【撮】 田舎館村の田んぼアート ★★★★ 【南津軽郡田舎館村】

東北地方
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年々レベルを上げる田舎館の田んぼアート

2022年6月更新:2022年度は3年ぶりに第1会場・第2会場ともに田んぼアートを実行します。また、第1会場田舎館村役場の6階天守閣は閉鎖し、4階展望スペースでのみの見学となります。
 田んぼアートは、色の違う古代米など複数の種類の稲を組み合わせてることで、田んぼが絵のように見える、一種の大規模な芸術作品です。 高いところから見て絵になるように角度を付けて立体的に植えないといけないので、かなり念密な設計が必要になります。

 最近では割といろんな自治体で田んぼアートに取り組んでいるところがありますが、そんな田んぼアートブームの火付け役であり、全国でもずば抜けてクオリティが高いのが田舎館村の田んぼアートです。 田舎館村は田んぼアートで町おこしをしているだけあって力の入れようが違います。

 田んぼアート会場はメイン会場の田舎館村役場第2会場の道の駅「いなかだて」の2箇所。
 2013年来訪時はまだ6月下旬だったために、道の駅いなかだての方はまだ植えたてとのことだったので道の駅には行かず、植えて10日ほど経った田舎館村役場のほうへ行きました。 このお城風の巨大な建物が田舎館村役場。 文化会館併設とはいえ、到底村役場とは思えない巨大施設。 たんまりお金持ってそうな村ではないか・・・

 村役場へ入り、入場券を買ったら係員の案内に従って6階の展望台へ ちょうどお城の天守閣の部分です。

 田んぼアートの絵は毎年テーマを決めて作っていますが2013年のテーマは「花魁とハリウッドスター」でした。 展望台眼下には巨大な田んぼアートが農道を隔てて左右2面に描かれています。 左側の田んぼアートは「花魁」でした。

 田んぼアートを始めた頃は2種類ほどしか使われてなかったのに、今では3,4種類以上の稲が使われているようです。
 それを生かして和服の細かい模様までもが精密に表現されていて、まさに芸術を感じる田んぼアートです。

 お隣はハリウッドスターの「マリリン・モンロー」 古代米は焦げ茶色なので、上の写真だとマリリン・モンローの背景の街や花魁の橋の手すりなんかに使われていますね。
 植えてからそんなに経ってなかったので、まだ絵には見えないんじゃないか・・・と、心配しながら来てみましたが十分田んぼアートとしてはっきり見ることが出来ました。

 展望台からは田舎館村の田園風景や八甲田山岩木山を眺めることが出来ます。田んぼアートの反対側から岩木山が見えます。

 田んぼアートの見頃は稲が成長した7月中旬~8月中旬頃。 8月下旬から段々と稲穂が黄色くなっていきますが、9月下旬頃までは綺麗な田んぼアートを見ることが出来ます。
 今回みたいにあまり成長して無くても十分絵に見えるので、開催しているようだったら行ってみて損はなさそうです。

 2015年に再訪してみると、田舎館村役場の4階部分に以前(2013年)には無かった展望台が設置されていました。

 どうやら田んぼアートによって観光客が大勢来た事で調子に乗って天守閣展望台と別に4階新展望台を設置したそうです。
 料金体系も4階新展望台までの料金(300円)と、新展望台に加えて従来の6階天守閣まで登れる料金(500円)の2段階制大幅値上げになっています。

 ちなみにこの通り、田んぼアートは4階から見る前提で植えられているので、あえて6階に行くことはないんじゃないかな?と思います。 というわけで、4階の新展望台のみで見学しました。

 2015年のテーマは「風と共に去りぬ」でした。(写真はスマホの広角パノラマ撮影モードなので一部見切れている部分があります)
 2013年のような左右2作品ではなく、2つの田んぼを使った1つの作品となっています。 相変わらずきめ細やかな顔の表情やグラデーションが見事な田んぼアートです。

 そして今回は第2会場の道の駅いなかだて 弥生の里にも行きました。
 道の駅に隣接していますが、道の駅駐車場から徒歩3分ほどかかります。 田んぼアートだけに用があるなら展望台付近に若干台数の駐車場があります。

 第2会場2015年のテーマは「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
 第1会場のガチさと比べれば、第2会場は例年キャラクターものや子供向けのものがテーマや作品となっている傾向。

 その田んぼアートの横には有名人の顔が描かれた石の巨大アートがあります。 こちらも毎年人物が変わるらしく、この時は高倉健さんでした。

 この田んぼアートと「石のアート」以外の見所は特になんも無く、近接するウインズ場外馬券の駐車場と田んぼアート臨時駅と国道とあとはだだっ広い田園風景が広がっているだけです。
 田舎館村の田んぼアートの凄さを見たいなら迷わず第1会場に行って、こちらはあくまでおまけとして見るにはいいんじゃないかなと思います。

※2017年9月再訪 今回来てみるとさらに調子に乗って田んぼアート商店街という名の観光客向けの会場が出来ていました。
 売店と、軽食を売っているテント屋台があったり、足湯まであります。 元々普通の村役場…いや少々派手な村役場なだけだったのに、今ではコテコテな観光地化されつつありますね。

 今回も4階の展望広場から眺めました。 2017年のテーマは「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」

 こうやって見ているとよりきめ細やかな色使いをしていたりと年々レベルが上がっているように思えます。 ちなみに下の「青天の霹靂」は青森を代表するブランド米の一種です。

 シーズン時の第1会場展望台は入場1時間待ちや整理券配布になるくらい大混雑するそうです。 せっかくなら見ておきたいところなので、時間には余裕を持って見に行くのがいいでしょう。

◆ 田舎館の田んぼアート (田舎館村役場・道の駅「いなかだて」)
案内:第1会場…青森県南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123番地1(田舎館村役場)
第2会場…青森県南津軽郡田舎館村大字高樋字八幡10(道の駅いなかだて)
料金:第1会場(田舎館村役場)…4階展望デッキのみ300円・4階デッキ経由6階天守閣展望台は+200円 (2022年度は6階天守閣は入城不可、4階展望デッキのみ)
第2会場(道の駅いなかだて 弥生の里展望所)…300円 ※2022年時点
バイク駐輪場:無料/役場と道の駅の駐車場を利用
※役場の駐輪場は自転車専用とのことで、バイクは駐車場から係員の指示により停める必要あり
所要時間:約30分
開催時期:6月中旬~10月上旬頃(要下記HP確認)
開館時間:9:00~16:30最終入館(2箇所共)
HP田舎館村公式HP
【訪問時期:2013年~2017年に3回/最終更新:2022年6月】
★Googleマップで各地点の地図を見る★
第1会場(田舎館村役場) ◆ 第2会場(道の駅いなかだて 弥生の里)

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