外国人旅行者限定の「3日間台湾新幹線乗り放題パス」で快適移動!
コロナ自粛も解禁ムードとなったので今年の3月に台湾へ一人旅に行きました。
今回で台湾は3回目なんですがいつも台北市内と九份で留まっていたので、今回は台湾新幹線を使って高雄まで行ってみます。
初日は桃園空港から高雄で1泊、2日目に高雄から台北に戻って1泊、3日目の深夜に桃園空港発のピーチ航空で早朝成田着という2泊4日の台湾旅のコースとなります。
まずはキャラクターデザインの「悠遊カード」を買う
早速高雄へ移動…の前に、まず飲み物と台湾の交通系ICカード「悠遊カード(悠遊卡/ヨウヨウカー)」をゲットしに桃園空港第1ターミナル地下1階にあるセブンイレブンにやってきました。 セブンイレブンは到着エリアからは「バスターミナル」への案内通りにエスカレーターを降りると見つかると思います。
悠遊カードは日本で言うSuica・PASMO的な存在でして、台湾鉄道やMRT・バスなどの移動手段やコンビニやスーパー・飲食店や観光施設など幅広い乗り物やお店で使うことができるICカードなので、台湾に着いたらとりあえずゲットしておくとスムーズに観光できるマストアイテムです。
で、本来は桃園空港直結のMRT桃園空港駅で買うのが簡単なんですが、駅では基本的に通常デザインのカードしか無いです。
まぁ通常デザインでいいんですが、悠遊カードはコンビニでも売っていて、サンリオなどの人気キャラクターデザインやそもそもカードではなくキーホルダータイプもあったりと種類豊富なカードが揃っています。
そんな訳でセブンの悠遊カード売り場を物色してみたんですが、意外にも売り場の片隅にひっそりとした感じで置かれていてあまり種類も豊富でもなく。
サンリオのキャラクターデザインが豊富でしたが、いい年こいた男が使うのもなーってデザインだったので、黒ベースのクレヨンしんちゃんのシロの悠遊カードにしました。
お値段は通常版と同じく100元(1元=約4.3円/当時)で、キーホルダータイプだと150~200元くらいだったかな?
購入段階では残高ゼロなのでチャージする必要があります。
コンビニで店員さんにチャージをお願いすることもできますが、そこまで会話するコミュ力が無い(?)のでこの後MRTの券売機でチャージしました。
まぁ初心者なら券売機チャージが一番簡単ですが、その場合おつりが出ないので100元単位のチャージならあらかじめ1000元札を崩しておく必要があります。
チャージ額は移動でしか使わないなら300~500元くらいあれば十分で、入れすぎてもコンビニやスーパーでうまく使えばOK。
第2ターミナルのフードコートで腹ごしらえ
一通り用事を済ませたので出発したいとこですが、せっかくなので空港内のフードコートで食事することに。 第1ターミナルの飲食店はまだあまり開いてないっぽいので、第2ターミナルに移動します。 桃園空港の第1と第2ターミナル間は「スカイトレイン」という無人モノレール的な乗り物が6分間隔で運行されているので便利。 いいなー。成田とセントレアにも欲しいなー。
という訳で早速桃園空港第2ターミナル地下2階にあるフードコートにやってきました。
2019年にリニューアルされたらしく、非常にキレイでいろんな店が揃っているようですが、朝9時の時点で空いているお店は意外と少ない…? やはりコロナの影響が長引いているのか…?
朝9時で開いていた数少ないお店のうち、いかにも台湾ぽい食事がありそうな「小南門點心世界」にしました。 台湾デザートの豆花のメニューが豊富なほか、定食的なセットメニューも充実していました。
ルーローハンと排骨湯的なのと青菜と小皿がセットになったもの(メニュー名忘れた…)で200元。 他にも定食メニュー15種類くらいが200元均一だったので、日本の空港価格と比べるとまだまだ安いですねー。
台湾と言ったらまず食べちゃうのがルーローハン(魯肉飯)。
本場のルーローハンは八角の独特な匂いが付いていることが多く、日本人的には食べずらい味付けになってる事も多いですが、こちらのルーローハンは八角臭さは皆無で食べやすかったです。 デフォルトで味付玉子が付いているのも嬉しいですね。
骨付き豚と大根のスープ…かと思いきや冬瓜っぽい? 少々薬味っぽい風味の効いた薄味スープでまずまずなお味なのと、青菜の炒めっぽい小皿は適度に味がしみ込んでいて美味しかったです。
黒いのは何だと思ったんですが、キクラゲを煮込んだ的なモノ?でして、まぁ可もなく不可もなく・・・
料金:各種定食200元~250元くらい、豆花50~80元くらい
営業時間:6:00~22:00
定休日:特になし
【訪問時期:2023年3月/最終更新:2023年7月】
★Googleマップで【小南門點心世界 桃園国際空港店】を見る★
とりあえず台湾っぽい料理を食べれたのでひとまず満足。 それでは高雄まで行くことにします。
MRTで「高鉄桃園駅」まで行って台湾新幹線に乗り換え
今回は台湾高鉄(台湾新幹線)を使って高雄へ行きますが、桃園空港に台湾高鉄の駅は無いので最寄りの台湾高鉄の駅、台北駅か高鉄桃園駅のどちらかへ行く必要があります。
そんな訳で第2ターミナルからMRT機場第二航廈駅(空港第2ターミナル駅)へ向かいます。 で、先ほどのフードコートとMRT空港第2ターミナル駅改札口は同じ地下2階にあるのでサクッと移動できます。
台北市内に行く場合は桃園空港(第1or第2)駅からMRTで台北駅方面へ行くのが一番手っ取り早いんですが、今回の目的地は高雄。
台北方面でなく中壢(環北)方面のMRTに乗って高鉄桃園駅を目指します。
今回は後述する3日間乗り放題パスポートがあるので台北からでも桃園からでも実質同額なんですが、桃園空港からの場合、高鉄桃園駅へ行く方がMRTの運賃がちょっと安くて所要時間がちょっと短いというメリットがあります。 高鉄桃園駅の方が台北駅よりもゴチャゴチャしてないので乗り継ぎもわかりやすいという点もあるかな?
反面、台北駅まで行って新幹線に乗った方が、東海道新幹線で言う「のぞみ」に相当する最速列車に乗れるのと自由席の空きも期待できるというメリットがあります。
乗り継ぎよく台北駅で最速列車に乗れるならどちらの方法でも大きな違いは無いかなと思います。
第2ターミナル駅から5駅乗車してMRT高鉄桃園駅へ到着。 MRT高鉄桃園駅と台湾新幹線の桃園駅はそれぞれ駅舎が向かい合っているのでいったん外に出て、すぐ目の前の台湾新幹線の桃園駅へ。
MRT高鉄桃園駅を出ればすぐ目の前に台湾新幹線の桃園駅が。 建物は違うものの案内もしっかりしているので迷うことは無いでしょう。
「台湾新幹線乗り放題3日パス」は約1万円で3日間新幹線乗り放題!
ここで利用するのが「kkday」という、アジアを中心としたエリアの旅行券やツアーなどのオンライン予約を行っているサイトで販売している、外国人旅行者限定のお得なチケット「台湾新幹線 乗り放題3日パス」です。
こちらは出発前日までに上記のHPで予約して、台湾新幹線駅の窓口にて購入後の確認ページを掲示(印刷)すれば、フリーパスチケットが貰えます。 チケットと言うかパスポートサイズの冊子タイプとなっています。
中はこのように、利用者の情報と有効期間の記載欄があります。
ちなみにこの「台湾新幹線 乗り放題3日パス」の販売価格は2200元(約9500円/当時)でして、台北駅-高雄(左営駅)の通常片道運賃が1490元なので、台北と高雄を往復するだけで余裕で元が取れる破格のフリーパスとなります。
台北駅~高雄(左営駅)の営業キロが約340㎞で新横浜駅~名古屋駅の営業キロとほぼ同じと考えると「3日間1万円程度で乗り放題」と言うのがどれだけ安いかわかりますね。 また、このフリーパスは指定席も無料で予約できるので、その指定席便の情報や座席位置を記載するページもあります。
ただ、指定席を予約するたびに常時混雑気味な窓口に並ぶ必要があるのと、細かい座席指定はできないので、特に僕のような一人旅では自由席で自由に席を選んだほうが快適でした。
逆に、休日など混雑しそうな場合や途中駅からの乗車の場合は指定席を取った方が無難かもしれません。 ちなみに台北駅も始発駅でなく途中駅なので台北駅から乗る場合も、時間帯によっては座れない可能性もあるかも? なお、改札を通る際は自動改札ではなく有人改札にて「フリーパス」と「パスポートの身分事項ページ(国籍や顔写真があるページ)」を毎回確認する必要があるので、少々面倒。
少しでも時間短縮するために、上記写真のようにフリーパスの有効期間が記載されてるページとパスポートの身分事項ページを挟み合わせた状態で持ち運んでいるとスムーズかもしれません。
あと、こちらはあくまで「新幹線乗り放題パス」なので当然ながら乗り放題は台湾新幹線のみ。 台湾鉄道やMRT、バスなどは対象外となるので注意。
台湾新幹線は台北駅を除いて「新幹線の駅」と「街の中心駅」がかなり離れている場合がほとんどなので、新幹線駅から主要駅までは別料金の台鉄かMRT・バスなどで移動することになります。 そんなこんなでようやく台湾新幹線「台湾高鉄」に乗車します(写真は次の新竹駅にて撮影)。
台湾高鉄の新幹線車両は、かつて東海道・山陽新幹線でもおなじみだった700系新幹線をベースにした日本産の車両です。
だからでしょうか、新幹線の車内も座席も内装もほぼ東海道新幹線と一緒でして、あまり外国の列車感はありません。当然ですが(笑)
違うのは各座席に飛行機の座席にあるような薄ーい冊子パンフがあること、各車両の前後1,2列の席が優先席になってる事くらい? あと各車両ごとにスーツケースが置けるスペースがあるのは非常に便利でした。
うっかり飲み物を買い忘れた人向け?に自販機もあったのでせっかくなのでチェック。
大体25~35元くらいで、やはり日本の自販機よりも良心的な価格ですねー。
桃園駅に発着する新幹線は「各駅停車」と「一部の速達列車」が停車するため、本数はやや少なめで途中停車駅も最速列車と比べると3・4駅くらい多いです。
ちなみに「のぞみ」「ひかり」といった日本の新幹線のような愛称も特にないので、台湾新幹線の公式HPで確認したり、現地の電光掲示板に停車駅の一覧が掲示されているのでそれで判断しましょう。
僕は高鉄桃園駅から速達列車に乗りましたが、1時間半くらいで高雄(カオシュン)市の新幹線駅、左営(左營/ズオイン)駅に到着しました。
台北駅から最速列車に乗ると同じく1時間半程度で左営駅に着きますが、MRTの乗車時間の違いを考えると同じ所要時間か高鉄桃園駅ルートの方が早いかも?
いやー、台湾高鉄の駅は吹き抜けと言うか、ホールのようなだだっ広い空間になっていて、めっちゃ解放感がある感じが良いですね。
ここから高雄駅や街の中心部まではMRTで直結しているので、比較的楽に移動することができます。
と、いう訳でまずは荷物を置きに宿へ向かうとします(次回に続く)。