【他/撮】 立佞武多の館 ★★★★★ 【五所川原市】

東北地方
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高さ20m超の立佞武多は圧巻の一言!

 ねぶた祭り(ねぷた祭り)は青森市や弘前市が有名ですが、他にも青森県内ほとんどの市町村でねぶた(ねぷた)祭りを開催しています。 その中でも際立って巨大なねぷたを運航することで有名なのが、五所川原市の立佞武多(たちねぷた)です。

 

 五所川原の立佞武多祭りは毎年8月4日~8日にかけて高さ23m前後の「立佞武多」3基をメインに中~小型の立佞武多と合わせて15基以上の立佞武多・佞武多が五所川原の街を練り歩きます。
 そのメインとなる巨大な「立佞武多」を保管しつつ、祭り資料館として公開しているのが立佞武多の館です。

 6階建ての大型施設で、このうち1~4階が立佞武多展示の為の吹き抜けとなっています。 そして、祭りの日になるとビル前面のガラス張りの部分がスライドして開いて、そのまま立佞武多を移動できるというハイテクな仕組みになっています。

 立佞武多の館に入ると売店とラウンジがありますが、その中にも巨大な山車が。 下段中段に大太鼓が設置されている山車が入口エントランスに展示されています。 すでにこの時点で、あまりの高さに圧倒される! この山車は大型のメイン立佞武多3基とは別の山車ですが、祭りの時には迫力ある大太鼓の轟音と共に運行されます。
 前方のラブライブのねぷたはよくわからんけど展示されていました。 こういったキャラクター系の小規模なねぷたも毎年制作されています。

 チケットを買って立佞武多展示室に入ると・・・ いきなりお出ましの大きな立佞武多が堂々と展示されています。 デカい!見上げても視界に入りきらないくらいほど大きい立佞武多に圧巻されます!

 こちらは五所川原立佞武多(左)青森ねぶた(中央)弘前ねぷた(右)と比べた際のミニチュア模型図。
 ワ・ラッセで見た青森ねぶたもかなりの大きさでしたが、立佞武多はまるで比較にならないくらいの大きさ。 五所川原立佞武多の規格外の迫力さがわかります。

 さて、立佞武多展示室はまずエレベーターで4階まで上がって、らせん状のスロープを降りながら立佞武多や資料を見学する順路となっています。 4階からなら立佞武多と同じくらいの目線から見ることが出来るし、展示エリア全体をぐるりと回るようにスロープが続いているのでいろんな方向から立佞武多を見ることが出来ます。

 スロープ沿いに立佞武多についての説明や展示物もあって、ただ単に立佞武多を置いてあるだけじゃなく、祭り資料館としても非常に充実しています。

また、30分に1回のペースで4階のシアター席から10分程度の上映があります。
 青森市のワ・ラッセはその年のねぶた祭りを収録した最新の映像でしたが、こちらは毎年同じ映像を使いまわしていました。 上映に関してはワ・ラッセに比べると手抜きかな?
 あと、上映中は立佞武多を初めすべての照明が消えるので、30分に1回ペースだと20分後には暗くて他の展示物が見学できない(上映が終わるまで10分待たないといけない)のがちょっと面倒だったかな。 立佞武多の写真を撮ったり施設の資料全体に目を通すと、とても20分では一巡できないので、せめて40分~1時間間隔でも問題ないかなと。

 立佞武多は毎年1基制作されて、3年間祭りで運行されます。 その為、新しい立佞武多が完成すると、3年前の立佞武多が引退することになります。
 僕は立佞武多の館に2015年と2017年に訪れたので2013年~2017年の立佞武多を見ることが出来ました。 2013年制作 「陰陽 梵珠北斗星」

 2014年制作 「国性爺合戦 和籐内」

 2015年制作 「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」 個人的にはこの作品が迫力あってカッコよくて一番好きです。

 2016年制作 「歌舞伎創生 出雲阿国」 立佞武多では珍しい女性が主人公の作品。 後ろの巨大な傘が特徴的です。

 2017年制作 「纏」

 各作品にも言えることですが、後ろ側も相当な力の入れ具合を感じました。 青森ねぶたのように後ろ側にもまた違う作品が施されているのがいいですね。

 4階から立佞武多や展示物を見学しつつ、シアターを見るとなると少なくとも1時間くらいは必要なくらい見ごたえがあります。

 また、別のフロアでは製作中の立佞武多を見学できるスペースがあったり、紙張り体験(期間限定)が出来たりと他にも色々見どころがあります。

 僕はあまり祭りとか資料館などには興味が無かったんですが、五所川原の立佞武多は別格。 青森市のワ・ラッセと併せて見学してみると違いがわかって面白いと思います。

◆ 立佞武多の館 ◆
案内:青森県五所川原市大町506−10

料金:650円
バイク駐輪場:不明。建物周辺に二輪置き場無し
・建物裏手に立佞武多の館専用の有料駐車場があります。 とりあえずそこに向かうと、料金所のおっちゃんの指示通りに駐車場前の歩道に置く形になりました(無料)。 1台だったからこの対応かもしれないので詳細は不明。
・建物周りの停められそうなスペースに置いてるバイクもちらほらあり。 それでも館内のスタッフに要確認

営業時間:8月4日~8日(祭り期間中)、年末は営業時間が短縮されている場合あり
4月~9月:9:00~19:00
10月~3月:9:00~17:00
定休日:原則1月1日

所要時間:約90分

HP:立佞武多の館

【訪問時期:2015年9月/2017年9月/最終更新:2020年9月】

★Googleマップで【立佞武多の館】を見る★

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