残っているのは正門のみ。跡地は商業施設と新興住宅地に
旧長崎刑務所は1908年に開設され、1992年まで使用されて大規模な刑務所です。 諸外国と比べて劣悪だった当事の刑務所を一新しようと、明治時代に創建された大規模な監獄の一つとして知られています。
明治時代に開設された大規模な刑務所は長崎のほかに千葉・金沢・奈良・鹿児島に作られて、長崎刑務所を含めて五大監獄と呼ばれています。
当事の長崎刑務所全体図 「1901(明治34)年に着工した旧長崎刑務所は、1908(明治41)年に長崎市内から移転開庁し、1992年(平成4年)に現在の諫早市小川町へ移転するまで84年の歴史があります。
旧長崎刑務所の周囲を取り囲む東西約200m、南北役220mの塀やその中の大部分の建物に使用された煉瓦は、市内に作業所を設置して製造され、約690万個が使用されたとされています」(現地案内板より)
とのことで、大規模な赤レンガ建造物でしたが、1992年の閉鎖以降は全く手付かずのまま廃墟化していきました。
当事の建築技術を物語る建物として価値がありましたが、長年の放置であまりにも劣化・崩落が進んでいることもあって2007年にほぼすべての部分を解体することになりました。 そして、現在も残されているのは正門のみです。 ホントに正門の部分だけが保存されているだけです。
とはいえ正門のみではあるものの、その重厚な様相から当事の長崎刑務所全体の雰囲気を窺うことも・・・ いや、どうだろ・・・?
ちなみに、旧長崎刑務所の跡地はどうなったかと言うと・・・ 旧長崎刑務所の敷地に某有名スーパーが普通に出店していました。
この某有名スーパーを取り囲むように整然と新興住宅が形成されていて、かつて刑務所があったことなど窺う余地もないくらい変貌を遂げています。
ただ、そんな変化を遂げていく時代に逆らうかのように、旧長崎刑務所の正門は今も残されています。
ちなみにこの旧長崎刑務所については@niftyデイリーポータルZのコラムで詳しく記されています。 僕もこれ見て知ったクチですので。
案内:マックスバリュ諫早中央店の裏側の通りです。 誘導案内板等は一切なし
料金:無料
バイク駐輪場:無し。そんなに長居しないなら目の前に路駐で問題ないかと
・ごく普通の住宅地の一角なので騒音には注意
所要時間:約5分
【訪問時期:2013年9月/最終更新:2019年7月】