2面に対して行田市は田んぼ3面ですし、田舎館村の展望台よりも高い位置から見下ろせるという特徴の違いがあります。
こちらは平成28年の作品でして、やはり田んぼ3面分のだだっ広いスペースを利かせた作品が作れるというのが行田市の田んぼアートの利点でしょうか。
そんな行田市の田んぼアートは2008年から始めたそうで、駆け出しの頃は今と比べるとやはり簡素な作品でして、そこから年々クオリティが上がっていっている姿を見るのは、田舎館村田んぼアート同様とても見所があるかと思います。
ついでなので古代蓮の里の景色も展望台から見下ろしてみました。 古代蓮の里の敷地は14ヘクタールもあるので、じっくり散策するとなるとそこそこのお時間がかかってしまいます。 観光地っぽい所もありますが、市民の憩いの場と言う側面の方が強いでしょうか。
そして1階には古代蓮についての展示室があり、展望台の料金に含まれているので見学してみることに。
割と子供向けと言うか、自分で操作して勉強するタイプの展示物が多く、個人的にはこういう展示の仕方が好きなんで楽しめちゃいますね。
見学コースはそこまで広くないので展望台のオマケ感覚で見学してみたんですが、意外と展示内容は充実していてしっかり資料館っぽい内容でして見ごたえがありました。
古代蓮の散策と見学だけで立ち寄るにはツーリングとしては弱いかもですが、全国でも上位レベルのクオリティの高い田んぼアートが見られるというのは魅力的でございます。 関東でここまで大規模な田んぼアート会場ってそうそうないと思うので、ぜひ田んぼアートシーズンに立ち寄ってみるといいです。
◆ 古代蓮の里 行田市田んぼアート ◆
住所:埼玉県行田市小針2375−1
料金:公園内散策無料/展望タワー及び古代蓮会館入場料400円
バイク駐輪場:”下記の期間を除き”無料/四輪と共用
・古代蓮の花開花期間である「6月中旬~8月上旬」の「5時~14時の時間帯」に限り駐車場が有料(四輪500円)となります。元々バイク置き場の無い駐車場なので、有料時はバイクはどのような対応されるか不明。事前に確認した方が良いかもしれません
営業時間:駐車場・公園内は24時間開放
古代蓮会館・展望タワー:9:00~16:30(16:00受付終了)
・6月中旬~8月上旬は7:00~16:30(16:00受付終了)
その他元日やイベント期間などに変動あり(下記HP確認)
定休日:公園は無休
古代蓮会館・展望タワー:月曜(祝日の場合は営業)・祝日の翌日(土日の場合は営業)・年末年始
所要時間:約90~120分
HP:古代蓮の里
【訪問時期:2018年8月/最終更新:2022年6月】
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