有田焼の町にふさわしい「磁器の神社」
せっかく佐賀県まで走ってきたものなので、ついでにもう1か所、ツーリングまっぷるで探して気になったところへ行こうとします。
目的地は有田ポーセリンパークから車で15分程度。 JR有田駅から上有田駅にかけての街道に近い位置にある「陶山神社(すえやまじんじゃ/とうざんじんじゃ)」です。
陶山神社は陶磁器の町、有田町にふさわしく、鳥居や狛犬、灯篭などが磁器で出来ているという一風変わった神社でして、国内外から参拝客が来る人気の神社なのだそう。
少し変わってる?神社内を列車が堂々と通過する珍スポット
もう一つ変わっているのが、拝殿に向かうまでの参道に階段を上る場面が2か所あるのですが、1か所目の階段を上った先に遮断機のない踏切があり、境内を堂々と列車が通過していきます。
あいにくワタクシが参拝中に列車は来ませんでしたが、神社内を列車が通過する姿はテレビやSNS映えとして話題になったほか、これまたインバウンド客に人気なのだとか。
ただ、踏切は警報機はあるが遮断機が無い第3種踏切となるため、警報機の音や実際に左右を確認して渡る必要があることと、特に階段側は退避スペースが無く階段上で待たなければならないのでやや危険です。
実際、2025年8月に人身事故が起きているので、写真を撮る際は周囲の参拝客や列車の通過に注意しましょう。
階段を登って拝殿へ
さて、そんな参道を進んでいくと拝殿に向かう階段が見えてきまして、一部の灯篭が磁器でできています。
階段を登り切った先、拝殿の前には見事に青白い磁器の鳥居「磁器製明神鳥居」がありまして、国の登録有形文化財に指定されています。
その先にいる狛犬も磁器製で、有田町の重要文化財となっています。
磁器製だからか、フォルムがスラっとしていてものすごく美形に見えます。 こんなイケメン(?)な狛犬もなかなか珍しいのでは。
ちなみに拝殿の前にはもう1対、石像の普通な?狛犬もいます。
そして、陶山神社 拝殿にも磁器製の背の高い灯篭が飾られており、通常の神社とは一味違う趣を感じさせます。
陶山神社の御祭神は応神天皇(八幡神)で万治元年(1658年)に創建。 現在はこの見た目通りか、「有田焼陶祖の神」として崇められています。
拝殿の後ろにぐるっと回ると本殿がチラっと見えますが、そこにも手すり?の部分が磁器製となっていて、こちらも有田町の登録有形文化財となっています。
他にも境内には巨大な壷のような「磁器製大水瓶」など展示されていて、じっくりと見ることができます。
有田焼のお守りなどもあり
今回は参拝時間が遅すぎて授与所が閉まっていたのが残念なんですが、陶山神社には有田焼でできたお守りや絵馬など、陶山神社らしいものが入手出来るので、お土産にもいいかもしれません。
御朱印は陶山神社のベーシックなものから時期限定の御朱印まで数種類選ぶことができます。
御朱印帳も数種類あり、上の写真にあるような御朱印帳の他にも有田焼の御朱印帳というのもあるそうです。
その他/良かった点・気になった点
そんな訳で日が暮れる前の駆け足参拝だったんですが、陶磁器の神社という陶山神社の魅力を知れてよかったかなと思います。
有田焼について知るなら資料館的な施設もあるかと思うんですが、陶山神社なら軽く有田焼について触れたり見学出来たり、なんなら御朱印集めも捗ると、所要時間が短いのでちょっと寄り道がてらに参拝に行くこともできるかと。
〇境内を列車が走るというのもちょっと変わっている
〇磁器製の狛犬がイケメン(?)
〇お守りなどのグッズ類も有田焼製
・無料駐車場完備
△踏切に遮断機無し、階段側は階段に退避する必要あり、転倒注意
「陶山神社」 詳細
料金:参拝無料
バイク駐輪場(駐車場):境内に無料駐車場(約60台)あり【地図】
・神社手前から狭路&急坂&急カーブあり、参道内を横切るため参拝客に注意
参拝時間(社務所):9:00~17:00
(参拝のみは24時間)
HP:陶山神社
【訪問時期:2025年4月/最終更新:2025年8月】
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