沖縄本島の「ほぼ」最南端
喜屋武岬(きゃんみさき)は沖縄本島のほぼ最南端にある岬で、この「喜屋武」というのは「~まで」という限度を意味する「きやめ」から変化したものだそうです。
つまりここが南への「限度」って意味ですが、本当はここから1.5kmほど南東へ歩いた先にある荒崎岬が沖縄本島最南端になります。 しかし、荒崎岬は悪路な上に全く整備されていないので、喜屋武岬が一般人的に到達できる最南端となっています。
国道331号線から農道を使って数キロ南へ進むのですが、農道がかなり入り組んでいて喜屋武岬までの道が非常にわかりにくいです。 観光客の多い辺戸岬とは対照的に、最南端の喜屋武岬は非常にさびれています。 特に訪問時(2011年)はスマホなんて便利なものが無かったのでわずかな案内板を頼りに行きついたものです。 しかし、沖縄ののどかな農村風景を見ながら進む最南端は結構楽しかったです。
案内通りに進むと小さな展望台と平和の塔という石碑があります。 駐車場も若干整備されていて、最小限ながらも最南端の観光地として整備されていました。 太平洋戦争最大の陸戦となった沖縄本島ではアメリカ軍が沖縄北部から制圧したため、南へ逃げてきた市民が行き場を失った末に、ここから飛び降りて自決したという悲しい話が残されています。 それを慰霊する為に立てられたのがこの平和の塔です。
平和の塔あたりから見る海岸線。 ここから本来の沖縄本島最南端の荒崎岬が眺められます。
さらに、平和の塔から農道を伝って西へ1kmほど走ると具志川城跡があります。 具志川城の城門?らしき石垣のお山が2つ並んでいます。
現在は石垣しか残ってないけど、石垣から見る海岸も絶景です。 規模は小さいながらもこんなにも海岸スレスレにあるお城はあまりないんじゃないかな。
沖縄本島最北端の辺戸岬と比べると秘境感があるので、かえってオススメかも?しれません。
案内:国道331号から青看板「喜屋武岬,名城」とあるのでそれに従えば着くハズ。 農道の交差点毎に案内標識を探してください
料金:無料
バイク駐輪場:無料・四輪と共用
見学時間:自由(照明等無し)
所要時間:約20分
【訪問時期:2011年6月/最終更新:2020年1月】