日本本土最南端の地。 観光地としては栄枯盛衰を繰り返した過去も
日本本土最南端の地として知られる佐多岬は鹿児島県大隅半島の南端にある断崖絶壁の地です。
以前は民間の観光事業会社が佐多岬周辺の整備を手がけていたからか、日本四端の中としては少し独特な雰囲気というか、かつては賑わっていたであろう名残が残されています。
佐多岬へ行くには、県道から「佐多岬ロードパーク」という元有料道路を通ります。 2009年だったかな?ここで通行料を取られた覚えがあるんですが、現在は町道として無料開放されています。 道中には亜熱帯植物が生い茂っていて南国ムードを感じさせます。
道路は前述の民間会社が管理していた元有料道路なだけあってか、概ね2車線規格の道路ですが、整備は必要最低限しか行ってないのか落石や落ち葉がちょくちょくあったりするので注意。
それでも道中の景色は最南端へ進むにふさわしい素朴な景色が続いています。
道中には北緯31°のモニュメントや
宗谷岬への距離数案内板なんてのも
佐多岬ロードパークの終点に駐車場があり、そこにバイクを停めます。 駐車場には大きなガジュマルの木が立っています。 本土では中々見られないガジュマルがポツンと・・・
駐車場からは20分ほど歩いて最南端の展望所へ行きます。 上り下りが結構あるのでバイクジャケットは脱いで、飲み物を確保してから進みましょう。
以前はここから先は入場料300円が必要でしたが、2012年に前述の観光事業会社が大隅町に譲渡したため現在は無料との事です。 駐車場から佐多岬への入口にあるトンネル。 まるで「千と千尋の神隠し」に出てきそうなトンネルです。
佐多岬展望所への道中はさらに南国感が増して、まるでジャングルの中を歩いてるかのような亜熱帯植物だらけの道を進みます。
道中には御崎神社という小さな神社があります 創立は708年と意外と歴史のある神社。 現在は縁結びの神様として人気があるそうです。
ここでは日本本土最南端の御朱印が頂けるとのことですが、残念ながら当時の僕はまだ御朱印と言うのを知らなかったのでスルーしちゃいました・・・
御崎神社を越えてさらに進むと、レストハウスの廃墟の前を通っていきます(2013年にレストハウスは撤去されたそうです) かつては賑わっていたんであろう半壊状態のレストハウスを横目に進んでいきます。
そしてようやく佐多岬展望所にたどり着きます。 日本本土最南端! 質素な看板があるのみですが、それがまたいいですね。
展望所付近から見る断崖と海岸。 沖縄に負けないくらい透き通った青い海が本当に南国らしいです。
佐多岬から見える岩礁に建つ灯台が佐多岬灯台。 周囲も断崖絶壁から見渡す限りの大海原で景色も抜群です。
この佐多岬展望所の近くになにやらボロボロの展望台が・・・(ここも2013年に撤去されたそうです) かつては別料金で入れた展望台でしたが、当時僕が訪問したときは入場料に含まれてたので登ることに。
展望台へ到着! ですが・・・ 景色はいいんだけど、窓枠が外れかかっていてほとんど吹きさらし状態。 というか8割がた窓枠が完全に飛ばされていて強風が入り込んでいて景色どころじゃなかったです。 怖かった!
それでも一段高い位置から見下ろす佐多岬も悪くはなかったが・・・。 今は新展望台のおかげでゆっくり絶景を眺められるんだと思います。
こんな感じで、本土四端の中では一番散策要素があって滞在時間が長めですが、端っこ好きなライダーなら絶対に行くべき地の一つですね。
ちなみに最南端到達証明書を水中展望船「さたでい号」発着所(地図)とホテル佐多岬(地図)にて220円で購入可能だそうです。 以前は散策道の入口で買えたような・・・?
・駐車場から展望台まで徒歩約20分、坂道もあるので飲み物を忘れずに
料金:散策無料
バイク駐輪場:無料・四輪と共用
入場時間:8:00~日没
HP:南大隅町/佐多岬
所要時間:60~120分
【訪問時期:2007年~2011年に数回/最終更新:2019年10月】