堤防の上を走る気持ちいい直線道路
諫早湾干拓堤防道路は1989年に着工した諫早湾干拓事業の一環で建設された水門の上を通る道路です。
この事業が行われて20年以上経った今でも事業の賛否を巡る話が泥沼化していて、ある意味国内で最も話題の水門です。 有明海を仕切る鉄壁が海にドボンドボン落ちていく映像は、当事小学生だった僕でも鮮明に覚えているものです。
で、そんな堤防がどうなったかと言うと、堤防上に立派な道路が作られて自由に行き来することが出来ます。 当時のニュース映像の記憶な限り、ただの水門の様に見えた堤防でしたが、まさか道路が通るくらいガッチリ整備されてたとは・・・
この堤防道路は2007年に開通。 佐賀県の有明海方面から諫早市街を通ることなく雲仙、島原方面へ抜ける快適なバイパスとして利用できる道路です。 ちょうど堤防道路の中間地点に駐車場とトイレのみのパーキングがあります。 道中は海に挟まれて何も無いので、ここが唯一の休憩施設になります。
パーキングに歩道橋があるのでそこを登ると諫早湾全体が見渡せます。
諫早・多良岳方面
後ろ振り返って雲仙・島原方面
ご覧の通り、見事なまでの一直線の超爽快な道路です。 思いっきり飛ばしたいところですが、こういうとここそ何かありそうだったのでまったり走りました。
そして、この堤防道路を隔てて有明海側が海水、堤防内の陸地側が淡水となり、水質が完全に分かれています。 上記の写真じゃなかなかわからないですが、実際に見てみると堤防道路を境に水面の色が若干違うこともわかったりします。
なんというか、これほどでかいものを人の手で造ってしまうのが、ある意味人間の恐ろしさを感じてしまいます(笑) そんなことを感じてしまうほど大規模な堤防道路は見るだけでも圧倒されてしまいます。
干拓事業の是非は置いといて、ツーリングでは非常に気分爽快になれるルートなので一度走っておきたい道路です。
料金:無料
バイク駐輪場:堤防道路中間地点にパーキングあり(無料・四輪と共用)
通行制限等:特になし
該当距離:約8.5km(全線)
【訪問時期:2009年8月/2017年5月/最終更新:2019年7月】