日本三大霊場の一つ、現実離れした雰囲気漂う
恐山は下北半島中央部にある宇曽利湖(うそりこ)を中心とした外輪山の総称です。 その宇曽利湖北部にあるのが有名な恐山菩提寺。 恐山と言えばとりあえずここでしょう。
菩提寺山門 この時点でなんだか物々しい雰囲気が漂っています。
山門をくぐり境内へさて、この写真両側にある古い木造の建屋はそれぞれ銭湯と言うか、入浴施設となっています。
境内には効能の違う4つの温泉があり、参拝者は自由に入ることができるそうです。 場所が場所だけになんだか科学的には証明できない不思議な効能がありそうで気になるところ。
(2013.6再訪)
恐山には男性用が2つ、女性用が1つ、参道から離れたところに男女混浴が1つの計4つの温泉小屋があり、入山料を払えば誰でも無料で入ることが出来ます。
本来この温泉は、菩提寺を参拝する前に身を清める為にあるもので、昔は参拝者は必ず入っていたそうです。
今回は、男性用温泉小屋の1つ、「薬師の湯」に入りました 薬師の湯 加水かけ流しの温泉です。
小さな湯船が2つだけの非常にシンプルな温泉。 硫黄の匂いが漂う薄い乳白色の湯です。
こういう硫黄の漂う温泉はめちゃくちゃ熱いイメージがあったんですが、入ってみると意外とちょうどいい湯加減。 じんわりと体があったかくなります。 まさかお寺の境内で自由にお風呂に入れるとは思っても無かったですね。
薬師の湯は参道のすぐそばにあるので、窓から丸見えです。 かといって、お寺側としては硫黄の有害ガスが充満するので窓を開けてほしいとのこと。えー・・・
本道で参拝し、境内の横へ抜けると景色は一変し、まさに地獄のような荒涼とした空間が広がります。 とても境内の一部とは思えないですね。
まるで別世界のように思えるこの場所には、至るところに風車がささっています。
これは輪廻転生の意味を込められているそうです。
しばらく進むと、宇曽利湖沿岸の極楽浜が見えてきます。 透き通った宇曽利湖と背景の緑多い山地、後ろは灰色一色の地獄の景色。 地獄と極楽が混在している恐山ならではの独特な景色です。
明らかに空気の違う独特の雰囲気が漂う恐山は下北半島では欠かせないスポットです。
ちなみに菩提寺のすぐ近くにこんなのがあります。 三途の川・・・実際にあったんだ。 この三途川に掛かる太鼓橋は、悪人には針の山に見えて渡ることができないそうです。
※2020年現在、老朽化のため渡ることができなくなっています。 今後、石造りの橋に建て替える予定だそうです
料金:入山料500円
バイク駐輪場:無料,四輪と共用
参拝時間:6:00~18:00
参拝期間:5月1日~10月末日
所要時間:約60分
HP:恐山菩提寺
【訪問時期:2008年9月/2013年6月/最終更新:2020年8月】