メチャクチャリアルに再現したドイツ式の宮殿が度肝抜く
さて、昼飯食った時点で長崎空港に降り立ってからそろそろ24時間経過しまして、今回の旅行は長崎空港夜21時5分発のフライトで帰るので、あと動ける時間は実質6~7時間くらいでしょうか。
で、今のとこ移動距離は長崎空港から長崎市内のみでして、このままだとレンタカーじゃなくて空港バス+市電でええやんってことになりかねないです。
いやまぁそれでええっちゃええんですが、せっかくレンタカーがあるというのに長崎市街だけで終わらせるのはなんかもったいないという事で、前々から気になってたところまで移動するとします。 と、言うわけで1時間半ほど車を走らせて“有田焼”で有名な陶磁器の街・佐賀県有田町までやってきました。
有田町は長崎県境に接していて、佐賀市中心部から有田町に向かうよりも、佐世保市から向かう方が近いほど長崎と繋がりのある町でございます。
ほとんど人がいない巨大テーマパーク「有田ポーセリンパーク」
で、そんな有田町には大規模なテーマパークがあるんですが、人が全然いない”生ける廃墟”とひそかに話題になってる場所があります。 それがこちら「有田ポーセリンパーク」でして、1993年にドイツの街並みと有田焼を融合させたテーマパークとして陶磁器メーカーが開業。
しかしバブル崩壊やハウステンボスをはじめとした周辺のレジャー施設の開業も合わさって、2001年に経営破綻。
その後、現在の運営元となる「宗政酒造」がパークを引き継ぎ、ドイツの街並みと有田焼と酒のテーマパークという、わけわからんテーマパークとして今も生き残っています。
近年は中国人観光客も来るらしくインバウンドに力を入れているのか、免税をアピールした薬局が入ってたりと、もう何でもアリな状態。
それはともかく、到着したのが16時過ぎで、園内は17時に閉まってしまうので足早にお目当ての施設まで進んでいきます。 駐車場からお土産ゾーンを進んでいくと、ヨーロッパ調の大きな建物が数件建っています。
元々は売店やレストランとかギャラリーとか入ってましたが、訪問時点で営業しているようには見えなかったのでおそらく今は閉まってるんだと思います。
なにより、そんなヨーロッパ調の街並みのど真ん中にそこらにありそうな公園がぽつんと残ってるのが逆に怖いんですが…
一番の目玉は巨大な「ツヴィンガー宮殿」
それはそうと、さらに進んでいくとお目当ての施設に差し掛かりました。
それがこちら、ポーセリンパークのシンボル「ツヴィンガー宮殿」です。
ドイツのザクセン州ドレスデンに実在する「ツヴィンガー宮殿」の王冠門部分を再現した建物でして、館内はドイツと有田焼についての資料館となっているそうです。
…が、中の資料館は老朽化により閉鎖となりました。
まぁでも、外観を見るだけでも壮大さとリアルさ、そして周囲にほとんど人がいないエモさもあって、独特な空気を感じます。
まぁワタクシ、ツヴィンガー宮殿にもドイツにも行ったことは無いんですが、外観や内装に至るまで細かいところまで彫刻が施されていて、よくわかんないけど思った以上に本物そっくりに再現されていると思います。
こういう西洋の建築物をモチーフにした系の施設は色々見てきましたが、その中でも上位のクオリティかもでして少なくとも、この手にありがちなハリボテ感は一切なかったですね。
終始ツヴィンガー宮殿のスケールに圧倒されていました。
…と思ったら有田焼の噴水が出てきたりと、やっぱどこか有田クオリティが見られるのも面白い。
宮殿をくぐった先にメチャクチャ広い広場もあり、これも本場のツヴィンガー宮殿ぽいかもしれません。
写真映えと言う意味では佐賀県最強スポットかもしれません。 強いて言うならこの向きで撮ると鉄塔が写ってしまうのがちょっぴり惜しかったかなと。
そのまま進むと公園のような芝生広場と花壇がありました。
どちらかと言うとテーマパークと言うか、近くのちょっと大きな公園ってポジションなのかもしれません。
さらに進んでいくと、有田焼を作る登り窯が見えてきました。
この辺の施設は前運営会社の陶磁器メーカーが造ったものでしょうか。 現在も陶芸体験とか有田焼の工房施設が残されていて営業しているそうです。
有田焼の工房施設まで行きたかったんですが、そこまで奥に進むと閉園時間になってしまうのでここで引き返しちゃいました。
その他/良かった点・気になった点
そんな訳で足早に散策した「有田ポーセリンパーク」でして、やはり一番の目玉は超リアルに再現された「ツヴィンガー宮殿」でして、これを見に行くだけでも十分価値があるかと思います。
逆に言えば「ツヴィンガー宮殿」だけの出オチ施設でもあり、広めの売店やだだっ広い広場、有田焼や酒の工房なんかも良いっちゃ良いんですが、観光と言う意味では今一つ魅力に欠けるかなと。
何より施設の規模と豪華さの割に人が少なすぎで虚無感を覚えるので、確かに”生ける廃墟”なのも少し納得かもしれません。 まぁ行ったのが平日の閉園間際だからかもしれませんが。
ただ、これだけ規模が大きい公園にもかかわらず、無料で入場・散策できるのはメチャクチャ太っ腹でして、タダでツヴィンガー宮殿を背景にSNS映えの写真を撮れるなら間違いなく行った方がいい施設かと思います(結婚式・コスプレ等の記念写真や営利目的の撮影は有料&事前申請)
◎園内はほぼすべて無料で散策できる
〇規模の割に人が少ないので自由に散策できる
〇お土産屋もそこそこ広く、有田焼もお得に買える
・B級スポット好き向け
・コンセプトがバラバラでところどころ雰囲気に合わない設備があったり
・現在も営業している施設は少なめ、ツヴィンガー宮殿内部も老朽化で閉鎖
「有田ポーセリンパーク」 詳細
料金:入場・散策無料
バイク駐輪場(駐車場):無料・四輪と共用(約1000台)
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
・臨時休園はあるので下記HPを確認
HP:有田ポーセリンパーク
【訪問時期:2025年4月/最終更新:2025年8月】
★Googleマップで【有田ポーセリンパーク】を見る★