阿蘇ツーリングの醍醐味が詰まった絶景ロード!
阿蘇パノラマラインは阿蘇山麓の各方面から阿蘇中岳火口へと続く登山道路で、どの方面からのルートから行ってもとても日本の景色とは思えないスケールの大絶景を見ながら走るオススメロードです。
阿蘇パノラマラインは西側から登るルート(青線)と、北側から登るルート(赤線)と、南側から登るルート(緑線)の3つのルートがあります。
県道298号線(西側からのルート)
国道57号「広野」交差点から県道298号線「北登山道」方面へ進み、阿蘇山観光では有名なレジャー施設の「阿蘇ファームランド」や「米塚」を経由して草千里や阿蘇山頂を目指すルートです。 しかし、2016年の熊本地震により国道57号と国道325号を結ぶ阿蘇大橋が流されるほどの大規模山崩れが起きた影響により、上記画像の赤丸部分(国道57号/325号の一部)が2019年8月現在も通行止めとなっています。
その為、熊本市方面からアクセスする場合、ミルクロードと県道27号線を経て国道57号に合流するルートを取らないと県道298号線ルートに行くことが出来ません。
しかしながら、県道298号線を使って西側から登るルートは道中にリゾート施設「阿蘇ファームランド」や阿蘇山の名所「米塚」などと接しているので、多少面倒でも行きか帰りのルートでこの道を走る価値はあります。
道中にある小さなはげ山が米塚(こめづか)で、山頂部がぽっかりと窪んでいるのが特徴的。
その昔、大飢饉に見舞われて飢え死にする阿蘇の人たちを見かねた阿蘇の神様・健磐龍命(たけいわたつのみこと)は自身が積み上げてきた「米の山」をすくって分け与えたという伝説があり、山頂部が窪んでいるのはそのためと言われています。
実際はかつての火山の名残であり、マグマの中に気泡が多いと噴火が激しくなって収束する頃にはこのような形になるそうです 県道298号から見る米塚。 阿蘇山の中腹にポツンとそびえる姿はちょっとかわいらしいです。 米塚を間近に見られるのはいいですが、山頂部が窪んでいる姿はもうちょっと標高を上げたところから見たほうがわかりやすいかも。
★Google マップで【米塚】の地図を見る★
※指定地点に駐車スペースは無いので周囲の通行の妨げにならないようにしてください。 また、指定地点よりも下りにパーキングがありますが、米塚まですこし遠め。
県道298号は途中の丁字路で県道111号(赤線のルート)と合流しますが、合流するまで目の前にある阿蘇五岳の一つ「杵島岳」(きしまだけ)の悠々たる姿が印象的です。
県道111号線(北側からのルート)
国道57号「阿蘇駅前」交差点から県道111号「東登山道」方面へ進むルート。 こちらは熊本市からミルクロード経由で行けばさほど熊本地震の影響も少なく通れるルートです。
一面草の生い茂る高原の中をひたすら駆け登り、少し高い地点から米塚や阿蘇市街、阿蘇外輪山を眺めながら走る開放感抜群の道。
県道298号と合流してからは阿蘇のメインスポットの一つ「草千里ヶ浜」を通って噴煙が立ち上る中岳に近づく、阿蘇ツーリングの醍醐味を味わえるルートです。
県道298号から県道111号方面 視界を遮るものがほとんど無いので、開放感は県道111号の方があるかも。
道中の至る所に車避けのレーンがあって停めやすくて、どこから見ても絵になる見晴らしのいい場所が多いです。
その中でも草千里ヶ浜の500mほど手前にある草千里展望所はちょっと立ち寄る価値大です。
とてつもなく広い阿蘇カルデラ台地の阿蘇市街とそれをぐるりと取り囲む外輪山の景色はとても同じ日本とは思えない景色。
米塚の窪んでいる部分もここからだとハッキリと見えます。ちょっと遠いけど
県道298号線と合流して、しばらく進むと草千里ヶ浜を望む展望台駐車場があります。 草千里ヶ浜直近の駐車場は有料(バイク100円)ですが、その手前の草千里展望所の駐車場は無料です。
★Googleマップで【草千里展望所】の地図を見る★
県道111号線(南側からのルート)
国道325号と県道111号線との分岐を県道111号「南登山道」方面へ進むルート。
こちらも熊本地震の影響により、赤丸部分の国道57号と325号の一部区間が通行止めとなっている為、熊本市方面からは迂回ルート①の長陽大橋ルートと迂回ルート②の県道28号俵山峠ルートが主な迂回ルートとなっています。
県道111号の南側はこれといった名所や施設がほぼ皆無ですが、道中の景色は阿蘇の山肌の間近を通る迫力ある景色が続くワインディングロードが続いていて、走っていて気持ちいい区間が長いのが特徴。
思わずバイクを停めてじっと眺めていたい風景にちょくちょく出会えます。
対して、遠くまで見渡すような視界が開ける場所は上記2つのルートよりも少なめですが、時折南阿蘇の町並みが見られる区間もあります 道中のゴツゴツした山肌の阿蘇山とは対照的な、のどかな雰囲気を感じる南阿蘇の風景に癒されます。
上記2つのルートとはちょっと違う景色を見たいならこちらもオススメです。
どのルートをとっても国内屈指の絶景を見渡せるツーリングスポット。 初めて訪れたときは九州のど真ん中にこんなにも素晴らしいところがあったとは思いもしなかったので僕の中では最も印象に残ったスポットです。